邪馬台国の時代


 前漢の武帝が朝鮮半島に楽浪郡を置くと、日本列島の諸国が朝貢してきたと中国の史書は記す。すでに自主的な外交感覚を持ち、ある程度まで中国文明を受け入れていたのであろう。

 現在の福岡県にあった奴国王は金印を光武帝から賜った。今日でも我々はその金印を見ることができる。はるばる海を越えて洛陽に渡り、光武帝と会見した奴国の使者と同じ体験をすることができる。世界の中心をじかに見てきた彼の胸には何が去来しただろうか。

 やがて邪馬台国の時代がやってくる。周知のように邪馬台国をめぐる学説は諸説紛糾している。


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