蚤とダイエット

蚤とダイエット

2010.01.01
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みなさま、明けましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

さて、昨日はブック・オブ・ザ・イヤー】を発表したんですけど、
忘れていたことがあります。それは、
【ワーストブック・オブ・ザ・イヤー】も発表すると予告しておいたのに、
すっかり忘れていました。そこで今日、発表いたしますね?

それは、まことに申し訳ありませんが、これです。


いのちをいただく

「まことに申し訳ありません」と書いた訳はこうです。
この本に多くの方、特に、子育て中の親御さん達がすっごく

学校でも先生や校長が読み聞かせしているとも聞きます。
それほど、話題になっている超感動の絵本なのです。

「子供の好き嫌いがなくなった」とか、
「食べ物を残さなくなった」などの声が寄せられているそうです。

それなのに、私としては【ワーストブック・オブ・ザ・イヤー】に
選ばざるをえなかったのです。
だから、「まことに申し訳ありません」と一言添えたかったのです。

では、なぜ【ワーストブック・オブ・ザ・イヤー】に選んだのか?
内容が分からなくては私が理由を述べてもなにやらわかりませんよね?
そこで、これもまことに申し訳ないのですが、
この絵本の内容は以下のブログで読めますので、まずは読んでくださいね?


http://plaza.rakuten.co.jp/hamukolife/diary/200805110000/

あなたの感想はいかがでしたか?

それでは私が【ワーストブック・オブ・ザ・イヤー】に選んだ理由を
以前に書いた記事(姉妹ブログも含む)から選んで掲載します。

========================
朗読を聞いてあちらこちらからたくさんのすすり泣き。


そこで安食も読んでみました。(購入までして)

感想?

1200円+税、損した。
なんだ、このレベルなの?

これが素直な感想です。

読んだ方、多くの方がきっと感動したことでしょう。

そうして泣いたことでしょう。

この絵本を読んで泣いた方は、

肉を食べるときは「ごめんね、ごめんね」と
謝りながら、泣きながら食べて下さい。
決して家族団らんやら焼き肉パーティーやらなどで、
談笑しながらお肉は食べないで下さい。

肉を食べると言うことは、そういうことなのです。
==================
しのぶ君が帰ってきました。(以下太字が引用)

「坂本、おまえのお父さんが仕事ばせんと、
 坂本も先生も校長先生も会社の社長さんも肉ば食べれんとぞ。
すごか仕事ぞ」
「お父さんの仕事はすごかとね」という子どもの言葉を聞いて、
坂本さんはもう少し仕事を続けようかなと思いました。


食育ブログなので、本当のことを書きます。

「坂本も先生も校長先生も会社の社長さんも肉ば食べれんとぞ」

この方が健康のためにはずうっといいのです。

「肉は食べない方が健康に生きられる」

このことは紛れもない事実なのです。
それは肉食を止めて健康を回復した安食が実体験しています。
逆に、日本人(とは限らないんだけど)がこれまで肉を食べるように
なったために、生活習慣病が蔓延するようになりました。

みんなが感動しているこの本に関してこんな記事を書いて本当にごめんなさい。

週一日からでも良いですから「ノー・ミート・デー」を作ってみませんか?
今でも毎日は食べていない、という方は、
さらに一日食べない日を設定するということで。

そうすることで殺される牛さんやブタさんやその他の動物が少なくなります。
========================
以下の場面が一番涙を誘うところではないでしょうか?(太字が引用)

坂本さんが「じっとしとけよ、みいちゃん、じっとしとけよ」と言うと、
みいちゃんはちょっとも動きませんでした。
その時、みいちゃんの大きな目から涙がこぼれ落ちるのを見ました。
坂本さんは牛が泣くのを初めて見ました。
そして坂本さんが銃で急所に打ち込むと
ちょっとも動くことなくみいちゃんは倒れました。


おそらくみなさんが涙を流した場面でしょう。
そうして最後の場面です。

『みいちゃんのおかげでみんなが暮らせるとぞ、食べてやれ。
みいちゃんにありがとうと言うて食べてやらな、
みいちゃんがかわいそかろ?食べてやんなっせ』って言うたら、
孫は泣きながら『みいちゃんいただきます。おいしかあ、おいしかあ』て、
言うて食べました。ありがとうございました」。


この絵本を子供に読ませる場合、大人がここをどう解釈しているかで、
子どもの気持は全く違ってきますね?

1.お肉を食べると言うことはこんなに可哀想なことなの。
 だからお母さんもお父さんもお肉を食べるのをやめたのよ。

2.お肉を食べると言うことはこんなに可哀想なことなの。
 だから感謝して食べようね?

この著者の内田美智子さんをはじめ、ほとんどの方は2番の解釈
なのではないでしょうか?
内田さんが1番をテーマとしてこの絵本を書いたとは思えません。
それは後書きを読めば分かります。

あるいは、3番として、解釈を子供に任せる、という方法もありますね?
その結果として「私(ぼく)ベジタリアンになる」という子供も
出てくると思うんです。でもそれも少なくないとは思うのですが・・・。
しかしそれが一番いいことなのかもしれない。
だって、大人に任せていたら2番が多いだろうからね?

話は変わるけど、人気女性カントリー・アーティストである
Faith Hillの娘さんは突然、
「私ベジタリアンになる」と、言い出したんだって。

北米では子供のベジタリアンが増えつつあるという。
なんと200人に一人がそうなんだって。
すごい数だよね?
日本人には大人にだってほとんどベジタリアンはいないのに。
=============
今回はいきなり引用です。(太字が引用)

その時、みいちゃんの大きな目から涙がこぼれ落ちるのを見ました。
坂本さんは牛が泣くのを初めて見ました。
そして坂本さんが銃で急所に打ち込むと・・・


このくだりを読んでそれでもあなたは肉を食べますか?

この絵本を読んで

「私お肉食べるのやめた」

と言い出す子どもが出てくると思います。
そうしたらその気持ちを大事にして上げて下さい。

最後にあとがきからの引用です。

「私たちは奪われた命の意味も考えず、毎日、肉を食べています。
自分で直接手を汚すこともなく、坂本さんのような方々の悲しみも
苦しみも知らず、肉を食べています。
「いただきます」も「ごちそうさま」も言わずにご飯を食べることは、
私たちには許されないことです。感謝しないで食べるなんて
許されないことです。食べ残すことなんてもってのほかです」


「私お肉食べるのやめた」と言い出した子どもに対して、くれぐれも、

「お肉も大切な栄養素なんだから食べなきゃダメ。感謝して食べればいいのよ」

などという陳腐なことは言わないで下さいね?

南茶手に言わせれば、

「感謝してるからと言って家畜を殺すことは私たちには許されないことです。
ましてや肉を食べるなんてもってのほかです」

この絵本から、肉を食べることの意味がよく分かると思います。
だからこそ食べない選択をする人が増えることを望んでいます。
========================
牛はもう意識が無くて痛くないの【種差別について考えよう】
2009年11月3日付けの読売新聞の「動物と生きる5」からの続きです。

>「銃から5センチの棒が出て脳を挫滅したから、
>牛はもう意識がなくて痛くないの」

と小学6年生の児童達に説明するのは、三重県松坂市の
県松坂食肉衛生検査所主任検査員で獣医師の山本友美さん(42)。
さらに説明が続きます。

>次は、いかに早く血を抜くかが大切。
>こうした作業を一つ一つきっちりしないといいお肉にならない。
>せっかく牛からもらった命を食べるために、
>みんな一生懸命に作業しています」

南茶手にも説明させて下さい。

>「銃から5センチの棒が出て脳を挫滅したから、
>牛はもう意識がなくて痛くないの」

山本さん、その、銃で撃たれる場所へ連れて来られるまで、
それから銃を目の前にして、撃たれるその瞬間までの間、
牛たちがいくばくの恐怖を味わっているか、
ということに思いを馳せたことはありませんか?

>せっかく牛からもらった命を食べるために、

この表現はおかしいのではないでしょう?
「命」は食べられないんです。
命には形がないから。物質ではないから。

だから食べられない。

>せっかく牛からもらった命を食べるために、

と言う表現をすると、いかにも、感謝して食べれば食べていいのだ、
というふうに、肉を食べることを正当化することができます。

しかし、牛からもらった命を食べるのではありません。

牛の命を奪った後にその肉を食べるのです。
そこのところを正確に表現してもらいたいものです。

いいですか?屠殺とは、肉を食べることとは、
動物の命を奪っていることなのです。
これが大前提なのです。
それを、

>せっかく牛からもらった命を食べるために、

と、安易な、ごまかしの言葉で肉食を正当化してはいませんか?

「あなたは人間じゃないから、こうして殺されて食べられても仕方ないのよ」

これが種差別なのです。

そこのところに気づく小学生が出てくることを望みます。

アメリカでは自らベジタリアンになる子供が少なくないといいます。
子供の200人に1人はベジタリアンだというデータもあるようです。

大人にベジタリアンがほとんどいない日本では、そうなることは無理でしょう。
===================
【出典】
http://plaza.rakuten.co.jp/nanchattevegan/
http://plaza.rakuten.co.jp/shokuikublog/

【参考文献】
動物の権利

死体の晩餐

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Last updated  2010.01.02 17:24:02
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Re:ワーストブック・オブ・ザ・イヤー in 2009(01/01)  
この本がありましたね。まったく失念しておりました。

私も、この本は「ワースト」にふさわしいと思います。

>孫は泣きながら『みいちゃんいただきます。おいしかあ、おいしかあ』て、言うて食べました。

ここのくだりは、吐き気をもよおすくらい最悪だなと思いました。(事実今でもこのくだりを読むと吐き気をもよおします)

「余計な本を出したものだなあ」というのが正直な感想です。

子供に読み聞かせている教師や親御さんも多いそうですし、大人の読者も評価する方が大変多いですが、おかげでベジタリアン候補がますます減りそうです。

全体を通して「感謝」という言葉の意味がちょっとずれているような印象も受けました。 (2010.01.02 16:49:53)

Re[1]:ワーストブック・オブ・ザ・イヤー in 2009(01/01)  
為谷 邦男  さん
ナツメヨウコさん
>この本がありましたね。まったく失念しておりました。

>私も、この本は「ワースト」にふさわしいと思います。

>>孫は泣きながら『みいちゃんいただきます。おいしかあ、おいしかあ』て、言うて食べました。

>ここのくだりは、吐き気をもよおすくらい最悪だなと思いました。(事実今でもこのくだりを読むと吐き気をもよおします)

>「余計な本を出したものだなあ」というのが正直な感想です。

>子供に読み聞かせている教師や親御さんも多いそうですし、大人の読者も評価する方が大変多いですが、おかげでベジタリアン候補がますます減りそうです。

>全体を通して「感謝」という言葉の意味がちょっとずれているような印象も受けました。
-----
この記事に関する反対(=非難)のコメントが来ることを予想
しておりましたが、賛同の意見をいただきホッとしております。
ナツメヨウコさんの仰るとおりだと私も思います。
「感謝」の意味を取り違えていますよね。 (2010.01.02 21:12:56)

ですよね。  
のり さん
電気棒で頭に一撃でコロンと逝ったらそりゃーまだいいほうなんじゃないですか?心臓が動いてないと血を出せないし死なせられない訳ですよね。屠殺では、又意識を戻す家畜が多いんですよね。血なんか滝の様に吹き出るから皆が血まみれで無いお肉を食べれるんですが。蚤とダイエットさんのご指摘もっともだと思います。生き物を殺すって言うのはすごく残酷な事だと。自分の手を血に染めず人にお金を払って殺人を依頼するのとどこが違うんでしょう?ま、この本の場合は、殺人してもらってからその死体を食べるって言う事ですか?んー、事実は事実としてホンワカと装飾しない方がいいと思うんですが、と言うのは、私の意見ですが。私もこのブログ主さんと同様の意見です。
ポイントをついた文章をありがとうございます。 (2010.01.31 03:19:21)

Re:ですよね。(01/01)  
為谷 邦男  さん
のりさん
>電気棒で頭に一撃でコロンと逝ったらそりゃーまだいいほうなんじゃないですか?心臓が動いてないと血を出せないし死なせられない訳ですよね。屠殺では、又意識を戻す家畜が多いんですよね。血なんか滝の様に吹き出るから皆が血まみれで無いお肉を食べれるんですが。蚤とダイエットさんのご指摘もっともだと思います。生き物を殺すって言うのはすごく残酷な事だと。自分の手を血に染めず人にお金を払って殺人を依頼するのとどこが違うんでしょう?ま、この本の場合は、殺人してもらってからその死体を食べるって言う事ですか?んー、事実は事実としてホンワカと装飾しない方がいいと思うんですが、と言うのは、私の意見ですが。私もこのブログ主さんと同様の意見です。
>ポイントをついた文章をありがとうございます。
-----
まことにありがとうございます。
励みになります。 (2010.01.31 22:21:34)

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