蚤とダイエット

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2016.02.28
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テーマ: 平和憲法(56)
カテゴリ: 裏社会の闇を暴け

宮ざき喜久子さんが書きおこしてくれました。
(「ざき」が機種依存文字なので平仮名にしました)


◎「安倍総理の祖父が憲法改正を目指して始めた憲法調査会。その音声が見つかった」報道ステーション2016/2/25

(古館)
そして、お休みになる前にこちらを見ていただきたいんです。

(ナレーション)
安倍総理の祖父が憲法改正を目指して始めた憲法調査会。その音声が見つかった。

(岸信介総理)
「外国のとにかく権力者が作った憲法でありますからね…」

(古館)
特集「安倍総理憲法改正の原点」です。
これをご覧になったら何箇所かは驚かれる部分があると思いますね。
そもそも59年前になりますが、安倍総理のおじいさんで総理だった岸信介氏が憲法調査会をスタートさせたわけです。メンバーとしては国会議員が20人、そして評論家などの有識者の方が19人という構成でありました。
さて、その憲法調査会、だいぶ昔でありますが、現代になりましてつい最近のことですけれども、86歳になられた  20:20 ジャーナリストの鈴木昭典さんという方がおられます。この方は憲法を研究そして取材、ずっとやって来られた方なんですが、その方がこういう設えになっている(模した文書棚をスタジオに設置)国立公文書館、そこに入っていろいろと調べたり、取材をしている最中に「ある物」を見つけたんです。段ボールの箱です。
なんとその中にまったく未整理であった、あの、憲法調査会の議論がずっと行なわれているその肉声が入ったテープを見つけたんです。
そこで鈴木さんは公文書館にお願いをして、こうやって現代のCDに全部、60時間以上の会議の模様をコピーしていただいた。そしてご本人がずーっと聴いて、60時間以上のものを、「ここは」という所を11分ちょっとにまとめたものをこれからご覧に入れるんです。

(委員会で得々と語る安倍総理の画像)
「まさに、ま、日本が占領下にあってですね、この憲法が作られたのは事実であろうと。これを、指一本触れてはならないと考えることによって思考停止になると…」

(ナレーション)
今から59年前の1957年、安倍総理の祖父、当時の岸総理は憲法改正を目指して具体的な検討を始めた。
舞台は内閣に設けられた憲法調査会。当時の映像に音声は残されておらず、詳細は知られていなかった。
今回私たちは実際の議論が録音された貴重な音声データを国立公文書館で発見。
60時間以上に渡るデータの肉声からは、岸総理に近い政治家達が主導していた激しい改憲論が聞こえてきた。

(国際政治学者:神川 彦松氏…改憲派)
「これは決して感情論ではありませんよ。敵国の占領統治下という革命時代にできた憲法でありましてね。この憲法は明治憲法とは違うわけであります。外国の、とにかく権力者が作った憲法でありますからですね…」

(広瀬 久忠参院議員…改憲派)
「我が国の政治が誤って軍国主義に行き過ぎた、それに対する(GHQ)司令部の一部の者の反発というものが非常に強かったんですね。それが(憲法に)表れてきているのに、我々はもう今日、それに引きずられる理由はない。」

(ナレーション)
当時まだ40代の中曽根元総理と調査会会長との激論も残っていた。
会長は英米法学者の高柳賢三氏で、憲法制定に実際に関わっていた人物だ。

(中曽根議員)
「異常な状態で作られた、世界でも稀な、占領下の憲法という、特殊事態を全然知らん連中の話であります。じゃあ何のためにこの憲法調査会が作られているのかという因縁が分かりもしないで、この憲法をどうするかという議論が始まるはずはないんだ。

(高柳 賢三会長…英米法学者で実際憲法制定に関わっていた) 
「憲法改正というのは子孫に長く伝わる問題であってですね、我々現代に住んでいる人だけでもって軽々しく決めるというと、とんだことになるという恐れもある。
あなたは学者というものを非常に軽んじて政治家の道具みたいに考えておられるけれども、それはあなた、間違い。」

(ナレーション)
憲法調査会が始まったのはGHQによる占領が終わり、日本が独立を回復して5年後のことだ。
A級戦犯となった岸信介氏をはじめ、戦時中に大臣などを務めていて公職追放されていた政治家が、次々に政界復帰していた頃でもある。こうした公職追放組が、憲法の中味より成立過程を問題視するいわゆる、「押しつけ論」を展開した。

(広瀬 久忠参院議員…改憲派)
「非常に重大なことは、(憲法)成立その時、当時のこと。その時に受け取った日本の有識者が、ただ安閑としておったということはないと思うんです。必ずや、将来の再検討を、腹ん中では考えておったと思う。」

(ナレーション)
岸総理が始めた憲法調査会で、改憲派は憲法を日本人が全面的に書き直すべきだと主張したのだ。

(政治学者:潮田 江次氏…改憲派)
「これはアメリカのハイスクールの生徒の作文だと申したんですが、みっともない前文なんでありまして、これはぜひ、変えて頂きたい。」

(早稲田大学教授:吉村 正氏…改憲派)
「たとえ内容がいいものだとしても、我が国が完全な独立を回復した今日、我々の手で自主的に作り直そうというのは、あまりにこれは当然の要求ではないかと私は考えるのであります。」

(ナレーション)
押しつけ論に異を唱えたのは、リベラルな学者たちだった

(評論家:坂西志保…護憲派)
「戦争と敗戦の責任を背負う私たちが、何を好んでもう一度大きな危険を冒して憲法改正をやるのか、さっぱり意味が分からないんであります。私たちはもう少し謙虚であっていいと思います。今になって口をつぐんで、戦争も敗戦の責任も自分たちにないようなことを言う。そして将来の世代のために、この憲法を改正することが自分たちの使命であるというふうなことを聞かされますと、私は非常に強い憤りを感ずるわけなんです。そういう人たちが何故あの戦争を止めることができなかったか…」

(政治評論家:細川 隆元氏…改憲派)
「私は現実の必要によって小規模に改正すべしという、私は現実的改正論者です。中味がいいか悪いかというのが問題であって、(制定)経過というものがどうしてそんなに大事だろうかと思うんです。(新憲法は)外国の干渉があったからこそ、私はできたと思うわけです。」

(早稲田大学教授:吉村 正氏…改憲派)
私はもう、完全無欠なもんとしても、やはり、外国人が作ったものと、我々自身の手で我々が作ったものとは違うんであると…」

(ナレーション)
改憲派の狙いは戦争放棄を定めた憲法9条だった。
日本は戦力を持たないとしたものの、朝鮮戦争を機にアメリカの要望に応える形で、1950年警察予備隊を創設。
そして1954年自衛隊が誕生した。
時は米ソ冷戦のまっただ中。改憲派は「非武装中立」では現実に対処できないと主張したのだった。

(参院議員:木暮 武太夫…改憲派)
「現在の国際情勢より見れば、固有的とともに集団的自衛の必要がある。第9条は改正して自衛のため軍隊を保有し、国連平和警察軍への参加を認めるように、国民一般に明確に分かるよう規定すべきものである。」

(広瀬 久忠参院議員…改憲派)
「現行憲法の平和主義は非常に高い理想であるが、それは理想倒れであって、実際の政治には合致しない。」

(お茶の水女子大学名誉教授:蝋山 政道氏…護憲派)
「やはり海外派兵、できるんだ。核兵器も持てるんだと…こういうふうな意味がですね、改正の趣旨だとすれば、大変な相違になってくるんです。」

(ナレーション)
この9条の議論でも押しつけ論が問題となった。戦争放棄の条文は誰の手で生まれたのか。
GHQのマッカーサー最高司令官だったのか。それとも当時の幣原総理だったのか。
今回発見した音声データには憲法調査会が開いた公聴会での、ある証言が残されていた。

(ナレーション)
憲法制定当時、中部日本新聞の政治部長だった小山武夫氏のものだ。
(小山)
「第9条が誰によって発案されたかという問題が当時から政界の問題となっております。そこで幣原さんにオフレコでお話を伺ったわけであります。第9条の発案者という限定した質問に対しまして幣原さんは、
『それは私であります。私がマッカーサー元帥に申し上げ、そしてこういう第9条という条文になってきたんだ』
ということをはっきり申しておりました。」

(ナレーション)
調査会はGHQの最高司令官を務めたマッカーサー本人からも書簡で直接証言を得ていた。
「戦争を禁止する条項を憲法に入れるようにという提案は、幣原総理が行なったのです。私は総理の提案に驚きましたが、私も心から賛成であると言うと、総理は明らかに安堵の表情を示され、私を感動させました」
今回憲法調査会の音声データを発見したジャーナリストの鈴木昭典さん(86)は、16歳の時、新聞で初めて新憲法を知った。
当時の(新聞の)一面に「象徴天皇」「主権在民」「戦争放棄」いわゆる3原則が躍っていた。

(鈴木)
当時はお腹が空いている。焼け跡だらけで日本がどうなるかっていうのが分からない時だった。そこにやはり、とにかく(新憲法は)戦争をしないわけですから、まあ、当時の国民にとってはすごい贈り物だし、励みにもなったっていう…
(憲法調査会では)新しい時代が始まっているんだという感覚がほとんどない人たちがしゃべっているわけですし、……   」

(木村草太准教授)
やはり、押しつけ憲法論のまま思考停止してしまっている人が結構いるということだと思うんですけれども、また安倍首相も国会でも押しつけ憲法論を振りかざすまでに至っていますが、今の憲法がGHQの押しつけだというのは、これは憲法制定過程の理解としては、不十分であり、不正確であると言わざるを得ないですね。
(古館)
やっぱりそうですか。
(木村)
まず日本政府は太平洋戦争を終結させるためにポツダム宣言を受諾したわけですが、そのポツダム宣言には民主主義の復活強化と基本的人権の確立ということが条件とされていて、これは国際社会の当然の要求であると同時に、当時の国民の希望・願いでもあったはずです。
GHQは最初は日本政府に憲法改正を委ねていたわけですが、しかしその内容が民主主義の復活強化と呼ぶにはあまりにも不十分だったということで、GHQが原案を作るに至った訳です。
またその後に、これは当然英語で書かれていて、日本法にも明るくないということがありますから、日本の官僚や政治家が翻訳作業やあるいは日本法との整合性を取るための調整作業をして、ここでしっかり日本にふさわしい原案を政府案として作って帝国議会に提出したわけです。
さらにその帝国議会は、日本初の男女両性の普通選挙で選ばれた帝国議員達が審議をして制定したわけですから、やはりこれを押しつけだというふうに単純に評価するのは当時の国会議員あるいは官僚そして彼等を選挙で選んだ国民への侮辱になるということに気づくべきだと思いますね。
勿論GHQの占領が終わった段階で改めて見直そうという動きがあることは理解できるんですけれども、しかしなぜ改正が行なわれなかったのか。自民党内の改憲派が望むような改憲案を国民が支持してこなかったからであって、70年近くにも渡って憲法が改正されなかったのは、まず、日本国憲法が世界標準に照らしてもかなり優秀な内容であったということもありますが、さらに、国民が望むような、より良い憲法にするような提案を国会議員がしてこなかったということだと思います。
国民主権原理の元では憲法というのは、「国家が権力を濫用して国民の自由権利を侵害することを防ぐ」。
このためにあるわけです。ですから憲法改正を実現したいのであれば、これを押しつけ憲法論というのをアピールするのではなく、憲法に対する感情的な反発ではない、より国民の望む改憲はどんなことなのか、これを考えるようにすべきだと思いますね。

(古館)
そこですよね。さっきのああいう議論を聴いていますと、女性の方が、あの戦争の悲惨さ、国民がどういう味わい方をしたか、それが今どういう心境になっているかとおっしゃっていて、非常に印象に残りました、分かりやすくて。その他の改憲論者のお話を聴くと、やはり国家と自分というのが合一していて、まず国家としてどうなんだってなるんですけれども、それも大事かもしれませんが、国民ひとりひとりの声で構成されている国民のための国家だと考えた時に、戦争に征って死んだ人、悲しい人、そして征かなかったけれどもどれだけ苦労したか、そして身内を失った…そういう人たちの悲しみの総和というものを考えた時に、そう簡単にいろんなことが改正できなかったんじゃないかなという気がするんですけれどね。
(木村)
そうですね。やはり憲法というのはこの国をこの国たらしめているルールです。将棋が将棋のルールなしに存在しないように、国家というのは憲法なしには存在しないわけですし、国家を大事にするというのは憲法を大事にすることでもある。やはり今の憲法に憎しみを持っている方はそれから解放されないと、建設的な改憲論は永遠に不可能だ。これをまず自覚すべきだと思いますね。
(古館)
まずどうしても人間ですから感情というものがありますからね、それを抜いた上でやっていくというような、ある種の気が遠くなるような作業を経ないと、こういう問題は簡単に決められないということに戻ってきますね。

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Last updated  2016.02.28 20:31:46
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為谷邦男@ Re:四季彩の丘4(07/01) 間違えて青い池の画像が入ってしまいまし…
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