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May 9, 2007

タイムマシン

(42)

テーマ：ささやかな幸せ(6743)

カテゴリ：日々のこと。。

昨日更新しようと思ってたんだけど急に彼がお休みをとれまして～
うーこんなことならGWにもっとくっつけてくれればいいのにねえ。

で、そうそう先日の日記に予告してたステキなもの見つけた～ていう話です。
私にとって、ていうかうちの家族にとっての宝物。

実家の近くに伯母が住んでるんだけど夜みんなで遊びに行ったときのこと。
お茶やお菓子で寛いでると、話題が私のデジカメになったんです。
そういうの買おうかなあとか伯母が言ってて
「○ちゃん（亡くなった伯父）の写真もずーっと残しておけるんでしょ？」
「まあ、データとしてね。」

と言うので棚の中とかごそごそ探してたんです。
そこにはビデオのほかにCDとかカセットテープとかもあって
「こんなの（カセットテープ）聞くものあるの？」
「あるよ～ラジカセあるから。」

ちなみにラジカセは下の部屋だけで3台ありました。。。
関係ないけど床の間の前にでーんと何やら機械が置いてあったので
伯母に「これ・・何？」と聞くと
「レコード聞くやつ～♪ジャパネットで買ったの～」と。
けっこう大きなもので下がスピーカーになってて上部にレコードプレーヤー。
なんでもラジオも聞けるしテープも聞けるしCDも聞けるとか。。。
てんこ盛りですね。

そして伯母がふと思い出したように
「あ！！これ、これ聞いてみて！」と1本の古いテープを渡すのです。
テープにはマジックで『宝物』と書いてありました。
さっそくラジカセにテープを入れてみるとザーーーという雑音とともに何か歌が聞こえてきました。
録音したものなんだけど、どうやらマイクでひろったものらしくあまりきれいな音源ではなかった。

「これ、この辺でしゃべってみて。」と、誰かに言ってます。
そしてその後、
「ここ？」と別の声が聞こえてそのまま詩の朗読みたいなかんじのが録音されてました。

なんとその声は祖母でした。
私のおばあちゃん。
祖母が朗読してる横で時折また別の声が何を言ってるのかは聞き取りにくいけど聞こえてきました。
祖父の声。

二人とももう亡くなってるけど大好きだったおじいちゃんとおばあちゃん。
なんでも30年以上前？に伯母が初めて買ったラジカセがめずらしくて
いろんなものを録音してたそうなんです。
その中のひとつに祖父母の声が。

なんか不思議なかんじがしました。
今はもういない人の声がラジカセから聞こえてくるなんて。
見つけたときに母は聞かせてもらってたみたいだったけど私は初めてで感動～
うーん、感動ってかんじじゃないな、なんだろう？
タイムマシンみたいなかんじ。

まだ私が生まれる前の祖父母。
でも、その声はあのおじいちゃんとおばあちゃんでした。
思い出って記憶の中にしっかりと刻まれてるけどやっぱり多少は薄れていっちゃうよね、
こうして実際に目の前に出されると時を越えたかんじでした。

まだ建て替える前の祖父母がいた頃の家が記憶の中から蘇ってきて、
おじいちゃんの膝に座って遊んだこと、縁側でおばあちゃんがスイカを切ってくれたこと、
イトコみんなで泊まって部屋いっぱいに布団を敷き詰めて遅くまではしゃいでたこと、
いろんなことが頭の中からあふれてきました。

まだ幼くてあの頃は毎日がずーっとあたりまえに続いていくもんだと思ってた。
大人になるなんて想像もできなくて、
おじいちゃんやおばあちゃんは最初からおじいちゃんとおばあちゃんで、ずっとそのままだって。

いなくなるなんて思いもしなかった。

時間って今という時間って大切なんだなって思った。
なんてことない日常でも後々とっても大切な時間になるかもしれない。
永遠なのは時間が流れてくことだけなんだよね。

なんだかそんなことを考えて、そしてちょっと幸せな思い出にひたれました。
私だけの、私の家族にとっての大切な宝物。

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