☆ Sanctuary ☆  Smile for you

釈尊の生誕と出家(4)

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
          釈尊の生誕と出家(4)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
話はまだカピラヴァストゥです。
優雅な王宮生活で育った王子もいよいよ生老病死の空しさを知ることになります。
知るだけで、思想としての「生老病死」としてはまだまだ先のことです。

四画で囲んで
あるところの
詳細がこっち
==>

☆四門出遊(しもんしゅつゆう)
釈尊の出家に関しては「四門出遊」という説話があります。
「四」というのは方角のことですね。

「生」とは生きる苦しみとおおかたの方が勘違いしているみたいです。
これは「生まれる苦しみ」が正しいようです。
なぜか?それは生まれたばかりの赤子を見れば一目瞭然ですね。
泣く以外何もできませんね。自分で自分のことを何もできないのです。

それに自分が生まれるのと引き換えに母親が命を落としている事実を
知ったときに大変ショックを受けたのも事実です。
母親の受難という意味も少なからず含まれているようです。
それで「生」が最初に来てます。

☆「老」の苦しみ
シッダールタ太子は、あるとき、御者に馬車を用意させ、
東の門から王宮を出て、郊外の林の園に向かいました。
その途中、太子はひとりの男の姿を目にしました。

その男は、腰が曲がり、杖をつき、よろよろ歩き、
しわくちゃな顔をしていました。
太子は御者に尋ねました。
「あの男は何者か?」
「あれは老人です」
「誰でもあのようになるのか?」
「はい、人は誰でも歳をとり、必ず老いるのです。
 現在は美しいあなた様も、年が経てば必ずあのように老いて衰えるのです」

太子は自分もやがて老いるのだと思うと心が震えました。

「あの老人は醜い!人は皆あの老人を嫌悪しているのに、
 自分自身もやがては同じように醜くなってしまう。
 老いるという不安があるのに、どうしてこのようにのんびりしていられようか」

太子は深く考えたくなり、郊外で遊ぶ予定をやめて王宮に戻ると、
例によって思索に耽りました。

☆「病」の苦しみ
打ちひしがれている太子をみて「太子が出家してしまうのではないか?」
と心配していた父王は、太子の周りに女性たちをかしずかせ、
歌ったり踊ったりさせて、太子の心の不安を忘れさせようとしました。

ある日のこと、太子が王宮の南の門から外出したときのことです。
太子はまた、ひとりの男を見つけました。
腹が膨れ、息は苦しげで、顔は青白く、体は痩せ衰え、
一人で立つこともできず、痛み苦しんでいます。

太子は御者に尋ねました。
「あの男はどうしたのか?」
「あの男は病気に罹っているです」
「誰でも病気にかかるのか?」
「誰でも病気にかかります」

この言葉を聞くと、また太子はすっかり沈んでしまい、そして、、
王宮に引き返すと再びふさぎこんでしまいました。

王宮の中にずっといますから、庶民の生活を知らないということも
あったんだと思いますよ。
この世のつらい面を見てはふさぎこんで思索にふける太子ですけど、
それだけ人生を真剣に考えているとも言えるのですね!
王宮の生活の中にありながらも驕らず、真実の生き方を模索していた
ともいえるでしょうね。

・・・ 釈尊の生誕と出家(5)へ つづく・・・



☆。.:*:・'゚★。.:*:・'゚☆。.:*:☆。.:*:・'゚★。.:*:・'゚☆。.:*:・'゚★。.:*:・'



© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: