☆ Sanctuary ☆  Smile for you

釈尊の生誕と出家(8)

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
          釈尊の生誕と出家(8)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
話はラージャグリハと移ります。
ゴータマは菩提樹で禅定を始めます。

四画で囲んで
あるところの
詳細がこっち
==>

☆菩提樹
マガダ国の首都ラージャグリハから数十キロ離れたところにガヤーという町があります。
ガヤーの郊外にあるネーランジャラー河の河べりは視界が開け
美しい山の見える景色のよいところです。

そこには、ところどころに大きな菩提樹がありました。
ちょうと人間の頭の上あたりに枝が繁っていて、
枝の下の幹のもとに坐ると、炎天下にあっては陽射しを遮り、
雨のときには、雨を遮るいわゆる天然の傘のようになっているという
恵まれた形をした大木なのです。

☆菩提樹下で中道の発見
苦行では悟れないと気づいたゴータマは、毎日、この菩提樹のもとに坐って、
禅定をしました。そして考えたのは次のようなことでした。

「カピラヴァストゥにおける快楽に満ちた生活の中では、
 悟りに到ることはできなかった。そして肉体をいじめる苦行の中にも、
 悟りの道はない。この両極端を否定した中道のなかにこそ、
 偉大な悟りの道があるのだ!」


☆悪魔との対決
菩提樹下で禅定をし、目を閉じてじっと動かずにいるゴータマのもとへ
やってきたものがいます。マーラです。マーラとは悪魔のことです。
マーラはゴータマを誘惑しようとして天使に化けて語りかけたのです。

「ゴータマよ!そなたは修行をして悟ろうとしているが、
 それは無理だ!もっと楽な方法を考えたらどうなのだ!
 バラモンがやっているように、火を祀って供物を捧げ、
 功徳を積むべきではないのか?」


バラモンはカースト制度の一番上の階級で僧侶階級ですね。

ゴータマはすぐに悪魔を見抜きました
「私の心はいつも平静であり、私には智慧がある。去れ!悪魔よ!」
「汝の軍隊はよく分かっている!
 第一は愛欲
 第二は嫌悪
 第三は飢え
 第四は妄執(もうじゅう)
 第五は睡魔
 第六は恐怖
 第七は疑い
 第八は見せかけと強情
 第九は名誉欲
 第十は自己を褒め他人を軽蔑することだ!
 私は智慧の力で汝の軍勢を打ち破る!」


自分が悪魔であることを見破られたマーラは高笑いとともに、
立ち去っていったのです。

☆悪魔の執拗な攻撃
しかしマーラは執拗にゴータマのところへ現れるのでした。
マーラは自分の娘たちをゴータマのもとに行かせました。
悪魔の娘たちは美しい踊りを踊りゴータマを誘惑します。
しかしゴータマの心が微動だにしないので悪魔の娘たちは消え去っていきました。

ここでの描写は現実の描写ではありません。
すべて霊的世界での対決です。心の世界での対決です。

マーラはますます怒り大勢の悪魔の軍隊を引き連れてきます。
ゴータマに矢を放ち、火を投げつけ、洪水を起こしたりしましたが、
なぜがゴータマの体の直前で美しい花々へと変化してしまうのでした。

悪魔の軍勢はどうにもゴータマを倒すことができず、
ついには堪忍して去っていったのでした。
霊界のおけるゴータマとマーラの激しい戦いも、
禅定するひとりの修行者がただいるだけというきわめて静かな
状況のなかで行われていたのです。誰にもそんな対決は見えず…

☆涅槃の境地へ
悪魔の誘惑と攻撃を撃ち下したゴータマはひとり禅定を続けます。
その心は欲望を離れ、静かで、清らかそのものでした。

やがて平和な温かい感覚が体に広がり、明けの明星が瞬く頃、
ゴータマはついに悟りを開きます。
そもそもの修行の道に入るきっかけとなった「生老病死」の
苦しみを乗り越える道を発見し、心は涅槃の境地に入ったのでした。

ここでいう涅槃て死後の世界という意味ではないです。
涅槃とは煩悩の炎を吹き消した状態でこの世的なしがらみから
解放された心境とでもいいましょうか。。

しばらくの間、ゴータマは自ら得た悟りの喜びに満ち、
その悟りの味を噛み締めてしたのでした。

・・・ 釈尊の生誕と出家(9)へ つづく・・・

【釈尊が悟りを開いたとされる菩提樹】


☆。.:*:・'゚★。.:*:・'゚☆。.:*:☆。.:*:・'゚★。.:*:・'゚☆。.:*:・'゚★。.:*:・'



© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: