指輪の手入れ-

指輪の磨き方（2）



お急ぎの方は下の赤い文字のこれから本題からお読みください

暇な方（失礼）はゆっくり読んで下さい



前回は宝石入り指輪を話しましたが

今日は何も無い指輪について話します

まず指輪を手作りするときの手順を書きます

現在の物は鋳造や機械生産なので参考になりません

ごく古いやり方が指輪の再生には向いています



製作手順



１、金を熔かす

2，金槌で伸ばす

3、曲げて輪にする

4，金ろう（金と錫の合金で金より融点が低い）で輪の両端をつなぐ

5，鉄の棒に指輪を通し金槌で整形する

6，ヤスリをかける

7，朴（ほう）の炭で研ぐ

8，磨き金で凸凹をなくすと光沢がでます

最近は

7，ペーパーで研ぐ

8，研磨材で磨く

となります

もうおわかりでしょう678もしくは78をすれば表面は光ります

曲がった物は5が必要です

宝石店にお願いするか私の所に送られると直して差し上げます



これから本題



　用意する物

耐水ペーパー・金属研磨材・水の入った洗面器・布



耐水ペーパー

朴（ほう）の炭は手に入りにくいので耐水ペーパーを使います

＃1000　　＃1200　　＃1500　　程度で良いです

これ以上は手に入りにくいですDIYショップ・ホームセンターで買います

耐水ペーパーは小さい数字程砂（サファイヤ）の粒が大きいです

そうなんです耐水ペーパーのざらざらは宝石なのです

1500倍の顕微鏡で見ると小石くらいのサファイヤです



金属研磨材

PIKAL 　という金属研磨材が手軽で良いですDIYショップ・ホームセンターに有ります

この研磨材は始め粗い物が次第に壊れて小さくなる性質がありますので

失敗なく磨けます



布

柔らかな物



水の入った洗面器

かっこよく決めるならステンのボールでも



作業

表面の傷の程度で変わります



あまりひどく無い時は



金属磨きだけで良いです

布に研磨材付けてひたすら擦るだけです

　指輪の内側は布を細く裂いて長さ30センチくらいにして

指輪に通し研磨材を付けて擦る

私は片方の端を足で押さえますが

女性には少し難がありますので適当に固定して下さい



傷の多い時は

目の小さい耐水ペーパーで傷を取ります

水を付けながら使うと目詰まりせず行えます

傷が８割以上取れると結果的には見違える様に仕上がります

ぺーパーで研いだ部分は白っぽくなりますが

傷の部分は光ります

ペーパー作業が終わったら金属磨きで磨きます



ペーパーで目方が減る のではと心配されますが

耐水ペーパー＃1000以上の番手のものなら

思うほど金又はプラチナは減りませんご安心下さい