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2010年10月~12月に観た映画
2010年10月~12月に観た映画
トイレット
大奥
インシテミル
雷桜
マザーウォーター
エクリプス トワイライト・サーガ
ハリー・ポッターと死の秘宝 part1
SPACE BATTLESHIP ヤマト
武士の家計簿
ノルウェイの森
トイレット 10/14
好きな映画がまた一つ増えました。
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体の奥深いところから、くつくつと湧きあがってくる可笑しさはなんなんでしょう。
ふとした瞬間に、ぽろっと泣きたくなっちゃうような切なさはなんなんでしょう。
一心不乱にミシンを踏みたくなってもいい。
窓の外を眺めながら、ピアノの音に耳を傾けてみるのもいい。
家族で餃子を包むのも素敵。
何にこんなに心惹かれるのか、自分でもよくわからないけど好きです。
もたいさんは、今回も柊にとっての理想の未来像。
こういう存在感を醸し出せるのって稀有な人だと思います。
柊もこんな人に、こんなおばあちゃんになれたらな…。
映画の背景に流れる音楽も素敵です。
大奥 10/14
原作の方が好き…かもしれません。
なんというか、実写として観ると「うううううむ。ど、どうかな。」と思うところが多くて。
想像力の働く余地がある方が、いいかもしれない…なんて感じました。
何分、何を美しいを思うかは人それぞれ判断基準が異なるしね…ははは。
物語の着想というか、時代物で男女逆転の世界を描くというのは
すんごく、ユニークだし面白いと思います。
主人公は二宮くん演ずる水野なのでしょうが、柊的には柴咲コウさん演じる
徳川吉宗の方が興味深かったです。
凛々しく、格好良く、勇ましく!
女が将軍職を演じられるだなんて、この作品だけでしょう。(多分)
我が家の娘たちは嵐の中でも二宮君が好きらしいのですが、
こ、この映画はお薦め出来ない…ショックが強すぎるでしょう。(多分)
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インシテミル 10/18
なんですかこれは。怒っていい?怒っていいよね?おりゃー!
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登場人物の性格、設定が原作と違いすぎませんか、これ。
これでは小説の、米澤さんらしさが全くないに等しい。
監督&脚本家、何を考えている。
せっかく役者を揃えても、これでは演じる甲斐すらないではないか。
何よりも、結城のキャラクターを平凡にしてしまったのは許し難い。
原作通りに描かれる映画の方が珍しいのだ、とはいえこの仕打ちはあんまりです。
米澤さん初の映像化作品(しかも好きな作品!)と期待を高めていただけに意気消沈です。
何故…何故だ!これだけ役者が揃っているのに!ぎゃおー!
「推理する」ことの醍醐味が全くもって失われているのは原作好きとしては
あまりにひどい仕打ちに思われます。
下手なホラー、陳腐な説教はこの作品にはいりません。
そんなことは初めからわかっているのです。
理不尽さは承知の上。
それなのに…それなのにっ!
唯一、観た甲斐を与えてくれたのは北大路さんの渋く深みのある演じっぷりで
それは原作と最も異なる点の一つであるとはいえ…良かったです。(涙)
展開も、ラストも原作とは異なる「インシテミル」でありました。
原作を読まず、映画だけを観て「米澤さんの作品ってつまらないのね。」なんて
誤解を観客に与えてしまう可能性もあり得るのでは…。
それが最も恐ろしい結末ではないですか?
あううう、「インシテミル」は原作を読むに限りますっ!
雷桜
蒼井優ちゃんの、泣きの演技に泣かされて帰ってきました…。
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時代劇なんだけど、土くさくなく、現代的な雰囲気。
登場人物や背景が皆、身綺麗だったり、整った風景だったりするからかもしれませんが。
物語はわかりやす過ぎるほど、わかっているのですが
蒼井優ちゃんが放つ存在感には惹きつけられずにいられませんでした。
こんな声をしていたかな…と思う、不思議なトーンの声で話されるたび、
どきどきさせられました☆
顔をくしゃっとさせちゃうくらい笑ったり泣いたり、叫んだり、怒ったり。
心の赴くまま…という無垢な存在が観ていて本当に痛々しい。
彼女が泣かずに済むのならどんなにいいだろうって思わず祈ってしまいます。
わかってはいるんだけど、納得出来ない…ってせつないですね。
柄本明さん、息子さんと共演されてましたね。
一緒のシーンはなかったと思うけど…。
同じ役者を志して、目の前でこんな演技されたらどう感じるのかな…。
「すごい」でしょうか、「悔しい」でしょうか。
それでも間近にこんな高い目標がいてくれたら心強い気がします。
マザーウォーター 11/1
想像以上にゆったり、まったり。
時間がゆっくりゆっくり流れていくのを実感できる映画でした。
明確なストーリーがあって、ラストまでぐいぐいひっぱるような映画だったら
恐らく容赦なくカットされてしまうだろう場面が、のーんびり目の前で展開されることの不思議さ。
自分もその場にいて、同じ時間を共有しているような錯覚に陥りそうです…。
おとうふってこんな風に外でひなたぼっこしながら食べるのもアリなんだー。
喫茶店で珈琲を飲む、なんていつ以来していないだろう。
気持ち良さそうな川べりの散歩、時間を気にせずしてみたい。
自分が普段いかに時間に追われ、あくせくした生活を送っているかを思い知らされちゃう。
自分が勝手にあたふたしているだけなんじゃないか、
忙しいふりをしているんじゃないか…そんな気がしてきてしまう。
この映画でも、もたいまさこさんの存在感は素晴らしい。
「将来あんなふうになりたい。」を実現すべくじっくり眺めてきてしまいましたわ。
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エクリプス トワイライト・サーガ 11/9
映画も原作並みに甘甘…になってきたかも?
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原作は第2章までしか読んでなくて、あとは映画で観るだけでもいいかな…なんて思っている柊です。
あまり物語が進展してない気がします。
ベラとエドワード、ジェイコブの三角関係が明確になったかな…くらい?
恋愛部分が苦手な柊には「じれったい~~~!」です。とにかく。
両天秤掛けている状態でいいのか、いいのか、いいのか~!?と思っちゃう。
クライマックスまでがーって進んじゃって欲しいなあ。
ヴァンパイアという設定があまり生きてない気もする。
ダークな部分がもっと欲しいですー。
ハリー・ポッターと死の秘宝 part1
原作は読んでいて、どういう展開が待ち受けているかはよく分かっていたはずなのに
こうして映像として見せられるとまたまたつらい…。
自分の周りにいる大切な人達が次々に傷つけられていくのを
間近で見せられるハリーが一番辛い状況にいるのはよくわかっているんだけども。
part2の公開が待ち遠しいです。
来年の夏、かあ…。
その頃柊は何をしているのかな。
ひたすら待つって辛いです。
原作を読み直そうかしらん。
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SPACE BATTLESHIP ヤマト 12/2
子供の頃にアニメを観、原作漫画を読み、松本零士さんの作品に多少なりとも
親しんできた自分にとって「宇宙戦艦ヤマト」が実写化されると聞いた時はただただ、驚きました。
そんなこと可能なのかな…って。
あまりに脚色されても嫌だし、映像があまかったら嫌だし…
出来栄えが陳腐過ぎて笑っちゃったらどうしよー…と期待するのをセーブしていた感があります。
でもそれが良かったのかな。
期待しすぎなかった分、がっくりくることもなく、むしろ頑張ってたかも…って思えてきました。
演じる役者が持つイメージにキャラクターを近づけてしまう人もいれば、
キャラクターの方に自分を近づけるタイプの役者さんもいる。
それはそれで面白かったように思います。
(医者の佐渡先生だけは、キャラクターのイメージに近い方が原作ファンには嬉しい気もしたかな)
デスラー総統を誰が演じるのかは…観る人が一番納得できる描き方を選んだんじゃないかと思います(笑)
観ていて思ったのは、どんな風に脚色されようとも松本零士さんの生み出す
世界は揺らがないだろうってことかな。
宇宙観にしても、登場人物にしても、しっかと骨太に描き込まれているから、
そこはなににも侵されない、不可侵な世界という感じがします。
どう描かれようと、「ああやっぱり原点ともいえる原作を読み返したい。」気持ちに
立ち戻っちゃう気がします。
アニメ版がもう一度観たくなりました。
昔はあんなに再放送していたのに、今はちっともしてくれない。
劇中に流れる曲は昔懐かしいアニメのサントラで、なんか聴いているだけでうるうるきてしまいました。
ただ、どーしてもどーしても譲れない、納得いかない部分が一つ。
それは…結末に触れるので以下反転します。
どーしても納得いかないのは
沖田艦長の最期が変えられてしまっていること。
これだけはどーしてもどーしても変えて欲しくなかったのにっ!
イスカンダル編の最後はやっぱり「沖田艦長~~~~!」(TT)
で終って欲しかったです。
古代君が主人公なので無理やりでもあのラストに繋いで花を持たせたかった気持ちも
わからないではないですが。
あそこは原作通り、沖田艦長の遺志を尊重して古代君には生きて地球に戻って欲しかったです。
「宇宙戦艦ヤマト」が実写化されるなら、「銀河鉄道999」もいつか実写化されるんだろうか。
「銀河鉄道999」は映像技術云々よりも、とにかく配役難しいだろうなあ…。
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武士の家計簿
数字が合わない…っていう状態はなんでこんなストレス感じるんでしょうかねえ…。
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「少しの不明金くらい…。」それが積もれば山となる。借金になってしまう。
借りがある状態は健全とはいえず、やがてはお財布だけでなく気持ちにも負担がかかってきてしまう。
余分なものは売り払い、倹約に努めること。
貧乏と思うと暗くなるけど、工夫と思えば楽しめること。
頑張れば出来そうに思うけど、実行するのはなかなか難しい。
気持ち一つなんだけどね…。
柊も12月に入ってから再び家計簿付けに挑戦してます。
今のところ三日坊主にならずに済んでます。
まだつけ始めたばかりで、即倹約には繋がっていないけれど
予想外の出費とか、実はこんなにこの項目にいっぱい支払ってたんだとか
見えてきた部分もあるので、次の月辺りからはきゅっとお財布の紐を締められるように
なればいいな、なんて期待してます。
つましいなかに見えてくる家族との繋がり。
数字では割り切れない思いの数々。
何度か涙腺がうるり、ときました。
ノルウェイの森 12/13
小説『ノルウェイの森』を読んだのは10代後半の頃で、いっとき繰り返し繰り返し読んだのを覚えています。
柊はこの小説から漂ってくる濃密な死の気配みたいなものに惹かれてました。
いっとき、何度も何度も繰り返し読んで…そしてあるときから全く手に取ることがなくなりました。
映画を観たとき、ただただ、「ああ、懐かしいな」という思いが胸の奥から湧きあがってきました。
懐かしい小説のかけらが、断片が、映画という光の力を借りて蘇ってきたような不思議な感覚がしました。
自分がこの小説に対して持っていたイメージ、配役などとはまったく違っていたけれど
背景や光の色の具合なんかがすごく濃密で息苦しくて、不安な気持ちを掻きたてられて
あの頃、どんな思いでこの小説を読んでいただろう…みたいなことを考えていました。
登場人物たちに共感できたわけじゃなかった。
だけど、何かをきっかけにして精神がバランスを失い、揺れ動く感覚を自分も知っているような気がしたのです。
体は健康でも、心が病んでしまうことがある。
バラバラになってしまいそうになる心を必死で繋ぎとめようとすると
体の方を傷つけなくちゃならない…そうしないと自分が自分でいられなくなるような
そんな恐怖に似た気持ちを自分も知っているような気がしたから。
体の方の目は、現実世界を見ているのに
心の方の目は、何もない虚ろな穴を見つめているような。
寂しくて、でも誰にもどうにも出来ないことがわかってしまったときのような。
映画化に対してきっと賛否両論あるんでしょうね。
他の方の感想を読んでないので、よく知らないけれど。
柊は原作と違う部分があることも、エピソードが削られていることに対しても
これで良かったんじゃないかと感じてます。
主人公のワタナベ以上に、(菊池さん演じる)直子や(水原さん演じる)緑が非常に印象的だったから。
トライ・アン・ユン監督の演出、作り出す映像がすごく良かったから。
小説中で柊が最も印象に残っているのはラスト近く、ワタナベとレイコさんが二人で直子のお葬式をする場面。
レイコさんがギターで、思い出の曲を50曲近く演奏していき、
そして別れ際にワタナベに対して、これでもかというくらい慈愛に満ちた言葉を残して去っていく場面。
あの場面を読むことでようやく、長い物語から救われた心地になったものです。
小説中の、そんな最も思い出深い場面が映画でカットされていたとしても、
柊は残念とも思いません。
小説を読んだあとも映画を観た後も、同じように
この先ワタナベが死者の気配を引き摺り続けたとしても、
緑と二人、幸せに近づけるよう必死になって生きて欲しいと
願ってしまう気持ちに変わりがなかったからです。
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