読書日和 ~Topo di biblioteca~

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2004.06.24
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「何なんだこれは」
「me too!!」 って思わず賛同の声を上げてしまう、短編集でした。

う~む。これが噂の“黒”乙一なのですね。
白とどっちが好みかって聞かれたら…どちらも面白くて選べないですね。きっと。
特に印象的だったのは次の作品でした。

「カザリとヨーコ」
双子の姉妹と、母親の物語。
母親は双子の妹の方ばかりを可愛がり、姉の方を死を意識させるほど
虐待しているのだけど…。
柊の子供達は双子なのですが、どうしたら平等に扱っているとわかってもらえるか、

呆然としてしまう描写が続くのですが、
最後、漠然と力が湧いてくるような言葉に肩の力が抜けます…。
虐待の場面はかなり怖いのに、文体に妙な明るさが漂っていて
そのギャップが物語に凄みを与えているのかもしれないです。

「血液を探せ!」
ブラックユーモアに満ち満ちているこの作品、柊は好きです。
苦笑の連続…という気がします。

「陽だまりの詩」
この短編集の中では唯一、白乙一のような作品。
生と死との対比が切なさを生み出す描写の数々が印象的でした。

「冷たい森の白い家」
柊はこの作品集の中で二番目に怖い物語だと思っています。
読んだ人にはわかると思うのですが… それ でできている白い家を

ラストまで気が抜けない緊迫感が癖になりそう。
本当は残酷なグリム童話とか、そんな雰囲気がこの物語にはあります。

「SEVEN ROOMS」
柊が一番怖い、それでいて切なさもある物語だと思ったのはこの作品です。
姉弟が理由もわからず閉じ込められた部屋で死を意識し始める瞬間。
恐怖。葛藤。受け入れたときの安堵感。

いつまでも心に残しそうです。

「うえ…」と思うような残酷な描写もあるけれど、時折対照的な
明るさが登場人物の中に存在していたり…。
ホント、何なんだこれは…って読み終わったとき、言いたくなりますね。

乙一さんの本を読むのは三作目だけど…嵌りそう。
もっと読みたくなってきました。







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最終更新日  2004.06.24 17:32:15
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