ヤミ、闇、病み

ヤミ、闇、病み

ギル×オズ 禁じられた遊び 腐18禁注意



パンドラの施設の一室でオズ・ベザリウスは机に肘をつきため息をついていた。

今、オズのいる部屋には誰もいない。

ギルはどこかに出かけてしまい、アリスはシャロンに連れて行かれてしまった。

オズはパンドラの役員による監視が付けられ、外は危険だからと部屋から出られない。

窓の近くにある本棚には本が大量にあるがオズは読む気にならなかった。

先ほどから机に肘をつきながらため息ばかりついている。

「暇そうですネー、オズ君。」

とそこにザークシーズ・ブレイクが現れた・・・クローゼットの中から。

「よっこいせっと・・・」

おじさんくさいセリフを吐きながらブレイクはオズの前に座る。

「どうしたんですカ?いつものオズ君らしくない」

とキャンディーを一つ取り出し口に放り込み、かみ砕く。

「べっつに~。ただどこにも行けなくて暇なだけだよ」

そう言って物憂げに窓の外を見る。

どんよりとした曇り空だった。

「ギルバート君はエイダ様に会いに行きましたヨ」

にやりと、ブレイクは笑う。

「ふーん」

興味なさそうにオズはまだ窓の外を見ている。

「エイダ様にギルバート君を取られるのが嫌なようだネェ」

「普通逆だろ?エイダがギルに・・・」

「まぁ、ならいいんですけどネ」

そう言ってブレイクはクローゼットに歩み寄る。

そしてその中に入り自ら閉じこもった。

中からは音一つしない。

「まったくどうなってるんだよ・・・」

ブレイクの発言といい、移動方法といい、謎だった。

「暇だなぁ・・・」

オズは机に突っ伏すと、眠ってしまっていた。









「ん・・・」

オズが起きると上から毛布が掛けられていた。

「やっと起きたか・・・風邪ひくぞ」

寝ている間にギルは帰ってきていたようでオズの前に座っていた。

どうやら毛布はギルがオズを心配して掛けたらしい。

「ふわぁ・・・お帰り」

「あぁ、ただいま」

ギルはオズに被せてあった毛布を取るとさっと畳んでベットの上に置いた。

その手際の良さはまさに主婦・・・もとい主夫だった。

「エイダのところに行ってたんだってな」

ぼそっと、不機嫌そうにオズは言う。

「知ってたのか・・・」

「ブレイクから聞いた」

「・・・」

「・・・」

二人の間に気まずい空気が流れる。

「許さないぞ」

「・・・!!」

あまりに突然のことでギルは反応しきれなかった。

オズはギルをベットに押し倒した。

「お前はオレのものだ。だから、えっと・・・その・・・」

後の方はほとんど聞こえなかった。

それでもギルは理解したらしく微笑みながら

「ああ、オレはオズのものだ。」

とオズの頭をなでていた。

満足したような、物足りないような・・・。

オズはそんな顔をしている。

「・・・しろ」

「え?」

「証明しろ。お前がオレのものだって」

そういうオズの目は濡れていた。







「証明しろとは言ったけど、これは・・・」

「オズが証明しろといったから・・・」

「いやだからって・・・」

二人はまだベットの上にいた・・・生まれたままの姿で。

先ほどと立ち位置が変わりギルがオズに覆いかぶさるようになっている。

「挿れるぞ?」

ギルはそういうと少しずつオズへと近づけていく。

オズは歯を食いしばり必死に何かをこらえている・・・が

「・・・痛い痛い、無理無理無理!!」

ギルのが挿った瞬間オズは痛いと連呼し暴れる。

「わ、悪い・・・」

ギルはすぐにオズから離れる。

「痛いだけだよこれ・・・」

そういうオズの目は濡れていた。

「ならこれを・・・」

とギルは椅子にかけてあったコートから何か瓶を取り出した。

中には透明な何かがはいっている。

「それは?」

恐る恐る、オズはギルに聞く。

「ローションだ」

「なんでそんなもの持ってるの?」

「いや・・・こういう時もあるかと思って・・・」

「・・・」

あまりの発言にオズは言葉を失った。

その間にもギルは自分のに塗りたくっている。

「よし、今度こそ・・・」

有無も言わさずギルはオズを押し倒した。

その目はまるで・・・獣そのものだ。

オズは苦痛に顔を歪ませながらも堪えようと必死に歯を食いしばっている。

その顔がギルのスイッチを入れてしまった。

普段のギルからは想像もできないほど激しく、自分の欲望のまま貪っていた。

自分の方が大人だというのに苛められている仕返しのつもりなのか、

ギルはオズを支配していることに喜びを感じているようだった。

オズはまだ顔を歪ませている。

先ほどは想像を超えていた痛みを耐えるが故に、

今は押し寄せる快感を堪えるために・・・。

認めまいと思えば思うほどオズの快感は高まっていく。

もはや時間の問題だった。

「んっ・・・」

思わずオズは声をあげてしまう。

ギルはその声を聞くと満足したように嗤う。

弟にそっくりな、何か企んでいるような微笑みを・・・。

「?」

とたんにギルはペースを落とす。

激しく、ただ貪るようなそれから、優しく、安らぎを与えるようなそれへと変わる。

突然優しさを思い出したような・・・そのくらい異様な変わり方だった。

オズは安堵した。

あのまま激しくされていたら、壊れてしまっていたかもしれない。

そしてその後覚えた感覚は・・・物足りなさだった。

先ほどまで壊れそうなほどに激しくされていただけあって体があの感覚になれ、

今のスローペースに違和感を感じてしまっていた。

オズは苦悩に揺れる。

このまま違和感を覚えたままされていても気持ち悪い。

だからと言ってあのギルにお願いするのは屈辱だった。

それを知ってか知らずにかギルは一向にペースを変えようとはしない。

オズはもう・・・限界だった。

「ギル、イカせてくれ!!」

その言葉を待っていたかのようにギルのペースが速くなる。

「んっ・・・あっ・・・」

オズはもう堪えることができず声を上げている。

ギルも似たようなものだった。

「ギル・・・オレもう・・・イキ・・・そうだっ」

「オレも・・・オズ」

・・・

















「もうお嫁にいけない・・・」

オズは布団に包まって顔を手で隠している。

ことの後二人は眠ってしまい気が付いたら朝だった。

流石に寒いため二人ともすぐに服を着た。

「大丈夫だ、その時はオレが貰ってやる」

「いや突っ込めよ・・・」

「冗談だ」

そう言ってギルは笑う。

あの時のような含みはない、本来のギルの微笑みだ。

「いや~昨晩はお楽しみでしたネ」

「「!!」」

突然ドアの方から声がした。

二人が声のした方を向くと・・・。

「ホント、楽しいそうでしたわ」

そこにいたのはシャロンとブレイクだった。

途端に背中がぞっと悪寒が走る二人。

いい予感なんてするはずがなかった。

「まさかオズ様があんなことを言うなんて・・・」

「ホント、普段からは想像できませんネ~。ギルバート君も」

「今度私もオズ様に夜這いをかけてみようかしら?」

「ダメですヨ?お嬢様、はしたない」

完全にバレていた。

「「はぁ・・・」」

二人揃って深いため息をつく。

「大丈夫ですヨ?誰にも言いませんから」

「ええ、誰にも言いませんわ」

裏を返せばそれでいつまでも脅したり楽しんだりしているわけで・・・。

二人は極上のおもちゃをもらった子供のような顔をしていた。


そんな異常のような日常の1コマ・・・。

















あとがき

どうも孝介です

ということで初挑戦

薔薇18禁

正直しんどかった

時間は倍くらいはかかったし精神的にもいろいろ辛かった

もう二度と書きたくないね

こんなんでいいのかわかりませんがお気に召したら幸いです

よろしければ他の作品も読んでいただきたい

ではでは・・・


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