hikaliの部屋

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March 27, 2006
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 買い物して、食事して、それから映画。
 映画といっても最近映画の情報からは遠ざかっているから、なにをやっているか分からない。立川は結構いい映画館があるから、とりあえずその前まで行って、どれを観るか考える。
 ナルニア国物語。
 相棒が原作読んでから観たいから却下。
 (ディズニーだから怖くないと諭したりしたのですが)
 有頂天ホテル。
 うーんとわたしが悩む番。
 わたしはあまりあの監督(漢字がなかなか変換されないので、とりあえずさぼる)を信頼していないのです。しかし、他に映画はなさそう。困ったなあと言いながら、有頂天ホテルが上映される映画館に足を運ぶ。相棒は何でといっていたが、わたしは、ポスターがみたいと主張。反論されるも、とりあえず映画館の前まで来る。


 駄目そうじゃないと相談するも、迷っているのでわたしは、
「だったら、こっちの方が全然おもしろそうじゃん!」
 と県庁の星を指した。
 あー、うーん。
 当て馬のつもりがわたしもそのポスターを見るとあまりにもおもしろそうで、これにしようとあっさり決着。織田裕二と柴崎コウが微笑んでいるポスターだったのだが、なぜだか分からないけれど(あー、いや、一応同業のデザインの視点でまじめにコメントすると、色味のコントロールが圧倒的ですばらしい仕事をしたポスターだったのだ。ちなみにこのコントロールは映画全編に共通するすばらしさだったので、おそらく映画のスタッフがすばらしかったのであろう)、とりあえず見てみることになった。

 映画の内容は、バリバリのエリートの県職員が三流スーパーに研修に来て、あまりの世間知らずに大失敗を続けるが、県のエリートとしての自分を全部失う事件を経て、次第にスーパーの店員たちになじんでいき、廃店の危機にあった店舗を救うというもので、珍しさのメの字もない、端的に言って使い古されたストーリーである。
 しかし、まず監督がよいのだろう。
 不勉強にもわたしの知らない監督だったが(後に白い巨塔のドラマ監督と判明)、色調、やりすぎだと思えるぐらいの執拗な描写、徹底的な役毎の役割分担、柴崎と織田の演技力、そしてそれが「不自然であるはずなのに不自然と感じさせない」パッケージングの力。
 原良というハードボイルド作家が言っていた。
 いかにうまく嘘をつくかが大切。

 見て損はないです。

(原良:沢崎シリーズで有名なハードボイルド作家。主人公の探偵沢崎の愛車がポンコツのブルーバードなのだが、それを読んで、ブルーバードに愛車を変えましたなどというファンの便りあるのだそうである。読者のほとんどは、原良もブルーバードがすきなのだろうと思っていたのだが、最近文庫になったのエッセーの中で、「わたしは免許証持ってないんですよね」と笑い、その中で小説を書くというのはそういうこと、と述べているのです)






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Last updated  March 27, 2006 03:16:06 PM
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まなかなまなかな@ Re: 三井アウトレットパーク入間へ行ってきた。(01/18) 蘊蓄野郎だな!うざい。
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