hikaliの部屋

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April 4, 2006
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> 例えばソフトバンクなど、今もっとも大きな負債リスクの会社にな
> っています。私は、すでに、ジャンク債(ボロ債券)の水準と判断
> しています。世界における大規模な買収は、いずれも、買収に使う
> 資金の低金利を前提にしたものです。株式交換も株高を背景にした
> ものです。

 と記載があるのをみて、ああ、そうか、そこまで来ているのかと感じてしまった。ここまで来るのにあまり難しい考察は必要ない。ゼロ金利時代の異常な金融状況にあることに慣れてしまった経営者が犯したバブル的な判断ミスということになるらしい。
 根拠は、今後、世界的に金利が上昇局面にあるとのこと。
 すでに1兆円の有利子負債がある企業に、さらに2兆円の負債をさせる。

 単純計算すると15年で返せそうに見えるが、これは金利が0であることを前提とした数字。金利が1%になれば、300億円のマイナス。2%であれば、600億円のマイナス。正常とされる5%の金利であれば1500億円のマイナス。このレベルで3兆円の返済は、60年かかることになる。
 なるほど。
 これは厳しい。

 問題は、大手3キャリアの中、びっこにいるボーダフォンをどのように復活させるかであるが、どうやらそのサービス向上のために、莫大な設備投資が必要なことがわかっている。
 莫大な投資と、格安料金。
 すでにぎりぎりでやっていたキャリアにさらなる無理をさせる。
 ソフトバンクに資金的な余裕はまったくないので、資金注入はできない。
 もちろん、国内屈指のバックボーンをソフトバンクがボーダフォンに貸すことはできるだろう。しかし、これは、過去にボーダフォンが要らないと言ったものをまた再統合する行為と変わらないし、それにより浮くコストはそれほど大きいようには見えない。

 基本的にブロードバンドも携帯電話も、ラストワンマイルの競争であって、ここに莫大な設備投資がひつようになる。
 たとえば魅力的な端末をただ同然で売る。
 たとえば、基地局を増やす。

 常に莫大な投資が必要なのがこの世界であり、世界の中心は、このラストワンマイルにある。
 必要なのは純粋な意味での資金であり、そこそこの資金力であったはずのボーダフォンは2兆円の追加借金で沈黙、ソフトバンクも買収を成立させていっぱいいっぱいであろう。
 単純にみて、もうこのグループには必要な資金がまったくないのだ。
 競争をしようのない、袋小路に達している。

 ナンバーポータビリティー、ワンセグが携帯にはやってきたが、その周辺の市場規模はせいぜい2000億円ぐらいである。それを全部取れるとむちゃくちゃな計算をして、はて、3兆円の負債と1500億円の金利はどうするのだろうと、考えて頭がいたくなる。

 破綻は免れないような。





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Last updated  April 4, 2006 01:35:52 PM
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まなかなまなかな@ Re: 三井アウトレットパーク入間へ行ってきた。(01/18) 蘊蓄野郎だな!うざい。
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