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September 18, 2006
ようやく(笑)『時をかける少女』を観てきました
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ヒロインが、泣き、笑い、驚き、普通に生活し、恋をし、成長していくのを、これほどまでに素直に、すっとんきょうに、底抜けに明るく、無邪気に、一生懸命、ぐだぐだと、人生の一ページである7月の夏を暮らしている、そんな映画だった。
だから、何度も何度も映画館に足を運び、何度も見ていく人たちが多いことに頷く。
あの夏に、もう一度戻りたくなる夏でした。
物語解析的にいうと、細かなところの矛盾はどこかにありそうだなあと思いつつ、「人物」「舞台」「道具」「決まり事(世界観)」とすべてをフルに使い切っているような構成。
タイムリープものの作品なので、当然、タイムリープの「決まり事(世界観)」が一番注目される部分だけど、それさえも「人物」に絡めて、見事に消化、螺旋を描くように上方にある物語の結末に、ぐいぐいと昇っていく力強さは、ヒロインの魅力だけでなく、脚本の力、演出の力なのだろう。
うーん、要素に分解し分析をすればするほど、その巧みさに気付いてしまう。
また、「決まり事(世界観)」を中心にし、タイムリープできることで起こってしまうことが日常的な範囲を超えないレベルで描かれ、クライマックス前にヒロインは罰を受け、泣きじゃくるヒロインの姿に、胸を打たれる。
あまり書かない方がいいかもしれない。
小品作と評ずる人もありますが、きっと、今後十年以上に渡ってなんどもなんどもTV放映される映画になると思いますよ。
え? なんか短いですって?
あー、うーん。困ったなあ。
では、物語の核である、ヒロインことマコトについて。
あー、いや、好きとか嫌いとか、アーキタイプとかいうそういう話でなくて、物語上の機能について。
まず、第一に構造的な観点から。
この話がタイムリープものであるという特性から、事実のすべてを保有している人物はマコトしかない。
(ここで、もう一つに気づいた人はすばらしい分析力の持ち主であるが、これは物語の本筋を明かしてしまうことになるので、慎むこととしよう)
物語はマコト視点ですべて編集され、周囲にいる人物たちは、マコトの思うように予定調和の世界に連れて行かれてしまう。もちろんそのようにマコトのしたい世界にしてしまう事は許されるはずもなく、次第にその罰がマコトを苦しめ、取り戻すことの出来ないものを失ってしまう。
すべての出来事が、マコトを駆動機として展開され、すべてを把握しているのがマコトのみであるため、ほとんどの出来事が、この元気のよい少女一人によって起こされていく。
このような物語展開は、諸刃の剣といえる。
他の登場人物の失敗は全く致命傷ではないのだが、マコト一人だけは、ほんのわずかな失敗により、物語を大失敗に導いてしまうのである。
そのため『時をかける少女』はマコトの人物造形に並々ならぬ集中力を割いている。
細かな台詞一つ一つ、その性格、言葉遣い。
脚本の方が女性の方のようで、細かな視野視点、台詞・仕草の一つ一つが、若干デフォルメされている感はあるが、感受性豊か、好奇心旺盛に、憎めなく、元気溢れ、脳天気であり、澄んだような心をしている。
これは何かというと、観客に嫌われる要素を入れることが出来ない、ということ。
翻って『時をかける少女』は、マコトが余りにも素直すぎて、深みがないと見ることも出来る。また、本人はそうでなくとも、人物造形が観客に媚びを売っているように見えることもあったかもしれない。
しかし、大切なのは、それ以外に手がないという事だ。
そう、手がないのだ。
「マコトが嫌われること」=「物語が嫌われること」であるからなのだ。
諸刃の刃と言う理由はよく分かるであろう。
第二に、動的な観点から。
世界を自分の思い通り持っていこうとするマコトは、何度も何度も現実に裏切られる。その裏切り方に、「舞台」や「道具」、また、「人物」の性格、あー、「決まり事(世界観)」も使ってるし、まあ、とにかく、なにもかもを総動員して、マコトの思い通りには行きませんよ、という感じで裏切っていく。
その裏切りは、物語が展開すればするほど一番大切なものに迫っていき、必死になって守ろうとするマコトを追いつめていく。
果たして、この物語の影の主役は誰かといえば、マコトを裏切り続ける現実であるように思える。
この言葉は、雲を掴むようで、歯がゆい。
その現実が不自然にならないように、物語は、各種の独立要素を駆使し、物語を大きく動かしていくマコトにしっぺ返しをしていくのだ。
しっぺ返しを受ける度に、マコトは迷い、感じ、考え、行動する。
そのサイクルがエネルギッシュで、ポジティブであるから、多くの人に支持されたのだろう。逆に言えば、ポジティブであり、エネルギッシュであることを肯定できない観客にとっては、支持できない内容であろう。
ここにも諸刃の刃がある。
良くも悪くも、ここは信仰に依ってしまうのだ。
まさに諸刃。
むかし分析をした千と千尋の神隠しの対局にある。
最後に、極の構造という観点から。
この物語は、マコトが中心であり、そのすべての世界がマコトによって編集されるという関係上、マコト周りの人物関係によってのみ描かれざる終えない。
よって、マコトの家族、魔女叔母さん、馬鹿三人組、馬鹿三人組に絡んでくる人々、で物語を構成する以外当然ながら手がなく、一見すると、ここに特殊な人物が集中しすぎている気がしてしまうのではなかろうか。
たとえば、わたしが考えたハウルは四極の物語であったし、千と千尋は三極(おっと、三極だったかと今更気づく)、ナウシカは四極(ナウシカ、風の谷、クシャナ、ペジテですね。あー、腐海も入れれば五極)、ラピュタは3.5極(パズー・シータ、空賊、ムスカ、あとよくわかんない軍隊)、トトロは二極だなあ・・・。
でも、この時をかける少女は、1極。
あー、微妙に、1.3極とか言えないことはないけれど、基本的にほとんどの主要部分が、親マコトで出来ているんです(<気づきました?(笑))
ってことは、この親マコト極しかないわけですから、これが嫌われてしまったら・・・。
通常の物語は非常に簡単なんです。
たとえば五極だったら、他の四極を極悪非道にして、唯一の一極を清廉潔白にする。
これだけで、済んでしまうんです。
でも、一極しかない場合・・・。
あー、難しいですね(笑)
どれほどまでにこの映画が神経を使って、この映画の好感度をあげようと努力したかはよく分かるでしょう。ただ、これまで書いたことを総括すると、極を少なくして、みんなが好かれる体系を作り上げた物語が、長く受け継がれる物語のような。
歴史物語を思い浮かべてみる。
うん。
わたしは、その実例を無限に知っている。
なんか、ネタバレ回避のために、ほとんど重要なところには入れなかったような(^_^;
まあ、しかし、お後がよろしいようで。
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Last updated September 18, 2006 11:08:43 PM
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