第二十八停車:王の上の神の列車


ファイナルステージへあがる

近道の鍵が!!!
これでファイナルステージと共に・・・
俺は世界を喰らうことができる!!


コォオオオン!!!
ゴゥォオオン!!!
ディノライナーとレイライナーが平行走行、目的地はディノニクスディノジンが逃げた
白亜紀。


第二十八停車:王の上の神の列車


 白亜紀―
キィイン、コォオオン。

シュー・・・、プシュゥウ
ウィイン
ディノライナーからリュウタが降りてくる。
レイライナーからはレイノスが。

2人はディノニクスディノジンがいないか辺りを探す。
レイノス「古代、一応変身しておけ。いつやつが襲ってくるか分からない。」
リュウタ「うん・・・、でも一度は僕を助けてくれた・・・、それなのに過去へ来て、あいつは一体何を・・・。」

「知りたいか?」
シュッ!
レイノス「!」

 2人の前にディノニクスディノジンが現われる。
レイノス「古代!!」
リュウタ「うん、変身。」
「待て」

 リュウタは変身するのをとめる。するとディノニクスディノジンが背を向けついてこいといった。
無論、そんな怪しい事に付き合うほど2人は馬鹿じゃない。
レイノスは戦う構えをするが相手は全く戦う気配はない。

ドゴォオン!!
すると突然向こうの山のほうで爆発がおこる。
リュウタ「な、何!?」
すると数匹の恐竜が出てきた。
すると一匹のディノニクスがこちらに逃げてくる。

リュウタ「本物の・・・、ディノニクス・・・。」


 ギィヤオ・・・・
ディノニクスが小声でディノニクスディノジンに何かを言った。
すると炎の弾丸がディノニクスとディノニクスディノジンを直撃した。
ドゴォオオ!!

レイノス「なっ!!」
リュウタ「この炎・・・。」

 炎が飛んできた先にはティラノディノジンが立っていた。
リュウタ「やっぱり・・・。」
ティラノ「邪魔者と一緒に邪魔者がついてきたか・・・、厄介なやつらめ。」
レイノス「お前がいるということは・・・、後ろのあれは・・・。」

ティラノ「そうだ、あちらには龍牙様がおられる。」
ッ!!
リュウタ「龍牙・・・ッ!」

レイノス「古代・・・、おもわぬところで龍牙に再会したな・・・・、どうする。」
リュウタ「ファイナルステージに上がる前に、ヤツを倒さなきゃいけないと思う。全力でいかせてもらうよ。」
レイノス「そうか・・・、だってさ、龍牙をこっちに呼んでもらおうか。」

「その必要はない。」

 聞き覚えのある声、ティラノディノジンの後ろから歩いてくるのは
龍牙・スピノディノジン・サイカディノジンだった。
レイノス「龍牙・・・・。」
龍牙「久しぶりだな。竜王、そしてレイノス。」

レイノス「あくまで俺はオマケ扱いってか・・・、いいだろう、あの時より俺はすごーく強くなった、今一度勝負だ!」
龍牙「勝負・・・ねぇ・・・、ッ!!?」

 ボォォッ!!
すると火達磨になったディノニクスディノジンが急に立ち上がり、炎を操り、弾にして龍牙に向けてはなった。
しかしその炎の弾はスピノディノジンの水攻撃により打ち落とされる。
ドシュッドシュゥッ!
プシュゥウ・・・

 ディノニクスディノジンは龍牙に向けてエネルギークナイをはなった。
龍牙はそれを全て手で払い落とす。
リュウタ「君は一体・・・。」
「私がこの世界に来たのは・・・、龍牙、貴様を倒すためだ。」

リュウタ「えっ!?」
「詳しい話は後だ、竜王、体を借りさせてもらう!」
シュゥウン
するとディノニクスディノジンはリュウタの体の中に入った。
バシュゥン!
レイノス「・・・古代。」

Dリュウタ「変身。」
シノビフォーム
コォオン、ガシャンッ!ジャキィン!!

竜王シノビ「彗参、風のごとく・・。」
ゴォォッ!
すると竜王の周りに風が吹き始める、エースが憑依したときのサイクロンフォームのときとはまた違った風が。」

龍牙「おもしろい、また新しい力をつけたようだな。おい、相手してやれ。」
するとティラノ・スピノ・サイカディノジンが龍牙の前に立ち竜王に向かって走り出した。

 竜王はディノガッシャーを半分ずつにわけ、手裏剣型・クナイ型にわけた。
竜王シノビ「はっ!」
ジャキンッ、ジャキン!!
3VS1なのに、圧倒的な力で三大ディノジンを攻める竜王。
さすがのディノジンも、この力にはかなわない。
ジャギンッ!!
ドガッ
スピノ「うぁ!!」
サイカ「ぐっ!!」

ドシャァ
竜王シノビ「お前らに用はない、龍牙。覚悟を決めろ。」
ダッ!
龍牙「おもしろい、どれほどの強さか見せてもらおう。」


 龍牙はリュウガッシャーを連結させ、ドラゴンモードにする。
ガキィン!
互いの刃が交える。
ガキン!ガキン!!
龍牙「無駄だ、ディノジンごときが、俺に勝てない。」
竜王シノビ「忍びの世界に、絶対などない。」

 ジッ!
龍牙「ほう、やるじゃないか。」
竜王シノビ「一気に決めさせてもらう・・・・。」
フルチャージ

竜王がディノホルダーをベルトにタッチしダイノエネルギーをフルチャージする。
龍牙「だったらおもしろいもの、見せてやるよ。」
フルチャージ
龍牙もフルチャージする。

すると剣の先端が飛び出した。
バシュン!

竜王シノビ「超転龍襲!!」
竜王が虹色の光を纏いながら龍牙に向かって縦回転攻撃をする。
龍牙「はぁあっ!!」

龍牙も剣の先端を飛ばし、竜王にぶつける。
ガキンッ!
しかし高速回転する竜王にそんな攻撃は効かない、はじかれてしまう。
龍牙「ぐっ!!」
ドゴォオオオ!!
龍牙「ぐぁああ!!」

ドバァッ、ドシャアアア。
スピノ「龍牙様!!」


レイノス「やったな!あの龍牙を追い詰めたぞ。」
レイノスが竜王にかけよる。
しかし竜王は無言のまま横の倒れこんでしまった。
スッ・・・、ドサァッ
そしてディノニクスディノジンが竜王の中から出てくる。
「がっ・・・。何があったんだ・・・。」

 すると後ろで停車していたディノライナーからガブ・エース・パラパラ・クロウ・マルムが飛び出してくる。
マルム「リュウタ!レックス!!」
龍牙「ふ・・・、ふはは、やけにパーティ多いじゃないか・・・。丁度いい、今俺が何をしたか教えてやるよ・・・。」
ガブ「まさかまたてめぇに会えるとは思ってなかったぜ・・・。」
エース「一体、何が起こったっていうんだ?」


龍牙「簡単な事だ、ディノジンの急所を狙っただけだ、それも通常とはまた別のツボをな・・・。しかもそこを攻撃すれば自動的に憑依を解除することができる。」
レイノス「・・・なぜお前にそんなことができる!」
龍牙「自分でつくったものの扱い方ぐらい、わかるさ。」

「ッ!!!!」
その一言に周りは驚いた。
レイノス「・・・どういう・・・意味だ?」

「簡単な事よ。」
後ろから女性の声が聞こえてくる。
するとリアスもまた、ディノライナーから降りてきていた。
マルム「お姉ちゃん・・・。」

リアス「龍牙は、いえ龍牙に変身するDr,ソーノイダ。彼がこの、ディノジンを作った張本人なの。」
マルム「なっ!!!」
「なんだって!!?」
レイノス「アイツが・・・、ディノジンをつくった・・・だと!?」

リアス「元々龍牙、いえDr,ソーノイダはオーナー、つまり古代剣竜博士と共に恐竜について研究をしていた恐竜研究家だったわ。だが彼は実験でこの世に恐竜をよみがえらせようとした。しかしその実験は失敗、かわりに生まれたのが・・・。」
ガブ「俺達・・・・。」
クロウ「ディノジンってわけか・・・。」


龍牙「そう、そこの女の言うとおり、俺の名前はソーノイダ。そして、ディノジンの生みの親だ。」
パラパラ「じゃあお前が・・・、僕達の頭の中に・・・。」
龍牙「そうだ、俺は常にお前らの事を監視していて、やること全て頭の中に流し込んでいたんだ。もちろんお前達はあえて竜王につくように、うまく頭の中にやることを流しこんだんだけどな。」

ガブ「なめたまねしやがって・・・。」
龍牙「だがここまでになるとはなぁ、とんだ親不孝者だな。」
エース「僕達はお前を、親として見たこと・・・いや見るつもりは一切ない。」
クロウ「同じく、俺はお前にディノジンを倒すように頭の中に命令されてきたが・・、これからは俺の意思でやらせてもらう。」


龍牙「そんな事いってるのもいまのうち・・・、もうファイナルステージは目の前なんだよ。」
レイノス「!」
マルム「ファイナル・・・、ステージ?なんなのそれ・・・。」
龍牙「そこの2人が・・・、よく知ってるはずだ。」

レイノス「・・・何もかもお見通し、ってわけか・・・。」
マルム「リュウタとレックスがファイナルステージの事を知ってる?ねぇ、ファイナルステージってなんなの!?」

 すると突然、ティラノディノジンが火を吐く。
ゴォオオッ!!
ガブ「ぉあちっ!!」
竜王やレイノスの周りを火が囲む。
その間に龍牙は変身を解いて、ディノライナーに乗り込む。
リアス「ッ!アイツらディノライナーに!!」
三大ディノジンもディノライナーに乗り込んだ。
するとディノライナーは勝手に走り出す。
ギギッ
ゴォオオオ!!!!

 パシュン!
ディノライナーはそのまま時空間へと飛ぶ。
炎はようやくおさまる。
レイノス「なんてこった・・・・、ディノライナーがまた電車ジャックされた・・・。」
エース「しかも今度は、最悪なヤツにね。」

竜王「ぅ・・・。」
マルム「リュウタ!目が覚めた?」


 目が覚めた竜王は変身を解く。
リュウタが寝てた間の事をマルムやレイノスが説明する。
次々と衝撃の事実がリュウタを襲う、もちろんリュウタもその事には驚く。
しかしリュウタは立ち上がる。
リュウタ「急いで・・・、龍牙を・・・、ソーノイダをとめないと・・・。」

レイノス「みんな、レイライナーに乗ってくれ、レイライナーでヤツらを追うんだ。」
マルム「でも、どこにいったかなんて・・・。」
リュウタ「一つだけ・・・・、いく場所がある。」
リアス「一つだけ?」

リュウタ「中央ターミナルの一番ホームからいくことのできる廃線・・・、あのトンネルの向こう。」

ファイナルステージだ


リアス「そういえばそんな路線がターミナルにあったような・・・。」
マルム「ちょっと待って、さっきからファイナルステージって・・・、なんなのよそれ。」
レイノス「説明している暇はない。古代、皆、急ぐぞ。」
「待ってくれ・・・。」
するとディノニクスディノジンが起き上がる。
「俺も連れてってくれ・・・・。」
ガブ「おいリュウタ、コイツは何なんだよ。」

リュウタ「・・・ディーノだよ。」
エース「ディーノ?」
リュウタ「僕達の新しい仲間、ディーノだよ。」
リュウタは勝手にディノニクスディノジンをディーノと名づけ、仲間とした。
その驚く行動に、ディーノは少しばかりか感動していた。
ディーノも含め、全員がレイライナーに乗り込む。


 一方電車ジャックされたディノライナーでは剣竜とソーノイダが向かい合ってた。
剣竜「・・・お久しぶりですねぇ、Dr,ソーノイダ。」
ソーノイダ「お前も・・・、まさかこんな時間の列車のオーナーをやっていたとはなぁ。」
剣竜「今日はどのような目的で?」
フッ・・・。
パチン

ジャキッ
剣竜の周りを三大ディノジンが囲み、武器を剣竜に突きつける。
剣竜「・・・・。」
ソーノイダ「神の列車の眠る・・・、ファイナルステージへとつながるトンネルへ入る。」


 ゴォオオオオオ!!!
レイノス「急ぐぞナグルス!ディノライナーが電車ジャックされた!」
ナグルス(なんだって!それじゃぁ、ディノライナーは今!?)
レイノス「中央ターミナルの向こう側、ファイナルステージへ向かう路線を走ろうとしている。今アイツらを止められるのは俺達しかいない、なんとしても、龍牙が全てを手に入れる前に、古代をファイナルステージへつれていくんだ!」
ナグルス(だが、まだファイナルステージは早いんじゃないか!?)
レイノス「そんなこと行ってられる余裕はなくなった、俺達も、あれの準備をしなくちゃいけない!」

ゴォオオオ!!!


 中央ターミナル―
『一番線に、電車が参ります。危ないですので黄色いせんの内側までお下がりください。』
オーエン「どうやら・・・、ただ事ではないようですねー。」
ゴォオオオ!!!
一番ホームをディノライナーが超特急で通過する。
そして線路は廃線につながり、トンネルまで一直線となった。

 遅れて後ろからレイライナーも走ってくる。
レイライナーもまた、一番ホームを超特急で通過する。
レイノス「見えた!ディノライナーだ!!」


 しかしディノライナーはトンネルの中へと入ってしまった。
ゴォオオ
レイノス「トンネルは一本道だ、あそこで入り口を防がれたらおしまいだ、いそぐぞ!!」
グォオオオオ
レイノスはアクセル全開。
しかしナグルスがある事に気づきレックスに注意をかける。
ナグルス(レックス、危ない!!ブレーキだ!!!)
レイノス「何!?」
するとナグルスが入り込み、レイノスは急ブレーキをかける。
もちろんニ両目にいたリュウタ達も急ブレーキに驚いた。
ガブ「なんだぁ!!?」
リュウタ「ブレーキ!?」

ギィイイイイ!!
するとトンネルに入ろうとした瞬間、トンネルの前で何かにぶつかってしまった。
ドガァア!!
ガタンッ!
レイライナーが大きくゆれる。
レイノス「なんだ!?これは!!」

 するとトンネルにはわずかだがバリアが張られていた。
ディノライナーは何事もなく入っていったのにレイライナーは入ることができない。
レイノス「まさか・・・、この先に入れるのはたった一台だけなのか・・・?」

 ゴゴゴ・・・。
レイノス「地震か?」
大地が揺れる。するとトンネルの中から獣の叫びのようなものがきこえてきた。
ギャァオオオ!!
レイノス「なんだ!!」
トンネルの壁をつきやぶって一台の列車が飛び出してきた。
つきやぶるというよりかはまるで食べているようだった。
レイノス「この列車は・・・、一体・・・。」

 ゴォオオオ!!!
恐竜のような列車はどこかへ走っていく。
と同時にバリアが消え、レイライナーは中へと入れるようになった。
レイライナーはトンネルの中へと入っていく
レイノス「これが・・・、ファイナルステージへつながる路線・・・。」
正直レイノスもこの先に何があるのか知らない。
奥に進むと光が見えてきた。

広い空間に出る、そこにはディノライナーも停車してあった。
プシュゥー
リュウタ達が降りる。
リュウタは警戒しながらもディノライナーに入るがそこには龍牙どころかディノジンの姿もなかった。
食堂車では一人、剣竜が座っていた。

リュウタ「父さん!!」
剣竜「リュウタ・・・、今さっき、一つの列車が飛び出していきませんでしたか・・・?」
リュウタ「え・・・、うんなんか外をゴォッって一台走っていったけど・・・。」
剣竜「あれをとめないと、時間は全て食い尽くされてしまいます・・・、あれは・・・、神の列車・・です。」

リュウタ「神の・・・・列車?」


続く


次回予告

ガブ「ディノジンとの・・・・。」

クロウ「最終決戦・・・・。」

エース「そしてその黒幕・・・。」

パラパラ「龍牙・・・。」

第二十九停車:始まりのない終わり

竜王「離してよ・・・・、離してよ!!!!!」


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