第三十一停車:オウとキバの格差


ガキンッ、ドゴォオオ!!
グォオオ!!

ついに始まったファイナルステージ。
2人の時間の運行を守るものと、3体のギガノトン。
1人の時間の運行を犯すものと、3体のギガノトン。

激闘、時間、最終、舞台、決戦。


第三十一停車:オウとキバの格差


竜王シノビ「はっ!」
ガキンッ!
龍牙「づッ、お前・・・、なかなかやるようだな。」

レイノス「らぁっ!!」
ゴッ
龍牙「それに比べて・・・・・。」
クルッ

ドシャァア!
レイノス「だっ!!」
龍牙「お前はまだまだだな。」

ドガンッ!
グォオオオ
トリケラ「ちっ、コイツら前よりも強くなってやがる!」
ティラノ「当然だ、いままで本気を出していたと思ったか?」


ドゴンッ!
カルノ「まっ、そのほうが戦いがいがあるってもんだね。」
サイカ「そうかな。」
パラサウ「悪いけど負ける気はしないよ、勝ってもいいよね?」
スピノ「させはしないっ!」
迫力のある巨大戦、どちらもゆずらない。


 ふんっ!!
ガキィイン!
竜王シノビ「ずぁっ!!」
ガシャッ
レイノス「古代!!」
龍牙「余所見を、するなっ!!」
ガキィン!!

レイノス「だっ・・・ッ!」
ドシャァア


 やはり竜王の新しいフォーム、シノビフォームの力を持ってしても龍牙は強い。
いままで力を抑えてたせいか、龍牙がいつもの何倍も強く感じられる。
竜王シノビ「くっ、ならば戦い方を・・・・変えてみせる。」
クロウ(俺が出るのか?)
竜王シノビ「頼むぞ。」
ピッ
ネイルフォーム

ゴォオン、ギィイン、ガシャンッ!

 龍牙「そのフォームを見るのは初めてだな・・・。」
竜王ネイル「逃げるならいまのうち、といいたいところだが逃がしはしないっ!!」
ガシャンッ
竜王はディノガッシャーを腕に装着させ、龍牙に襲い掛かる。
竜王ネイル「うぉりぃああっ!!」
ガキンッ!!!

 しかし龍牙は竜王の爪攻撃を防御もせず受け止めていた。
龍牙「その程度・・・かっ!!」
ドガッ
竜王ネイル「づっ!」
ガキンッ
竜王ネイル「ぐああっ!!」



トリケラ「リュウタ!爪野郎!!」
ティラノ「余所見は禁物だぜっ!!」
ボォオオ!!
トリケラ「ぅあちっ!!やろぉっ!!」
ドゴッ


サイカ「スピノ!・・・そろそろ時間が近いようだ。」
スピノ「あぁ、すぐけりをつける。」
するとサイカギガノトンとスピノギガノトンが行動に出た。
サイカギガノトンは尻尾から紫色の光刀を出し、スピノディノジンは口に水の弾を集めた。

カルノ「何をする気だ?」
パラサウ「鬼ちゃん、気をつけて!」


サイカギガノトンはカルノギガノトンに向かって尻尾を振る。
グォオッ!!
サイカ「クエイクセイバー!!」
同時に光の剣もカルノギガノトンを切り裂く。
ズギャォオッッ!!
カルノ「ぬぁっ!!!」

スピノディノジンは水の塊をいきおいよくパラサウギガノトンに発射した。
ゴポォオッ!
スピノ「トラジェディーオブザボール!!」
ドゴォオオオオ
ドブシャッ
パラサウ「どぅつあっ!!」


ドゴォオオオ!
トリケラ「鬼!鴨!!」
ティラノ「さぁ、こっちも終わりにしようぜ。」
トリケラギガノトンが振り返ると、ティラノギガノトンは口に火をためていた。
トリケラ「ちくしょぉ、リュウタがカードを使ってくれねぇと技が出せねぇ・・・。」

 ティラノギガノトンは炎をためながらトリケラギガノトンに向かって走る。
トリケラギガノトンはやけになりティラノギガノトンに突進するが軽くよけられ、首をかまれる。
トリケラ「ぐぁあ!!」
ボォオオオ
同時にトリケラギガノトンを火が襲う。
トリケラギガノトンを燃やしながらティラノギガノトンはぐるぐると回り始めた。
ティラノ「フライトブレイズスピン!!」
グォオッ!!
いきおいよく投げ飛ばし、トリケラギガノトンは山にぶつかった。
ドゴォアアアッ!!
トリケラ「だっ・・・!」


竜王ネイル「ガブ!エース!パラパラ!!」
ガキンッ!
竜王ネイル「づっ!こっちも厄介だな・・・。」
レイノス「古代!クロウ!同時攻撃でいくぞ!いいな!?」

竜王ネイル「・・・分かった!」
フルチャージ

 2人がフルチャージをする。
龍牙「もう必殺技でくるのか?」
レイノス「あぁ、いかさせてもらう。」
レイノスは右腕に光をためながら、竜王は両爪に光をためながら龍牙に向かっていく。
龍牙「・・・来いッ!」

レイノス「クエイクヒート!!」
竜王ネイル「うぉあああ!!」

ドゴォオオ、ズギャアァアアアア!!!
ガキキキキキ
龍牙「ぐぬぬぬあああああ・・・ッ!」
ドゴォアアナン!!

大爆発が起こる。
衝撃で、竜王とレイノスも吹っ飛ばされる。
レイノス「づあっ!!」
ドシャシャ!!



竜王ネイル「・・・どうだ!」
フルチャージ
竜王ネイル「何ッ!?」

 爆風の中から聞こえてくるのはフルチャージの音。
すると龍牙の剣の剣先が飛んできた。
竜王ネイル「なっ!」
竜王は防御しようとしたが間に合わず切られてしまう。
ズギャアア、ズギャンッ!!
竜王ネイル「あっ!!」

バシュゥウン
龍牙が飛んでくる。
龍牙「ちぎれろぉお!!」
ドゴォオアア!!

 龍牙のドラゴンファングキックが決まる。
ダメージが大きく、竜王からクロウが離れてしまう。
バシュゥン!
クロウはその場に倒れこんでしまう。
ドシャァ
竜王「ぅ・・・・。」


龍牙「さっきのが、必殺技か?」
レイノス「まるで効いていない・・・・。」

ドシャァアッ
トリケラ「おわっ!!」
トリケラギガノトン達も押されていた。
技を発動できず、ティラノディノジンたちにやられる一方だった。

力尽きたのか3体はカードに戻る。
パシュゥウン


龍牙「絶望的だなぁ、この状況。まさに、ファイナルステージにふさわしい状態だなぁ。」
龍牙は2人分の必殺技を食らっても倒れず、ギガノトンたちは倒され
的は4体。こちらは2人。しかも一人はほぼ戦闘不能状態。
龍牙の言うように絶望的だった。


竜王「まだだよ・・・。」
竜王は体をふらつかせながらも立ち上がった。
龍牙「しつこいな、まぁそのしつこさ、嫌いじゃないがな。」
ダダダ!
ガキンッ!

竜王「うわっ!」
ドサッ
龍牙はおいうちをかける。
レイノス「古代!!」

バシュウゥウン
ティラノギガノトン達が通常のディノジン携帯に戻る。
龍牙「限界か?」
スピノ「すみません・・・・、この体は慣れてないもので。」
以前3体ギガノトンが始めて出てきたときも突然姿を消したのはまだ彼らもなれていないからだ。
ギガノトンになるのは体力を消耗するからである。


龍牙「まぁいい・・・、お前らやっておけ。」
サイカ「はっ。ただちに。」

 3体のディノジンが竜王とレイノスのほうへゆっくりと近づいてくる。
レイノス「くそっ・・・・。」
3体が構える。
ティラノ「ビッグファイヤキャノン」
スピノ「トラジェディーオブザボール!」
サイカ「ラッシュスパイン!!」


 3体が遠距離技を出す。
ドドドド!!!
竜王「ッッ!!!」

ドゴォアアア!!!
龍牙「これで・・・、終わりだな。ファイナルステージ、案外早くおわったもんだ・・・。」

龍牙は背を向け、その場を去ろうとした。
三対のディノジンも帰ろうとするがティラノが足を止める。
スピノ「どうした?」
ティラノ「・・・まだまだお楽しみはこれから・・・ってか。」
サイカ「楽しみ?」

龍牙「・・・・ん?」

4人が後ろを振り返ると、竜王とレイノスは生きていた。
竜王の前にはディノホルダーが浮かんでいてガブ・エース・パラパラのカードが結界をはって竜王とレイノスを守っていたのだった。
龍牙「ほぉ・・・・。」

レイノス「・・・・生きてるのか、俺達・・・。」
竜王「・・・ガブ?」
するとカードになったガブ達が竜王に話しかける。
ガブ(おい、リュウタ!まだ勝負はおわっちゃいねぇ!)
エース(まだ戦えるよね?リュウタ)
パラパラ(もちろん、答えなんて知らないけどねっ!)
竜王「みんな・・・。」
クロウ(そうだ、ここで終わったらダメだ!!)
ディーノ(私達がやらないで、誰がやるんだ?)


竜王「うん・・・、そうだよ。」
竜王は目の前のディノホルダーを手に取る。
竜王「僕達が、・・・僕たちがやるんだ!」

キュイイイイ!
竜王の言葉と共に、ディノホルダーが光り始める。
竜王「な、何!?」
レイノス「あの、光・・・、まさか!」

龍牙「なんだあの光は・・・ッ?」

レイノス「古代!!その3枚のカードをいつもと逆の方向に通すんだ!」
竜王「えっ・・・?」

レイノスの言うままにリュウタは3枚のカードをいつもと逆の方向にスキャンする。
ガブ
エース
パラパラ


スキャンした後、ディノホルダーの光が増す。
3枚のカードは光になって、竜王の体にまとりつく。
竜王はそのままディノホルダーのメインボタンを押す。

ファイナルフォーム

キィイン、コォオオオ!
ディノホルダーがリュウオウベルトに装着される。
カチャン


 竜王の姿が変わっていき右肩にブレードフォームのリュウガメン、左肩にアローフォームのリュウガメンがつく。
コォオオン、ガシャンッ、ジャキィン!!
竜王のリュウガメンはランスフォームのもの、と思いきやさらに変化した。

ドォオオオ
竜王からものすごいオーラが発せられる。
さすがの龍牙たちもこれには驚いた。
龍牙「ファイナルフォームだと・・ッ!?」


竜王ファイナル「・・・何だか知らねぇが、なんかすっげぇぞ!これ!!」
レイノス「ファイナルフォーム、成功だな!」
レイノスはうれしそうに言う。
竜王ファイナル「あれ、先輩。これってもしかして夢の共有じゃない?」
竜王ファイナル「わっ、すごーいすごーい!!なんかあちこち動くよ!!」

竜王ファイナル「てめぇらなんだぁ!?勝手に動くんじゃねぇっ!!」
リュウタ(みんな・・・、今は暴れないの・・・。でも、すごいねこれ。)


ティラノ「茶番は、すんだか?」
ティラノディノジンたちが襲ってくる。
ガキンッ!
竜王ファイナル「悪いな、まだ終わりそうにもなんないぜっ!」
ドガッ
サイカ「何ッ!」
変身したとたん、突然強くなった竜王。
ガブ・エース・パラパラの3人分の力を持っていて、ティラノ・スピノ・サイカを圧倒する。
ディノガッシャーを連結させ、ランスモードにする。

スピノ「このぉ!!」
ガキンッ、ズバァッ!
スピノ「おわぁっ!」
竜王ファイナル「へっ、最初っからファイナルモードだって言ったろ!」
リュウタ(それ・・・、ずっと前に言った事だよね・・・。)
ティラノ「ちっ、おいとっととやんぞ!」

 ティラノディノジンたちは各属性の力を手にためる。
ゴォオオオ
リュウタ(なんかくるよ!!)
竜王ファイナル「だったらこっちもファイナルでいくぜぇ!!」
竜王がベルトについたディノホルダーのボタンを押す。
チャージアンドアップ


ティラノ「マグマブラスター!!」
スピノ「フタバメガキャノン!!」
サイカ「クエイクセイバー!!」
ズゴォオオオ!!
3体の究極技が竜王を襲う。


竜王ファイナル「俺達の、 最終必殺技!!
ディノガッシャーランスに雷、風、草の力が宿る。
そのディノガッシャー竜王は大きく一振りし、ティラノディノジンたちの究極技ごと、ティラノディノジンたちを斬った。
ズバァアアア!!!!!
ティラノ「なぁっ!!!」

バチチチ・・・・
ドゴォオオオン!!!


レイノス「・・やった!!」
竜王ファイナル「さーて、次は龍牙。お前の番だ。」
龍牙「3体の力を合わせたファイナルフォーム、なるほどさすが竜王だ。・・・・では聞いておくとするか」

竜王ファイナル「・・何をだよ。」
龍牙「そろそろ・・・・・。」

本気を出していいか?


続く

次回予告

竜王ファイナル「ディノ・・、ホルダー!?」

チャージアンドアップ

龍牙「燃えろ、燃えろぉお!!」

竜王ファイナル「決めるぜ!!」

第三十二停車:ダイナミック・レイノス

レイノス「ナグルス!やるぞ!!」


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