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ヒラカワの日常
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ヒラカワの見方
2007.03.17
ライブドアの判決
(15)
カテゴリ:
ヒラカワの日常
堀江貴文に対する東京地裁の判決が出た。
ちょうど、進行中の『株式会社という病』が書き終わったときであった。
どうしようかと思ったが、やはり書き加えることにした。
裁判の「空気」に違和感を感じたからである。
(以下抜粋)
本書をあらかた書き終わった二〇〇七年三月十六日、世間を騒がせたライブドア事件の主犯として起訴されていた堀江貴文氏に対する、東京地方裁判所の判決が下った。懲役二年六ヶ月の実刑判決であった。堀江貴文氏の言動に関しては、本書でもすこし触れてはいるが、ここではかれのパーソナリティーやライブドアという会社の性格に関して書く必要もないだろう。
個人的には、私は堀江貴文氏にも、ライブドアにもほとんど何の興味も無いからである。こういったことは、過去にもいくらでもあったし、現在も似たような事案は進行している。私は、ベンチャー企業の経営者たちといくらかの親交があるので、そのことはよく承知しているし、ここには書かないが、様々な詐欺まがいの行為についても、存知上げている。ライブドア事件が、もし他の同様の事案と異なっているとするならば、それは、堀江貴文氏という人間に対する評価が、それ以前と以後では大きく変化したということである。
かれは、グローバル資本主義の時代のヒーローとして持ち上げられ、マスコミに頻繁に登場し、選挙にまで担ぎ出された。多くの市場原理主義的な意見の持ち主は、かれのなかに、フロンティアスピリットを演出してきたのである。そして、多くの「株主」や若者たちもまた、かれを新時代のヒーローとして受け入れたかに見えた。しかし、かれが逮捕されて以後、マスコミの論調は変わり、かれを神輿に担ぎ上げた連中は沈黙し、多くの若者たちもまたかれのもとを去っていった。そして、地裁の判決が下り、マスコミは興奮気味にこの判決を伝え、テレビの前の視聴者もまたこの判決に対しておおかた納得の気持ちを持ったようである。
しかし私は、この度の裁判と、それに対するマスコミや知識人といわれる人びとの反応に対しては、違和感を持たざるを得なかったのである。この章の最後に、この違和感のよってきたるところについて少し触れておきたいと思う。
また、関連会社「ライブドアマーケティング」が企業買収を発表した際、株式交換比率などについて虚偽の内容を公表し、自社の決算短信で本当は赤字なのに黒字と偽ったことである。
どちらも、自社を実体以上に大きく見せようとした涙ぐましい「犯罪」である。判決が、重いか軽いかは別として、法律上、かれらのやったことが違法行為であるならば、法の下で裁かれるのは止むを得ないことだろう。
しかし、この判決によって何かが解決し、何かが明らかにされたかといえば、大いに疑問だと言わざるを得ないのである。(勿論私は、法に期待をしているのではない。法が出来るのは、ただ法規の内と外の線を引くことだけだと言っているのである。)
裁判長は、判決を言い渡した後で、ハンディキャップのある子どもを持つ母親からの手紙を紹介し始めた。 「大きな夢を持ち、会社を起こし、上場企業までにした被告に対し、あこがれに似た感情を抱いて働く力をもらった。ためたお金でライブドア株を購入して今でも持ち続けている」。これが手紙の文面である。
マスコミもまた、このコメントを紹介し、さらに多くの損失を蒙った株主たちの意見を報道していた。
論調は、この事件には多くの被害者がおり、堀江氏には、その善意の株主を裏切った「道義的責任」に対しての謝罪がないということへの怒りを伝えたがっているように見えた。
「これは、まずいよ」というのが、私の最初の感想である。これでは、この事件の本質的なものは、何も見えてはこない。いや、そればかりか、この事件の本質は、安易な同義的な責任や、被害者への同情によって隠蔽されるだけではないか、と思ったのである。
この論調は、二つの点でまったく指南力を失っている。
ひとつは、株を買うという行為が、その動機が何であれ、あるいはそれを買ったものが誰であれ、それは自己責任で行うべきことがらであるということが看過されているということである。自己責任とは、例えば戦時下のイラクに入って捕虜になった人に対して投げかける言葉ではなく、こういうときに使う言葉である。株を買うという行為は、その値上がりを期待するということである。
しかし、株は上がることもあれば、下がることもある。勿論、企業が虚偽の申告をして、騙されて株を買うということは、株主にとっては合意の外であるのは判っている。だからこそ、法律で規制しているのである。しかし、だとえ、株式市場の透明性が確保されていなくとも、株を買うということは株主のリスクであると考えるべきだろう。なぜなら、完全に透明な市場などは存在せず、株式市場にはリスクとリターンしかないことは最初から判っていたことである。働かずに利益を得るということの意味はそこにしかないからである。言葉は悪いが、八百長賭博も賭博であることに変わりは無い。もし、このようなリスクを避けたいと思うなら、最初から株式投資などやらなければよいのである。
株式投資をするということは、それが自己責任であるということを前提としているということに他ならない。ライブドアの株を買った人びとは善意の第三者ではない。このあやしげな会社に賭け金を置いて、それが増えて戻ることを期待したはずである。ハンディキャップを負う子どもの母は、どうして「夢は本当は金では買えない」ということを教えようとしなかったのかと、私なら思う。世のハンディとは、そのために合理的な利益を享受できないというような等価交換の価値観がつくる文脈において、ハンディなのであり、それを克服するとは、その文脈自体を変えることではなかったのかと思うのである。
もし、かれに問題があるとすれば、それは現在価値を最大化するために法の抜け道を探そうとしたことではなく、現在価値の最大化だけしか考えていなかったということなのではないだろうか。堀江氏は何度も「株主価値の最大化」ということを言っていたはずである。それが、株主にとっても、堀江氏自身にとっても大きな利益につながるからである。
しかし、会社価値と株主価値は違うものである。多くの経営者は、時価総額と会社価値が違うものであることを知っている。それをここで繰り返す必要はないだろう。ただ、株主資本主義の論理の中では、試算表に記載されない見えない価値を含む本来の会社価値ではなく、会社の現在の時価総額をこそ会社価値として考えようとする。それが、判りやすく、透明で、合理的であるという理由によって。そして、その圧力を作っているのは、今回被害を受けたものも含めて株主そのものであり、その意味では経営者に対して現在価値の最大化をせよと圧力をかけることに加担しているわけである。
このシステムが病んでいるということに関しては、ここまで縷々書いてきた。病んでいることそれ自体は、別に悪いことではないと私は思っている。病こそ成長の原動力だからである。ただ、病の自覚のないところで、一方を加害者、一方を被害者というように振り分けることは、ただ病だけを昂進させるだけであると言いたいのである。
堀江氏がライブドアをつくり、法律すれすれのところで資産を増やしてゆくことに対して、私は別にとやかく言いたいわけではない。それは堀江氏の自由であるし、またいつの時代にも堀江氏のように考えるものはいる。今回の事件に関して、堀江氏自身は悪いことをしたとは思っていないだろう。ただやり方が「まずかった」と思っているのではないだろうか。ある意味で、かれがそう思うことは正しいのだ。かれは株式会社というもの、資本主義というものの持っている病を利用したかもしれないが、病んでいるということと善悪ということはまったく別の次元の話である。
病ゆえに堀江氏は会社を膨張させることができた。かれがそういうことに長けているからといって、資本主義を発展させる時代のヒーローであると持ち上げたり、選挙に担ぎ出したり、あるいは人生訓のようなことを語らせたりしてはいけないのである。お金を増やすことに有能な人間は、それ以外の領域では、ただの盆暗であるに過ぎないと思うべきなのである。
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最終更新日 2007.03.18 14:29:44
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