君の無表情が変化して、君は眉間にしわを寄せて言葉を探す。
君の視線は宙をサーチして、今、君が私から遠ざかったのが分かる。
アロマキャンドルに火を灯して、スタンドの灯りを消す。
君の整った横顔がシルエットで浮かび上がってまた私に近づく。
私は君との距離を確認するように君の頬を手の甲で撫でる。
君は髪を解いて、私の胸に顔を埋めた。
遠い星に二人きりでいるような、不思議な浮遊感と孤独感・・・
君と私は揺れて一つ、そして二つに戻る。
都会の孤独な夜、束の間の静寂に私は自分を取り戻して君は近い。
君のありがとうと私のありがとうは交錯して大気の底に温もりの空洞を創る。
明治通りを突っ切って朝焼けの春日通り、そして白山通りへ。
今は眠った後楽園遊園地が近づいて遠ざかる。
助手席で目を閉じた君の顔に少女の安らぎ、そして私は少年。
それはいつかどこかの時空を超えたランデブーのように。
太陽系第三惑星・地球・・・遠い星の誰かの夢のように可能世界は語る。
それは複雑系を選り分けた神様からのご褒美だろうか。
http://www.youtube.com/watch?v=C9KAqhbIZ7o&NR=1&feature=endscreen
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