自室の中に一人、更に自身の心の中に落ちてみる。
目を閉じて、呼吸を整えて・・・
闇の中の残像が千変万化に踊り始める。
音に耳を澄ますと妖精たちの踊りはすーっと消える。
闇の中への降下は自他の分離を明確にして・・・
ふと想う、私は私を探しているのだろうか・・・
私はどこにいる?
その問が私なのだと、闇の中の私が私に告げる。
君の温もりを思えば、自他境界がまた曖昧に溶ける。
それは私から君への投影と君からの反射。
一人の時、二人の時・・・
分離と融合の心理、それが愛なのだと静かな闇の精。
一人を模索した私は世界の一部だった・・・
そして、そっと目を開く・・・
私は逆に世界から剥離して空虚になった。
視覚には意識に対する目隠し作用があるらしい。
私は鏡を見た・・・それは私の化身だった。
私を問う本当の私に視覚的に会う方法はないらしい。
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