スイーツの妖精たちとともに  1~HIRO日記~   

チョコレートの栄養学ページ(^^♪


栄養学的観点からチョコレートを見てみましょう~。(^_-)-☆

★チョコレートの栄養効果
 最近、チョコレートの栄養効能として動脈硬化予防の面で、緑茶や赤ワイン、チョコレートなどに多く含まれる抗酸化物質、ポリフェノールが特に注目されている。
 豆類の一種であるカカオ豆に、ポリフェノール類が多量に含まれていることは以前から知られていたのですが、チョコレートやココアのように食品として加工されても極めて豊富に含まれていることが分かったのである。
 肉やバター、チーズなどの乳製品など動物性脂肪を多食し、魚料理を食べるときも濃厚なソースをからませて食べるフランス人は常識的にいえば、心臓病や脳梗塞などの病気が多発するはずである。しかし、心臓病など動脈硬化に由来する死亡率は、ヨーロッパ諸国の中では最低水準であり、実にイギリスの3分の1以下なのである。
 この理由はフランス人は水代わりにのむ赤ワイン、食後のデザートでよく食べられるチョコレートに含まれるポリフェノールの抗酸化作用によるものだと分かってきたのだ。
 ギネスブックに載った世界一の長寿者、1977年にこの世を去ったフランスのジャンヌ・カルマンさん(122歳)という女性は「チョコレートが1番の好物」だったそうで、一週間に1kg近いチョコレートを食べていたという。カルマンさんが亡くなり、アメリカのペンシルバニアに住む117歳のサラ・フナウスさんがギネスブックの世界最高齢とされていましたが、彼女もまた「チョコレートが大好物」だったそうだ。日本でも、私たちが今回お世話になった大東カカオ株式会社の竹内会長も毎日ココアを飲み続けていて百歳を超えても飲み続けておられ元気だったという。チョコレートがいかに健康に良いのかがわかる。
 カカオの50~60%を占めるのが、カカオバターですが、このカカオバターに含まれる脂肪酸は他の油脂に比べて吸収性が低く、コレステロールの上昇が少ないことが確認されている。
 油脂を除いたあとの約半分がたんぱく質と食物繊維になる。この食物繊維は便通改善効果、大腸がん予防やコレステロール低下作用などの成人病予防効果がある。
 カカオには生理的作用を示す機能成分がある。それは「テオブロミン」と「ポリフェノール」である。
 テオブロミンにはカフェインと同じように、強心作用、利尿作用がり、またカフェインよりも弱い中枢神経作用もある。このように、カカオ、コーヒー、お茶などに含まれるカフェインやテオブロミンなどのアルカロイド効用はリラックス効果をもたらし、社会生活を営む上での重要な役割を果たしているのである。
 また、近年注目されているポリフェノールはチョコレートの原料のカカオマスに約10%ほど含まれている。カカオポリフェノールには、抗酸化作用を有し細胞内活性酸素の産生を抑制し、さまざまな疾患の予防に効果があることが報告されれている。
・アルコール性胃粘膜障害に対する予防作用
・発ガン予防作用
・抗動脈硬化作用
・ビタミンE欠乏時のストレスに対する予防作用

「活性酸素」とは、私たちが生活するなかで体内に入った酸素が身体にもっとも悪玉酸素に変化してしまうことがあり、この悪玉酸素が活性酸素で、自分勝手に行動し、周囲にあるものに次々に反応し、体内における酸化作用を異常なくらい活発に行うのである。活性酸素は体内で細胞を次々と酸化させ、悪影響を及ぼすのである。
 酸化が関係して引き起こす病気では、炎症、胃潰瘍、また最近の研究によればアレルギー疾患、パーキンソン病、アルツハイマー病なども活性酸素存在が原因であり、また通風・リウマチなどの難病も活性酸素の存在が関係していることがわかっている。
 このように活性酸素はほとんどあらゆる病気に関わっており、万病のもとであり、諸病の根源となっている。
 今や、老化現象も活性酸素によって酸化されにごり、次第に視野が狭くなる。また、女性にとって悩みのシミやメラニン色素をつくる細胞の働きを活性酸素が高めるからなのである。しわができるのも、活性酸素によって皮膚の弾力繊維の働きが妨げられるためである。
 いつまでも若々しく健康を保つ生き方を実現するカギは活性酸素への理解を高め抗酸化物質を積極的にとることだといえる。活性酸素の発生を出来るだけおさえる一方、抗酸化物質を積極的にとって、発生してしまった活性酸素を上手に押さえ込んでいくことこそ健康ライフのポイントと言えるであろう。

★「ココアのパワー」
 「ココアがピロリ菌やO-157をおさえる」ということが実証されている。ピロリ菌は胃潰瘍や胃ガンと関連が疑われている。「胃潰瘍」とは、胃の内側の粘膜が、内部から分泌される強い酸によって傷ついたために起こる病気である。
 通常、胃の粘膜から出ている粘液によって胃の粘膜は守られているのだが、その働きを阻害してしまうのが活性酸素だ。ココアやチョコレートに含まれる、カカオマス・ポリフェノールには、活性酸素の働きを抑える効果があるので胃潰瘍の予防にいい。さらに、その効果は胃潰瘍の治療薬として使われている薬に匹敵するという。
 名古屋大の研究によれば、カカオマス・ポリフェノール(以下この論文ではカカオポリフェノールとする)を与えたラットでは、アルコールを大量に与えても胃のうっ血はなく、潰瘍は抑えられた。その効果はビタミンE以上だった。また、胃ガンを防ぐ。チョコレートの消費量が多い国では胃ガンによる死亡者数が少ない。日本人の約6倍のチョコレートを食べるスイス人の胃ガンによる死亡者数は約4分の1だ。ガンの発生にも活性酸素は関与しているので、カカオポリフェノールがガンを予防する効果があるのはもちろん、さらにはガン化した細胞にも直接働きかけてガン細胞の増殖を抑え込む効果があることが分かっている。
 また、日本中をパニックに陥れた病原性大腸菌O-157の増殖を抑えるという。「病原性大腸菌」とはどんな菌かというと大腸菌は本来、健康な人の腸内に存在し病気を起こすことはないが、一部の大腸菌は下痢を引き起こし、病原性大腸菌と呼ばれている。
 最初は見分けがつかない症状で始まり、水溶性の下痢、繰り返す強烈な腹痛、さらには血性の便が特徴である。ココアは菌の増殖を抑えることができる。救命救急病院では患者さんの腹の回復を早め、細菌感染を防ぐことも確認された。
 ココアには、冷え性改善効果も見られた。ココアは
 「神様の食べ物」であると同時に「不老長寿の薬」でもあるのだ。

★チョコレートは太るのか」
 チョコレートといえば「甘い」「お菓子」とかジャンクフードのようなイメージがあるが、実は全く違ってたくさんの効果がある食品なのである。
 チョコレートは脂肪分が多いため、太るのではと心配する人もいるだろう。しかし、チョコレートに含まれているココアバターは吸収されにくい脂肪で通常1gあたり9kcalで、計算する脂質はチョコレートの場合は6,5kcalである。「チョコレートは太る」という誤解に挑んだ実験があった。標準飼料育ちラットと、飼料20%をチョコレートでおきかえたラットを比べた場合、カロリーが同じなら体重の差はなく、肥満もみられなかった。「何が」太るのではなく「どれだけ、どう」食べるかの方が、大切なことが確かめられたのである。太るのはチョコレート自体にあるのではなく、過剰に食べることで栄養のバランスが崩れ、糖分や油分の取り過ぎが原因なのである。そして、運動不足で余分なエネルギーが身体の脂肪として蓄積されて肥満になるのである。
 「チョコレート」というものは実はバランスの取れた総合食品なのかもしれない。「チョコレートダイエット」という言葉を聞いたことがあるだろうか。通常のダイエットと言えば「間食をやめる」とか「甘いものを控える」などイメージだが、この「チョコレートダイエット」は三食きちんと食べた上でチョコレートも食べるという女性にとっては魅力的なダイエット法なのである。その秘密はチョコレートの原料であるカカオ豆の健康効果にある。以下の3点を守れば「チョコレートダイエット」ができる。(1)3食バランスのとれた食事をする。(2)カカオの含有量70%以上のチョコレートを1日50g(板チョコであれば半分程度)を食べる。(3)チョコは食欲のある人は食前に、食事を減らしたいときは食べ終わった後に食べる。この3点を守れば「チョコレートは太る」から「チョコレートダイエット」ができてしまうのである。チョコレートそのものは高カロリーなのだが、脂肪分解酵素リバーゼの働きを抑え、脂肪が血液中に残るのを防ぐため、結果として体脂肪率は上がりにくくなるのだ。ほかにも、たくさんの作用があるため栄養バランスのとれた総合食品とも言われているのだ。

★「虫歯予防」
 ウーロン茶や緑茶には、虫歯予防効果成分が含まれていることは知られているが、カカオ成分にも虫歯予防効果成分が含まれている。歯磨き粉で「緑茶成分」と書かれていると説得力があるだろが、「カカオ成分」と書かれていても、逆に虫歯になってしまいそうな気がする。
糖分を大量に摂取すると虫歯になりそうだが、チョコレートに含まれるカカオ成分は、最近ミュータンスレンサ菌よりも虫歯の原因とされるソブリナス菌の活動を抑制する働きがあるとされる。
 また、ウーロン茶や緑茶以上にカカオ成分には虫歯菌を抑える効果があり、しかも虫歯菌に感染したラットの虫歯の進行を抑えることも分かった。
 そもそも虫歯というのは人間の口の中に住み着いているミュータンスレンサ菌とソブリナス菌が食べ物に含まれる糖分に働きかけて粘着性のグルカンという物質をつくり、歯垢を形成する。歯垢に住み着いた細菌によって発生した酸が歯のエナメル質を溶かしてしまう。これが虫歯の発生である。カカオ成分は、この粘着性グルカンの発生を抑える強い働きであることがわかった。
「チョコレートに対する誤解」
 チョコレートにまつわる食べすぎの弊害として有名なものに「虫歯」そして「鼻血」がある。食べ過ぎると鼻血が出るといわれる。チョコレートのような栄養価が高い食品は、食べ過ぎると身体の中にエネルギーがたまり、はけ口がなくなって鼻血になるのではないかと間違って思っている人も多い。鼻の中の毛細血管がもともと弱く、出血しやすい部分だがチョコレートだけで鼻血が出るほど血圧があがることはない。医学的にはチョコレートと鼻血とは全く関係がない。また、昔はチョコレートが高値だったため、子供の食べすぎを警戒してそのように言われたちいう説もある。
「カカオでうつ状態を改善、ストレスに打ち勝とう」
 カカオから分離した成分をマウスに食べさせたところ、うつ状態の改善が見られた。
 また、身体的にストレス状態にあるラットにカカオポリフェノールを与えたところ、ストレスにうまく適応することが分かった。
 過激なストレスは心身に様々な悪影響を及ぼす。カカオポリフェノールにはストレスで増加するホルモン(コルチコステロン)の分泌を抑えたり、ストレスに対する抵抗力を増す働きのあることが実験によって明らかにされている。
 チョコレートの香りが集中力や注意力、記憶力をあげることが人の脳波や学習実験で確かめられている。
 いま、チョコレートは精神活動を高めるものとして注目されている。
「食物繊維が豊富」
 カカオには4つの食物繊維が含まれている。
(1)リグニン(52,9%)(2)へミセルロース(23,7%)
(3)セルロース(15,7%)(4)水溶性難消化性多糖類(7,7%)とリグニンが多いことが分かる。
 リグニンは、便通の改善、胆汁酸や発ガン性物質の付着などの効果がある。
 また、高血圧のラットにカカオの食物繊維を与えたところ血圧とコレステロールの上昇が抑えられた。
 日本人は平均5~10gの食物繊維が不足しているといわれていますが、ココアやチョコレートもうまく利用すれば不足分を手軽に補うことが出来ます。

★「チョコレートはミネラルが豊富」
 チョコレートはミネラル類を豊富に含むバランス栄養食品である。とくに注目したいのはカルシウムとマグネシウムのバランスがよいことだ。一般にマグネシウム不足は心臓病の危険を増すことが知られている。
カリウム:カカオ豆に含まれているミネラルのひとつ(含有量はカカオ豆100g中745mg)で他のミネラルに比べてマグネシウムと並んで多く含まれている。
カルシウム:骨の調節だけでなく神経の調節などにかかせないミネラル。カカオ豆に含まれている量はわずか(100g中75mg)ですがカルシウム豊富なミルクと組み合わせたミルクチョコレート(100g)には約160mgのカルシウムが含まれている。
鉄:カカオ豆100g中4.2mg含まれている。赤血球のヘモグロビンを構成する成分として欠かせない。
亜鉛:カカオ豆100g中5.4mg含まれているミネラルである。タンパク質の合成や代謝に関わり発育を促進したり味覚・嗅覚を正常に保つ働きがある

と様々な効果がチョコレートにはあります。(^^♪
チョコレートを好きになって下さいね。(^^♪

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妖精の お菓子屋さん ラフェクレール


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