アントレプレナー塾長 「大人の探検隊日誌」 夢のソーシャル・アントレプレナー            

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沖縄そーきソバ前田食堂





 時間からして北のやんばるの森は諦め、太平洋側のマングローブの森にナビを設定。

 その前に沖縄そばの地元の名店に寄っていくことにする。

 どうも変である。この辺の海岸線に面したお店のはずであるが、見当たらない。行き過ぎてしまったのであろう。引き返して、今度はゆっくり走る。一本奥に入った行き止まりの道に車が何台も止まっている。どうもあそこがあやしい。私の鼻が匂いをキャッチする。



 見過ごすはずだ。



 あったはあったが、一見古いコンクリートの小屋風。妻と娘がなかなか車から降りようと  しない。先発隊として私が下見に行くことにする。



 古色蒼然たる平屋に「前田食堂」の看板。私の嗅覚が騒ぐ。

 古びた看板が、私に「ここはうまいぞ!」と語りかける。







勇気を出して中に入る。2時をとっくに回っているのに地元客で満員だ。食堂にふさわしいテーブルと椅子。奥にはこ上がりの畳が左右にある。奥の畳が空いた。ここにはなんだか戦前がそのまま残っている。妻と娘を呼びに行く。 

 壁に紙のメニューが張ってある。牛肉そば550円、そば小400円、大450円、

 ソーキそば、てびちそば550円。



 妻と娘は食欲がないと言う。ソーキそばと牛肉そばを頼む。

 それに小鉢を三つ。隣の学生二人組は、大盛りの焼肉定食と格闘している。

 無言のまま、待つこと数分。

 まず、牛肉そばが運ばれてきた。山盛りだ。

 これでもかというぐらい牛肉ともやしの野菜炒めがのっかっている。

 麺などどこにも見えない。ちょうどかき氷のような盛りなのだ。

 小鉢を頼んでよかった。二つの小鉢に取り分け、残りをすべて私が食らいつく。

 いままでお目にかかったことのない麺の味だ。牛肉炒めの肉汁が麺に絡まって、絶妙な味を醸し出している。

 麺はやや平手の手打ちめん。そばというものの、うどんとラーメンの中間である。ボリューム満点だ。









 次にソーキそばの登場!これもなかなかである。骨付き三枚肉がどーんと

 景気よくのっ ている。



 あっさりしただし味である。昆布に鰹節が効いている。

 三枚肉はよく煮込んである。

 口に含むとトロット柔らかい。何とも美味だ。



 私はすっかり前田食堂のそばにはまってしまった。



 娘もソーキそばのお代わりをしている。



 あれだけの量も、結局三人で汁まですっかり平らげてしまった。

 妻も娘も満足げである。みなの顔に笑顔が戻っていた。



 「前田食堂」さんありがとう!看板に偽りなし。



 美味しかった。ソーキそばはどちらかと言うとラーメンに近い。

 豚肉をふんだんに使っているのに全く脂っこくない。

 むしろあっさり味である。



 私は沖縄ソーキそばのえも言えない魅力にとりつかれてしまった。



 すっかり満足して食堂をあとにする。

 あとは山越えである。食堂からすぐの交差点を左折して山道を登っていく。

 途中、パイナップル畑が広がっている。眼下に太平洋が見えてきた。



 凄いぞ! 沖縄・・・・・・  またまたつづく









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