ゲンダイでのイラク記事


■ 現地ジャーナリストが収容所で目撃した「米軍イラク人虐待」のすさまじい中身
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◆ 少年から松葉杖の老人まで。女性は米兵にレイプされ自殺 ◆

 米兵によるイラク人虐待の実態が次々と明るみに出て、とどまる様子がない。それ
もそのはず。虐待は昨年5月の米国の「勝利宣言」直後から始まっていたのだ。
 昨年6月、イラク取材中にスパイ容疑で米軍に拘束されたジャーナリストの志葉玲
氏が言う。
「私は『アルバグダーディ』という地の収容所で約1週間、拘禁されていました。そ
こでは10代前半の少年や松葉づえをついた老人が有刺鉄線で囲まれた場所に座らさ
れ、始終、米兵に『ファック・ユー』と怒鳴られていました。保釈後、一緒に捕まっ
た通訳のイラク人男性を収容所に迎えに行ったところ、男性はズダ袋を頭にかぶせら
れ、エビゾリにされ手足を縛られ、米兵に殴る蹴るの暴行を受けたのです」
 志葉氏はその後も虐待の“証言”をイラク各地で耳にする。

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外国のメディアが報じる日本の現在の危険を引用紹介するだけで、
自らの手で真相を語らない大マスコミの報道姿勢は、
まるで検閲統制下の戦前戦中と全く同じ

そして真相を知らずにファッショ政権を支持し生活を破壊されていくお人好しの
庶民、恐らく気が付いた時には取り返しのつかないことになっているだろう



「JIKOSEKININ(自己責任)」「OKAMI(お上)」――米国の主要紙
が先週、一斉にこんな言葉を取り上げて、日本の異常さを特集していた。イラクで拉
致された人質に対する常軌を逸したバッシングのことである。たとえば、ロサンゼル
ス・タイムズは「敵意の渦中への帰還」という見出しで、小泉首相が政府の待避勧告
を無視してイラク入りした人質を非難したことを特集した。ニューヨーク・タイムズ
は「日本では政府に背き、個人の目的を追求することが許されない」と断じていた。
 そういえば、きのう(27日)、人質になったジャーナリスト、安田純平さんとN
GO活動家の渡辺修孝さんが日本外国特派員協会に招かれたが、ここでも「なぜ、あ
なたたちはバッシングを受けると思うか」という質問が集中していた。
 劣化ウランの被害状況や戦争の悲惨さを伝えようとしたボランティアやジャーナリ
ストがなぜ、これほど非難されなければならないのか。「お上」に逆らってイラク入
りし、「お上」に逆らって、自衛隊撤退を訴えたからで、今、国会で問題になってい
る「そんな反日的分子のために血税を使うのは不快だ」(柏村武昭参院議員)という
発言こそ、政府の本音なのである。
 日本人の生命、財産を守るのは政府の最低限の義務だ。ところが、この国では恩着
せがましく「助けてやったんだからお上に逆らうな」などと言われてしまう。外国メ
ディアが驚き、特集を組むのも当たり前で、この国は完全にトチ狂っている。

▼ 自分の手は汚さない大マスコミのズルさ ▼

 ところが、日本の大メディアは、ちっとも、こうした政府の異常を報じない。「外
国メディアがこう非難していた」とか「特派員協会ではこんなやりとりがあった」と
か、一応、小さく載せているが、それだけだ。
「お上」意識でふんぞり返っている政府を真正面から批判せず、海外メディアの批判
記事の引用で、“ジャブ”を打つのが精いっぱい。あるいは識者に寄稿させる形で、
お茶を濁してしまう。とにかく批判しても自分の手は汚さず及び腰なのである。

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■ 人質を「反日分子」と罵倒した自民党・柏村武昭ってどんな男
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▼ 地方アナ上がりのお調子者 ▼

 イラクで人質になった日本人を「反政府、反日的分子」とコキ下ろした自民党の柏
村武昭参院議員(60=広島選挙区)。この時代錯誤のトンデモ発言には、政権内か
らも「正当化できる発言ではない」(福田官房長官)、「発言は慎重にしないと」
(小泉首相)といった声が噴出している。
 それでも本人は発言を撤回するつもりはない。ホームページでも「ルールを破った
人達によって我々の血税が出ていくことは不愉快だと言ったのがいけないでしょうか
ね」と書いている。だれでも入国できるイラクに行くのが、なぜルール違反なのか。
実は、センセイ自身が重大な“ルール違反”を犯している。
「柏村はもともと中国放送のアナウンサー。フリーになってから『お笑いマンガ道場』
の司会をやり、全国に顔を売った。地元・広島では生活情報番組のキャスターも務め
ていました。その知名度を生かし、3年前に“自民党の派閥政治打倒”を訴えて自民
候補に競り勝った。ところが、そのわずか4カ月後にちゃっかり自民党に入党し、亀
井派に所属ですからあきれますよ」(地元事情通)




西欧先進国の選挙民はイラクの米占領に協力する自国の政府に
軒並み反対しているのに…



 日本の国民も、バカでないのなら、スペインを見習った方がいい。
 列車テロ事件で1700人もの犠牲者を出したスペインは、ブッシュ米国追従に疑
問をもった国民が政権を交代させ、ついにイラクからの撤退に動き出した。この米国
離れの動きは世界各国に広がっている。
 今なぜ世界中が、超大国アメリカに背いてまでもイラクから逃げ出そうとしている
のか。日本人もそこをキチッと認識しておかないと、中東を敵に回し、人質事件や国
内テロに見舞われるのがオチだ。
(1)スペインのサパテロ新首相は、「イラク戦争は国際法違反であり、大義のない
ものであった」と明言した。
 いまのイラク“地獄化”の原点はまさにここにある。
 小泉首相は顔を真っ赤にして否定するだろうが、米国のイラク攻撃が国際法違反で
あることは、専門家の間では常識だ。国際法で許される戦争行為とは、自衛のための
戦争だけである。「自衛のため」とは、相手が攻撃を仕掛けたり、その準備をしてい
る場合である。だが、1年前を振り返れば分かるように、「9・11テロ」とフセイ
ンを結び付ける証拠はなかったし、イラクが米国を攻撃する兆しはまったくなかった。
むしろ、大量破壊兵器問題を盾に、イラクは丸裸にされていた。そんな無防備な国に
対してブッシュは先制攻撃を仕掛けたのだから、明らかな国際法違反であり、侵略戦
争そのものなのである。
「それでもイラクから大量破壊兵器が見つかったのなら、ブッシュの戦争も正当化さ
れたかもしれない。しかし、見つからないばかりか、米国の政府要人が次々と“最初
から大量破壊兵器なんてなかった”と証言しているくらいだから、ブッシュのやった
ことはメチャクチャなのです。法律違反で、しかも大義のない戦争では、ブッシュが
ソッポを向かれるのも当然です」(軍事ジャーナリスト・神浦元彰氏)
 イラク戦争は最初からウソで塗り固められていたのだ。これじゃあ、イラク統治が
スムーズにいくはずがない。
(2)ブッシュのメチャクチャな占領政策は失敗し、今になって国連主導などと言い
始めている。
「ブッシュの失敗は、独裁者フセインとその一族を排除すれば、イラク国民は米軍を
解放軍として大歓迎するだろう、イラク占領はたやすくできると甘く考えていたこと
です。大義のない占領をイラク国民がどう思うか、異教徒が銃を持って入り込み、イ
ラクにイスラエルのような国をつくることに反発しないか。そんな思慮が全然なかっ
た。ブッシュの甘さが、イラクの内戦と“有志連合”の離反、さらに自らの苦境を招
き、ついに国連にすがりつくしか手がなくなってしまったのです」(神浦元彰氏=前
出)
 日本の有権者は、まだ5割以上が“ブッシュ命”の小泉首相を支持しているが、も
う少し利口になったらどうか。

▼ 最後のカケにも失敗してイラク全部を敵に回したブッシュ ▼

 ブッシュの決定的失敗は、自分の誤算を隠そうと最後のカケに出たことだ。
(3)6月30日の主権移譲期限前に反米武装勢力を掃討する必要に迫られたブッシ
ュは、ファルージャの皆殺しとサドル師の殺害作戦を始めた。
 スケジュール通りに、イラク統治が進んでいることを世界に誇りたい焦りである。




その時代を知らない世代が国民の大部分となったこの国は、権力を弄ぶ
政治家と、それに迎合するマスコミの手で再び国家主義が復活している

人質に浴びせられる「自己責任」の名による非難中傷は、
戦前戦中の「非国民」という断罪と心情は通じている



 高遠菜穂子さんら解放された人質は帰国後、郷里に帰り、息を潜めるように暮らし
ている。韓国メディアが「まるで罪人」「村八分」と書いていたが、想像を超えるバ
ッシングに驚き、ショックを受け、今はひたすら首をすくめているしかないのだろう。
 さすがに海外メディアがこぞって「政府やメディアの人質バッシングはおかしい」
と批判していたが、「どこ吹く風」なのが小泉政権だ。きのう(21日)も福田官房
長官が参院本会議で「自らの行動が社会や周りの人にどのような影響を与えるかおも
んぱかることは社会人として当然。NGOの議論以前の常識だ」などと言い、執拗な
人質批判を蒸し返していた。ここまでくると、この国はホント、異常だ。
 そもそもの発端は「自衛隊派兵」なのに、問題点をスリ替えたい政府は「自己責任
論」を振りかざし、世論誘導。「高遠さんらの非常識」で、コトを片付けようとして
いる。こんな政府の思惑にマスコミが乗っかり、流されやすい国民がマンマと洗脳さ
れている構図である。おかげで、自衛隊撤退の是非論を論ずることすら、はばかられ
るようなムードができあがってしまった。
「なかでも、先週外国特派員協会で開かれた人質家族の記者会見は異様で欧米の記者
は驚いていた。3日前まで家族を助けたい一心で自衛隊撤退を訴えていた家族が突然、
貝になったのです。『小泉政権の対応に満足しているか』の質問には『申し上げられ
ません』。『日本政府から批判するなと言われたのか』との質問にも『申し上げられ
ません』。イラだった記者が『今でも自衛隊の撤退を求めるか』と聞いても『申し上
げられません』と繰り返すだけで、箝口令が敷かれたかのようでした」(外国特派員)
 なんだか、北朝鮮みたいではないか。揚げ句は「救出費用は人質たちに負担させろ」
という議論がどんどんエスカレートしていて、政府筋のリークなのか、救出費用は3
0億円だとか週刊誌などは騒いでいる。税金の無駄遣いを言うなら、まず断罪される
べきは国会議員なのに、日本のマスコミはトチ狂っているというしかない。

◆ 人質を「非国民」扱いする世相は極めて危険 ◆

 この異様な光景に戦前を知っている人たちは「見過ごせない」と言っている。お上
に逆らって「自衛隊撤退」を訴えた人質や家族に対する常軌を逸したバッシングは、
戦前の「非国民」を連想させるのだ。朝日新聞の論説委員・高成田享氏はコラムでこ
う書いていた。
「家族が自衛隊撤退などについて口をつぐむようになるのを見ながら、有形無形の強
い圧力があったのだろうと同情した。個人の勝手な意見や振る舞いは『非国民』だと
して許さず、国家が理想とする人間像を強いたのが戦争中の日本だった。3人の自己
責任問題は残る。家族にも感情的な発言があったろう。だが、家族への非難を見ると、
かつての日本をつい思い浮かべてしまう」




公約なんか大したことないと言い放ち、公約していないことを
次々強行しているこの国の首相と、その独裁的デタラメ政治を
60%以上の国民が支持しているという危機的な状況

イラク戦争を開始した米ブッシュ英ブレア伊ベルルスコーニも
自国の世論調査で支持率がドンドン低下しているのに日本では小泉の
支持率は下がるどころか上がっている有様。この国はどうかしている



 小泉首相が政権発足から3年たっても50%を超える支持率をキープしているのは、
「決断力」があるように見えるからだ。たとえば、イラク戦争への対応だ。開戦(昨
年3月)から現在に至るまで状況がどう変わろうとまったくブレない。「ブッシュの
忠犬」とヤユされても動じず、イラク侵攻の大義名分である「大量破壊兵器」が見つ
からなくても屁のカッパだ。ブッシュ米大統領やブレア英首相が「イラクの民主化の
ための戦争」「テロとの戦い」と新たな名分を持ち出しても、小泉は初志貫徹。今に
至っても「必ず見つかります」と言ってはばからないのだから恐れ入る。
 人質事件の対応も「完璧」だった。「自衛隊は撤退せず」の方針を決めた裏では、
人質3人や家族へ世間の批判を向けるべく世論誘導。そこで持ち出したのが、掟を破
ったものに厳しい「村八分の論理」。これを振りかざし、人質3人を「社会に迷惑を
かけた大悪人」に仕立てることに成功した。解放後は「反省が足りない」と説教を垂
れ、「親にも責任あり」とする世論を味方につけたことが支持率アップにつながった。
「人質問題は、小泉の計算通りでした。国内世論は『自業自得』『自己責任』と3人
を突き放し、『ご苦労さん』と口にすることがはばかられる空気だった。人質事件が
イラクへの自衛隊派遣をめぐる議論に発展することを封じ込めた手腕は見事というし
かない。その小泉は、選挙公約通りにイラクから軍隊を撤退させることを決めたスペ
インのサパテロ首相は、愚かな選択をしたと思っているはずです。選挙公約のために
米国の機嫌を損ねるのは国益にマイナスと思っているはずです」(自民党関係者)
 小泉はこの3年、「構造改革」では公約破りの連続だったが、公約してない有事法
制、憲法改正といった右傾化路線は米国の要請で次々やってきた。「公約は票集めの
スローガン」としか思ってないから、何も気にしていないのだ。

◆ 欧米では絶対に通用しない小泉首相の有権者目くらまし政治 ◆

 小泉支持の国民も冷静になった方がいい。小泉のやっていることは、およそ民主主
義政治とは呼べないものだ。シャカリキになって守っているのはブッシュとの約束ば
かりで、優先すべき選挙民との約束は次から次へとホゴにしてもへっちゃらなのであ
る。
「国債発行30兆円枠」「一内閣一閣僚」「シャウプ税制以来の大改革」「年金抜本
改革」も掛け声倒れで、声高に叫んできた「ムダな高速道路は造らない」は、官僚に
丸投げし、形だけの民営化で幕引きだ。
「選挙民との約束を守るのは民主主義国ではイロハのイです。ところが小泉首相は、
政治はこんなものという国民のあきらめムードを利用して、平然と公約を破ってしま
う。インチキでもウソでも、既成事実化して積み上げていけば何とかなると国民を甘
く見ているのです。これに拍車をかけるのがマスコミの弱腰。首相に遠慮してか、問
題の本質に切り込む冷静な報道をしようとしない。その結果、公約を軽んじる非常識
政治がまかり通っているのです」(政治評論家・山口朝雄氏)
 日本では、政治家と国民、与野党間でオープンな議論が行われて政策が決まること
は、まずない。密室でコトが運ばれることがほとんどだ。今月初めに突然、小泉がや
ると言い出した「議員年金廃止」も酒の席で決まった。





戦争を始めた米英でさえブッシュ、ブレアの支持率大幅低下、
スペインでは政権転覆で撤兵開始、イタリアも世論は撤兵を
求めている世界の大勢の中で、日本だけは自衛隊駐留賛成、
小泉内閣支持50%以上という異質の民主主義国

戦争に反対する者は中傷され、お上を支持する人が73%も
いるこの国では、弱者をいじめ汚職やり放題の自民党が
疑惑の公明党と手を組んで、どんなデタラメをやっても
あらゆる選挙に負けることはないというマトモな人間なら
脱出したいような戦前への逆行が露わになっている



 ブッシュ大統領の「イラク戦争」が破綻し始めた。イラク全土で反米闘争が火を噴
き、わずか10日間で米兵90人が戦死。まさに「第2次イラク戦争」「ベトナム化」
である。
 手に負えなくなったブッシュ大統領は、とうとう「国連」を引っ張りだしてきた。
「これまで米国は『血を流した米英がイラクを統治する』と露骨に“国連外し”をや
ってきた。それが百八十度転換です。米国の傀儡だった“イラク統治評議会”を解散
し、国連主導で新暫定政権のメンバーを人選するという国連案を全面的に受け入れた。
いかに追い込まれているかの裏返しです」(駒沢女子大教授・渡辺光一氏=国際政治)
 イラクの「ドロ沼」を見せられ、各国の世論も一斉に「イラク戦争ノー」に動き始
めている。
 戦争を始めたブッシュとブレアの支持率は急落。ついにブッシュ大統領の支持率は
43%と過去最低を記録。米英と一緒にイラク戦争を強く支持したスペインのアズナー
ル政権は「列車爆破テロ」をキッカケに政権から転落した。
「イラクに派兵している大半の国が、撤退を模索し始めています。オランダ、ポーラ
ンド、ホンジュラス、カザフスタン……ときりがない。政権交代したスペインの新政
権は、早くも『15日以内の撤退方針』を決定した。イタリアのベルルスコーニ政権
は『撤退する気はない』と強気だが、国民の7割が“撤退”を求めている。いずれ撤
退に追い込まれるでしょう」(渡辺光一氏=前出)
 米ABCの調査によると、なんと米国民の71%が「イラクからの早期撤退」を求
めているという。国際世論は明らかに「イラク戦争反対」なのである。

◆ 「イラク戦争は失敗」の世界的論調に逆行する日本 ◆

 ところが、日本だけが世界の動きに逆行している。
 ブッシュ、ブレアの支持率が急落しているのに、小泉首相の支持率は51%と過半
数を維持。さらに、イラクから逃げ出す国が続出しているのに「自衛隊派遣を続ける
べきだ」が50%と「撤退すべきだ」の32%を大幅に上回る。「人質事件で自衛隊
撤退を拒否したのは正しい」は73%である。
 何からなにまで、欧米先進国の有権者と正反対ではないか。
「イラクに派兵している各国の国民は、ドロ沼のイラクの現状を見て『やはりイラク
戦争は間違いだった』『早期撤退すべきだ』と当然のように考えている。ところが日
本の有権者は、派兵前にあれだけ反対していたのに、これだけ状況が悪化しても『撤
退すべし』の声を上げない。先進民主国から見たら、非常に奇妙に映るはずです」
(法大教授・五十嵐仁氏=憲法)
 小泉政権は政権転落どころか、来週の衆院統一補選で圧勝するなんて予測まで出て
いる。きのう(19日)も「(イラク派兵は)国民の理解を得られていると思う」と
自信満々だ。この国の民主主義は、世界のスタンダードと違いすぎる。

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■ 病名つけられホテルに缶詰め 寄ってたかって“口封じ”された人質3人
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 イラクで先に解放された人質3人が重く口を閉ざし、帰国後も会見も開かないのは
一体なぜなのか。「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」と診断されたからという
が、実は「各方面から“口止め”されている」ともっぱらなのだ。

▼ 「英雄にさせない」が、小泉政権の方針だが ▼

 18日に帰国したボランティア活動家の高遠菜穂子さん(34)、フリーカメラマ
ンの郡山総一郎さん(32)、市民団体代表の今井紀明さん(18)の3人は、きょ
う(20日)午前にそれぞれの自宅に向かう。家族側は「7日間は取材に応じない」
としており、会見よりまず休養ということらしい。
「3人が帰国前に滞在したドバイの病院でPTSDと診断されたから、といわれます
が、診察した医師は、現地の日本大使館から『3人の様子については(マスコミに)
話すな』と箝口令を敷かれています。そのため、PTSDは会見を開かないための
“口実”とみられているのです」(外務省事情通)
 小泉政権は25日の統一補選を意識して、最初から「3人を絶対に英雄にさせない」
方針だ。高遠さんらは帰国の機中でも最後尾に座らされ、同行の記者連中と接触でき
ないように政府関係者にがっちりガードされていた。





「テロに屈しない」と小泉ブッシュ隷属首相は呪文のように
唱えているが、劣化ウラン弾やクラスター爆弾でイラク人を
1万人以上殺した米英軍隊もテロリストであるという識者の声もある

この泥沼の占領に協力している小泉ファッショ政権を
7月の参院選で退陣に追い込むことが選挙民には絶対必要。
スペインに続いて日本が撤退すれば米ブッシュ主導の
イラク占領は崩壊しマトモな戦後復興が開始されるだろう



 イラク情勢は日に日に悪化、今や地獄同然だ。米国ブッシュが仕掛けた「テロとの
戦い」は、テロ撲滅どころか、新たなテロを生み出す収拾不能の展開になっている。
 米国人焼殺に激高した米軍は、この2週間だけでイラク武装勢力約700人を殺害
した。米軍が包囲しているファルージャ中心部のモスク(イスラム礼拝堂)への空爆
でも民間人の犠牲者は相当数に上るはずだ。
 バグダッド陥落後、この1年間で米軍の死者も600人を超え、4月に入ってから
だけで60人と最悪ペースとなっている。イラクでは血で血を洗う殺し合いがいまだ
に続いている。
 静岡県立大助教授の宮田律氏(イスラム地域研究)が言う。
「そもそも『侵攻すべし』という結論が先にありきの米英両国が始めたイラク戦争自
体が誤りでした。大量破壊兵器疑惑をつくり上げて国際社会の危機をあおり、強引に
戦争を始めた結果が、この混乱を招いているのです。米英の占領政策への反発は全土
に広がり、米国と一体視された同盟国も敵と見られるまでにエスカレートしています。
今回の邦人3人の拉致事件も、その延長線上で、起こるべくして起きたものとも言え
ます」
 小泉政権は、大義名分がなく、石油利権や軍需産業のビジネスが絡むといわれるブ
ッシュ政権の怪しげな戦争を真っ先に支持しただけでなく、自衛隊までイラクに送り
込んで占領政策に加担している。その結果が、イラク復興をますます遠ざける「ブッ
シュのベトナム戦争」なのだから、バカげているにもほどがある。

◆ イラク国民から見れば市民殺戮の米英軍こそテロ集団 ◆

 小泉首相は「テロに屈しない」と呪文のように繰り返してきた。イラク国民からす
れば、同じ言葉をそのまま米英軍に突き返したいのがホンネだろう。米英軍は開戦直
後から都市部、農村に劣化ウラン弾やクラスター爆弾を投下、1万人以上のイラク民
間人を殺した。今も民間人殺戮は続いており、ファルージャでは600人以上が犠牲
になっている。テロリスト容疑者やデモ活動参加者など8500人以上を拉致同然に
逮捕・拘禁しては住民の反発を招くのは当然だ。
 3月上旬から4月上旬までイラクを取材してきたジャーナリストの森住卓氏がこう
言う。
「イラク人の目には、劣化ウラン弾やクラスター爆弾で女性や子供、老人を無差別に
殺戮した米英軍こそテロリスト集団に映っています。街を米軍に包囲され、ファルー
ジャでは一般市民が兵糧攻めで苦しんでいます。米英軍に拘禁されたイラク人も、と
んでもない人権侵害を受けています。拷問・虐待は当たり前。バグダッドの警察署で
は、米兵がイラク人男性に女性をレイプさせ、その様子をビデオ撮影するという信じ
難い事件も起きているといいます。さらに、拘禁を解かれたイラク人女性の多くが妊
娠させられているといい、イラクでは深刻な問題になっています」
 米兵のアリババ化も目立つという。“テロ掃討”のために民家を捜索中、ドル紙幣
の「タンス預金」を見つけると「テロリストの資金源になる」と強奪してしまうとい
う。
 近代装備で固める占領軍による無抵抗の民間人虐殺が続いているイラク戦争は、ダー
ティー戦争というしかないのだ。


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■ 《イラク人質事件》こうなったら小泉政権は潰れる
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▼ 最悪事態に備え、与党内で進むスリ合わせ ▼

 解決の糸口が見えずに焦る小泉政権だが、内部では最悪事態に備えてひそかにスリ
合わせが始まっている。
「人質3人の無事解放が確認されたら、それに越したことはない。困るのは、人質が
一人ずつ、見せしめに処刑され、自衛隊の即時撤退を求められたときです。このとき
は政権内部で意見が真っ二つになります」(官邸事情通)
 与党・公明党内では「もし一人でも犠牲者が出たら、自衛隊撤退も議論せざるを得
ない」というムードが強い。だが、自民党は「それではテロに屈したことになる。犠
牲者が出ても、撤退を議題にするわけにはいかない。表に出したら、それが世論にな
ってしまう」(ある幹部)との慎重な声が圧倒的だ。
「公明党は表向き平和を唱える政党。参院選を前に冷酷な党のイメージはつくりたく
ないから、民間人の犠牲者が出たら、神崎代表が小泉首相に対して“撤退も考慮する
ように”と申し入れるでしょう。しかし、小泉首相は突っ張り、受け入れない。これ
で公明党のメンツは立つ。こうした打ち合わせはできています」(国会関係者)






狼狽し右往左往するだけで唯一の頼みは
カタール・テレビ局アルジャジーラの情報だけというお粗末。
何がエラソーに「テロに屈しない」などとホザイているのか



 次第に焦りの色を濃くする外務省、憔悴する人質の家族――。やりきれないような
長い一日だった。
 イラクで日本人3人が武装グループに拘束された事件は、10日夜(日本時間11
日未明)動きがあった。犯人グループがアルジャジーラを通じて「24時間以内に3
人を解放」と伝えたのである。
 しかし、その後、待てど暮らせど「解放」の情報は届かないまま、期限の24時間
が過ぎてしまった。
 人質解放について、当初、外務省幹部は「昼頃までに解放」とノーテンキに構えて
いた。それが「解放の事実は確認されていない。安否も不明」(11日夕、ヨルダン
の逢沢一郎外務副大臣)に変わり、さらに「解放にはなお時間がかかる」(与党幹部)、
「大きな交渉事に巻き込まれている可能性がある」(野党筋)になり、ついには「犯
人グループは自衛隊撤退が受け入れられない場合、24時間以内に人質1人を処刑す
る。その後12時間おきに別の2人も処刑する」「逢沢一郎副外相のファルージャ訪
問も条件」という衝撃情報まで飛び交った。
 最後の情報はアルジャジーラがきのう放映したイラク人権擁護組織代表ミゼル・ド
レイミ氏との会見の中で出てきたもの。ドレイミ氏が犯人グループの警告として語っ
ていた。この情報について、外務省は「信憑性に疑問」としているが、「犯人側が解
放から強硬姿勢に転じたのは、内輪もめをしているのではないか」との見方も出てい
る。
 いずれにしても、丸一日、さまざまな情報に振りまわされた家族は気の毒の一語だ
ったのだ。

▼ なぜ解放にこれだけ時間がかかるのか ▼

「一体なぜ、ここまで解放が遅れているのか、についてもさまざまな未確認情報が飛
び交っています。内輪もめ説の他に、人質は犯行グループの手を離れ現地の有力者の
手に渡っているが、金銭的な交渉が長引いているとかもう殺されているのではないか、
という見方。解放されてもファルージャでは身柄の安全を確保できないので、ヨルダ
ンまで運ぶ方法を検討中とか、現地で米軍が隠れ家とおぼしき所を片っ端から調べて
いるとの情報もあり、慌てて、家族の1人が『人質が殺されてしまう』『中止してく
れ』と訴える場面もありました」(マスコミ関係者)
 犯人グループが10日夜に出した解放声明には「ムスリム聖職者連盟の要請に基づ
き解放を決めた」というくだりが出てくるが、同連盟の当局者は「米軍によるファルー
ジャ包囲網が解放の遅れにつながっているのではないか。外に出て人質を解放すれば、
すぐに米軍に捕捉されてしまうからだろう」と語っていた。連日、激しい戦闘が続い
ていたファルージャでは米軍が宗教指導者などを介して一時停戦を呼びかけ、きょう
の午後3時までの停戦が合意された。これを過ぎるとまたまた、厄介なことになる。

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■ アルカイダとは無関係 絞られてきた犯行グループの正体
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◆ スンニ派ドライミ族の武装勢力 ◆

 日本人3人を拘束した「サラヤ・ムジャヒディン(戦士旅団)」を名乗る犯行グルー
プは何者なのか。
「アルカイダと連携、米同盟国を同時かつ組織的に狙った誘拐作戦の一環だった可能
性が高い」(夕刊フジ)といった報道もあったが、アルカイダとは無関係とみられ、
「ファルージャやラマディを拠点とするスンニ派の有力部族ドライミ族の若い跳ねっ
返り武装集団ではないか」(中東専門家)という見方が強まっている。
 現地の消息筋の情報によると「ドライミ族の一部は“アリババ街道”と呼ばれるバ
グダッド街道で通行者から金品強奪を繰り返している。そういう連中が犯行に及んだ
可能性が高い。仮にアルカイダならば、犯行声明にあった『われわれイラク人』とい
う言い方はしないし、文末の日付に西暦ではなく、イスラム暦を使う。もっと宗教色
も濃厚だ」という。





世論を二分している大義なき戦争を支持し参加した報い、
イラク人のために復興支援しているという名目の海外出兵の罰



4/10 思わぬところからタマが飛んできた小泉政権が大揺れだ。小泉首相は「政府を挙げ
て懸命に人質救出に当たりたい」とコメントしたが、目立つのは狼狽ばかりである。
 カタールの衛星テレビ「アルジャジーラ」から日本人3人の拘束情報が寄せられた
8日夜、外務省と警察庁は大慌てで対策本部を設置した。翌9日午前には、政府は新
たに福田官房長官を本部長とする「在イラク邦人人質対策本部」も立ち上げた。政府
だけじゃない。自民党、公明党も、それぞれ党内に対策室を設けている。政府も与党
も大急ぎで、何とか形だけは整えてみせたのだ。
 しかし、それで事態は好転するのだろうか。「対策」の看板ばかりズラリと並んで
いるが、成果はちっとも上がっていないから話にならない。
「事件の発覚から1日以上経過したというのに、日本政府には犯行グループの特定に
つながる情報は寄せられていません。『生きたまま焼き殺す』としている11日夜ま
で、残された時間はわずかしかないというのに、相手の正体や本当の狙い、接触方法
さえ分かっていない。これでは交渉などできません。小泉以下、福田官房長官、川口
外相など関係閣僚は、そろって“一日も早い救出に全力を挙げる”と言っています。
 しかし、犯行グループについて何も分からないのに、一体全体、どうやって救出す
るつもりでしょうか」(外交事情通)
 空念仏を唱えるだけの小泉には“身内”も怒り心頭だ。河野洋平衆院議長は「小泉
首相はどう対応するのか、国民にもう少し丁寧にキチンと説明する必要がある」と批
判したが、当然だろう。
 このまま手をこまねいていると、本当に焼かれる最悪の事態を迎えかねないのだ。

▼ 小泉の「米国従属」が招いた民間人人質事件 ▼

 今回の事件の引き金が小泉の“米国隷属”にあるのはハッキリしている。国際問題
評論家の山岡清二氏が言う。
「犯行グループは声明文の中で『米軍に協力した』と日本を非難しています。もちろ
ん彼らの論理がすべて正しいわけではありませんが、米国を支持したり、言われるま
まにイラクへ自衛隊を出した日本政府の態度をやり玉に挙げているのです。今回の事
件を招いたのが小泉首相の対米追従政策にあるのは間違いありません。それなのに小
泉政権は、この期に及んでも、“自衛隊は撤退させない”と強弁して、米国の意向に
従おうとしているのだからあきれます」
 小泉は9日、記者から自身の責任について聞かれ、「私自身の問題ではない。国全
体の問題」と逃げた。しかし、ブッシュのご機嫌を取るために、大義のない戦争を真
っ先に支持したのは小泉本人じゃなかったか。
 陸自先遣隊がイラク入りする直前にマスコミ各社が実施した調査では「派兵反対」
が過半数を占めていた。そんな世論を無視してブッシュの戦争を支持し、2人の外交
官が殺害されても占領への参加を強行したのも“ポチ首相”だ。


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■ ≪人質事件≫この政権に任せられるか?
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第一報が入った直後、小泉首相が酒を飲んで話していたコト



▼ 石破防衛庁長官も9時までノンビリ… ▼

 小泉首相の「人質事件」への初期対応に批判が噴き出している。事件を知らされな
がら、すぐに対応に乗り出さず、都内のホテルで2時間も宴会を続けていたからだ。
「えひめ丸」沈没の連絡を受けながら、ゴルフをしていた森前首相とまったく同じケー
スである。
 外務省にアルジャジーラから「日本人3人が人質になり、撮影されたビデオがある」
と連絡があったのは8日の18時20分。外務省は18時30分には「対策本部」を
設置。18時45分に首相に第一報を入れている。
「首相に連絡が入ったのは、この日の夕方に予定されていたマスコミとの会食が始ま
る直前のことです。日本人3人が拉致されたと知らされれば、会食をキャンセルして
官邸に飛んで帰るのが常識です。ところが、首相は事件を気にかけるそぶりも見せず、
2時間も飲み食いし『最近の新聞記者は……』とか話していた。その間、席を外して
指示を与えることもなかったといいます。もし、犯人から緊急に要求があったらどう
対応するつもりだったのか。“危機管理”以前の問題です」(自民党関係者)
 酒が入った首相は、官邸で指揮を執ることもなく、そのまま公邸に帰っている。つ
いでに言うと、石破防衛庁長官も夜の9時まで宿舎でノンビリと過ごしていたのだ。




予想された事態の悲観的見通し
・3人が焼かれた場合どうなるか
・テロに屈しないと突っ張った場合



▼ 何の準備もなかった小泉政権 ▼

4/9 日本人3人がイラクの「ムジャヒディン旅団」を名乗るテロリスト集団に拉致され
た事件は、自衛隊を派兵した時点から当然、想定された事態だ。責任はすべて、ブッ
シュの言いなりできた小泉首相にある。
「聖地を汚したオマエたちの軍隊を3日以内に撤退させるか、あるいは3人を生きた
まま焼き殺すか」と詰め寄られた小泉首相は、人質になった市民団体代表の今井紀明
さん(18)、フリーカメラマンの郡山総一郎さん(32)、ボランティア活動家の
高遠菜穂子さん(34)の3人をどうするつもりなのか。
 事件が伝わった8日夜、小泉首相は五反田の仮公邸にこもったまま。政府の対策本
部に入らず、「自衛隊は撤退させない」との方針を福田官房長官に指示したという。
その福田は、「どういうことが起こるか分からない。テロリストの考えることだから」
とオロオロするばかり。何の用意もなかった小泉政権のマヌケぶりを露呈しただけだ
った。イラクにいる100人近い民間人を人質に取られて自衛隊撤退を迫られるとは、
思いもよらないことだったのだ。
 イラクの事情に詳しい関係者は、起こるべくして起きた事件との見方で共通してい
る。
「自衛隊に対する大規模テロよりも、NGO関係者ら民間人などの“ソフトターゲッ
ト”を狙ったテロが起こる可能性があるのでは、という懸念はありました」(日本国
際ボランティアセンター・熊岡路矢代表)
「ジャーナリストやNGOといった一番弱い部分を狙われた」(早大イスラム科学研
究所客員助教授・保坂修司氏)
 百戦錬磨のテロリストが相手の弱点を突いてくるのは当然なのである。
「連合軍兵士でなく、イラクで仕事をする外国人を狙う新しい傾向が出ている」(英
BBCテレビ)と指摘されるように、イラクでは外国人拉致事件が相次いでいる。
 きのうだけでも日本人3人のほかに、韓国人7人がバグダッド西方で誘拐されてい
る。この7人は牧師だったことで即日解放されたが、米空軍基地で働く英国人男性が
拉致され、また、反米強硬派のシーア派指導者・サドル師率いる私兵組織も、複数の
スペイン人と米国人1人を人質に取ったと発表している。
「拉致した日本人の姿をビデオで映して政府に揺さぶりをかける事態を想定していた
のは警視庁ぐらい」(官邸事情通)だという。官邸も外務省も自衛隊を守ることしか
頭になかったのだから情けない。その陸自にしても「現場のわれわれにできるのは、
撤退にどんな準備が必要か検討するぐらい」(陸自幹部)なのである。
 小泉は「テロには屈しない」とバカのひとつ覚えのように繰り返し、「国民にはテ
ロと戦う覚悟がある」とまで言ってのけた。だが、今回の事件は、小泉には何の準備
も覚悟もなかったことを暴露した。小泉無責任政権は一夜にして危機に陥った。



小泉が人質3人を見殺しにする可能性



▼ 世論の批判高まり退陣は必至 ▼

「自衛隊を撤退させなければ人質3人を生きたまま焼き殺す」――。日本政府に撤退
を迫る拉致事件は、この先どんな展開が予想されるのか。このままでは悲劇的な結末
になりかねない。


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■ 株価 イラク人質事件で1万2000円割れ
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 9日午前の東京株式市場は、イラクで発生した邦人人質事件を嫌気する売りが先行
し、平均株価が一時、前日比136円30銭安の1万1956円29銭と急反落、1
万2000円を割り込んだ。
 午前10時20分現在、前日比160円81銭安の1万1931円78銭、全銘柄
の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は同15.98ポイント低下の1193.
91と反落している。
 邦人の人質事件のほか、イラクの自衛隊宿営地付近の情勢緊迫化などが伝わったこ
とで、「相場急伸の陰で忘れかけていたイラク情勢が、リスク要因として急浮上した」
(銀行系証券)格好だ。




外国のメディアが報じる日本の現在の危険を引用紹介するだけで、
自らの手で真相を語らない大マスコミの報道姿勢は、
まるで検閲統制下の戦前戦中と全く同じ

そして真相を知らずにファッショ政権を支持し生活を破壊されていくお人好しの
庶民、恐らく気が付いた時には取り返しのつかないことになっているだろう



「JIKOSEKININ(自己責任)」「OKAMI(お上)」――米国の主要紙
が先週、一斉にこんな言葉を取り上げて、日本の異常さを特集していた。イラクで拉
致された人質に対する常軌を逸したバッシングのことである。たとえば、ロサンゼル
ス・タイムズは「敵意の渦中への帰還」という見出しで、小泉首相が政府の待避勧告
を無視してイラク入りした人質を非難したことを特集した。ニューヨーク・タイムズ
は「日本では政府に背き、個人の目的を追求することが許されない」と断じていた。
 そういえば、きのう(27日)、人質になったジャーナリスト、安田純平さんとN
GO活動家の渡辺修孝さんが日本外国特派員協会に招かれたが、ここでも「なぜ、あ
なたたちはバッシングを受けると思うか」という質問が集中していた。
 劣化ウランの被害状況や戦争の悲惨さを伝えようとしたボランティアやジャーナリ
ストがなぜ、これほど非難されなければならないのか。「お上」に逆らってイラク入
りし、「お上」に逆らって、自衛隊撤退を訴えたからで、今、国会で問題になってい
る「そんな反日的分子のために血税を使うのは不快だ」(柏村武昭参院議員)という
発言こそ、政府の本音なのである。
 日本人の生命、財産を守るのは政府の最低限の義務だ。ところが、この国では恩着
せがましく「助けてやったんだからお上に逆らうな」などと言われてしまう。外国メ
ディアが驚き、特集を組むのも当たり前で、この国は完全にトチ狂っている。

▼ 自分の手は汚さない大マスコミのズルさ ▼

 ところが、日本の大メディアは、ちっとも、こうした政府の異常を報じない。「外
国メディアがこう非難していた」とか「特派員協会ではこんなやりとりがあった」と
か、一応、小さく載せているが、それだけだ。
「お上」意識でふんぞり返っている政府を真正面から批判せず、海外メディアの批判
記事の引用で、“ジャブ”を打つのが精いっぱい。あるいは識者に寄稿させる形で、
お茶を濁してしまう。とにかく批判しても自分の手は汚さず及び腰なのである。
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■ 人質を「反日分子」と罵倒した自民党・柏村武昭ってどんな男
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▼ 地方アナ上がりのお調子者 ▼

 イラクで人質になった日本人を「反政府、反日的分子」とコキ下ろした自民党の柏
村武昭参院議員(60=広島選挙区)。この時代錯誤のトンデモ発言には、政権内か
らも「正当化できる発言ではない」(福田官房長官)、「発言は慎重にしないと」
(小泉首相)といった声が噴出している。
 それでも本人は発言を撤回するつもりはない。ホームページでも「ルールを破った
人達によって我々の血税が出ていくことは不愉快だと言ったのがいけないでしょうか
ね」と書いている。だれでも入国できるイラクに行くのが、なぜルール違反なのか。
実は、センセイ自身が重大な“ルール違反”を犯している。
「柏村はもともと中国放送のアナウンサー。フリーになってから『お笑いマンガ道場』
の司会をやり、全国に顔を売った。地元・広島では生活情報番組のキャスターも務め
ていました。その知名度を生かし、3年前に“自民党の派閥政治打倒”を訴えて自民
候補に競り勝った。ところが、そのわずか4カ月後にちゃっかり自民党に入党し、亀
井派に所属ですからあきれますよ」(地元事情通)






© Rakuten Group, Inc.
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