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『成功者の告白』
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『成功者の告白』(1~2章) 神田昌典 05月15日(土)
★「情熱を傾けられる仕事をやるのは当たり前。その上でビジネスの仕組みを
つくるんだ。その両輪を回す必要がある。」(P45)
★「成熟期というのは、実は次世代の始まり。革新を起こすには最適な時期。」(p47)
★「ポジティブになるグループがあると、その動きとバランスをとるように、
ネガティブなグループができる。」(p137)
★「性的なエネルギーと創造のエネルギーの根源は一緒だ。」(p154)
【サラっとく?】
●世間には成功者として認知されていた人物の突然の自殺。
カリスマと呼ばれる人の家庭崩壊。富と名声を得たはずの人の孤独な表情。
あなたもこういった例をみたことがあるのではないでしょうか。
●「でも 成功する=必ずこのような事態に陥る というわけではないのでは?
成功者と呼ばれる人の与える影響や存在感が大きいから、例外的な事件も
目立ってしまっているだけだよ。うちの部長がセクハラしてもニュースには
ならないけど、議員の場合だったら大論争になるだろ。」
●鋭い人はそう考えるかもしれません。しかし、著者はこれを例外にしては
頻繁に起こりすぎる、と考えました。成功にはいくつもの罠が隠されている。ただ
多くの人はそれを知らないばかりに、同じように悩み、同じように挫折してしまう。
●それならば、と成功者の陥りがちな罠をパターン化し、そのソリューションを
示したのが本書。著者はカリスマコンサルタントとして、1万人以上の経営者に
成功法則を伝授してきたといいます。その経験則に基づいた理論と方法には、
大変な説得力があります。
【突っ込んどく】
●起業する上で大事なことというのは何でしょうか?「情熱をもてるのは当たり前」
著者はそう述べた上で、儲かるビジネスの仕組みを作るべきだといいます。
新規事業を考えるに当たっては、そのテーマ選びが大変重要になってきます。
●道端の石ころをいくら磨いたところでダイヤモンドにはなりません。
その石が大好きでしょうがない、という人にとってはそれも素敵な人生でしょう。
ただし、「起業してお金持ちになりたい」というのであれば
当然、ダイヤモンドの原石を見つけるという努力が必要になってきます。
●では、その原石を見つけるためにはどうすればいいのでしょうか?
それが、次で述べている「成熟期に注目する」ということです。この成熟期と
呼ばれる分野は、一見すると市場が熟していてこれ以上伸びないように見えます。
一昔前であれば、カメラや床屋・マッサージなどがまさにそうでした。
●ただ、現在はどうでしょう。カメラはデジカメの登場により新・三種の神器に
数えられるほどになりました。床屋やマッサージは「シンプル化」という単純な
工夫で「QBハウス」や「てもみん」にみられるようなヒット店が生まれました。
●こうしてみると、成熟した市場が革新を起こすに最適、というのも腑に落ちます。
成熟した森林の腐葉土が、新らたな芽を育むように、
成熟した市場も、次世代の始まりを待ち侘びているのではないでしょうか。
( 神田さんファンの方も多いのではないでしょうか。ここまでノウハウを公開して
いいのか、と正直驚かされますよね。それだけ自信の付加価値、暗黙知的な部分に
自信があるのでしょう。次回は、後半の3~4章をお伝えします。お楽しみに★ )
『成功者の告白』(3~4章) 神田昌典 (3) 05月18日(火)
★「日本の会社の90%以上が、年少10億円以下の零細・小企業だ。
なぜかといえば、この第二創業期の壁が非常に厚い。」(p199)
★「第一に母性的な愛情。その次に父親的なしつけを行うことが大事。」(p214)
★「幸福な出来事と、不幸な出来事があるわけではない。同じ出来事を、
幸福と解釈する人と不幸と解釈する人がいるだけだ。」(p216)
★「執着を手放せば、それと等価以上のものがまもなく現れる。」(p258)
★「単純化して例外を見落としてしまうリスクよりも、単純なシナリオを知らない
ことにより間違うリスクのほうが、今は大きいからなんだ。」(p289)
【サラっとく?】
●副題には「5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語」とあります。一見すると、
書店にあふれる「成功本」や「ノウハウ本」の類と変わらなくも思えます。
小説形式という点も「ホワンの物語」や「アルケミスト」、「ユダヤ人大富豪の教え」
などを読んだ方にとっては、特別珍しくもないでしょう。
●ただし、それらの本にはない説得力が本書にはあります。それは成功の「裏」に
潜んでいる陰…ダークサイドともいえる部分を取り扱っているから。
億万長者のインタビューや、成功者の噂などにおいて、そのきらびやかな面ばかり
が強調されるのはなぜでしょうか。
●物事というのはプラスとマイナスのバランスで成り立っています。しかし
考えてみると、僕らの住む現代というのは、気分を落ち込ますような話題ばかり。
新聞を見ても「不況」「殺人」「拉致」「戦争」など…溢れる負のキーワード。
●この反発からでしょうか。「正」を担う成功物語は、これまで華やかな部分ばかりが
強調されてしまっていました。本書はその裏側に食い込んだという点で真に意義深い
作品といえるでしょう。経営者、起業志望者のみならず、より広い視野で人生を
ハンドルしてきたい方全てにお薦めできる一冊です。
【突っ込んどく?】
●「第二創業期の壁が非常に厚い」。起業を第一創業とすると、この第二創業とは
年商十億を突破し、「家業」から「企業」へと生まれ変わることを指します。
ただ、多くの会社は8億から10億を目指そうとしたとたん、で様々な問題が噴出し
年商6億に逆戻り・・・というパターンを繰り返しているといいます。
●日本の会社の90%以上が中小企業というのも、経営者がこういったパターンを
パターンと認識せず、死ぬまで見えない壁に挑み続けることが原因とのこと。
その噴出する問題は、経営システム、あるいはマネジメントの問題であったり
するわけですが、本書は対話形式でその解を分かりやすく示してくれます。
●ただ、「経営が十把一絡げにパターン化して語れるか!」と思う方もいるでしょう。
確かに柔軟性を失うリスクは捨て切れません。例外ももちろんあるでしょう。
そこで、抜粋した最後の文章をお読み下さい。
●「単純なシナリオを知らない事により間違うリスクのほうが大きい」
いわゆる常道や定石を軽視する人というのは、往々にして単純なミスに陥るもの。
東洋の優れた思想家は皆、「論語」や儒教の教えに通じています。
どんな奇抜な手を打つ棋士であれ、定石を何百回と学んでいます。
●知ることで避けられるシナリオがあるのなら、学ぶにこしたことはありません。
起業家に限らず、人生を賢く生きる「智恵」を得たいという方すべてに
読んでいただきたい一冊です。
オススメ度★★★★★満点!
→起業志望者、起業家
賢者志望者
家庭と仕事の両立を遂げたい方
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