『1944年、異国の戦地にて戦死した若者が魂となって恋人を探し、
50年の時を越えて1994年へタイムスリップした。
その若者の名はジャガー。
恋人マリーを探しながらもアヘンの飴玉に手を出し、ロックスターを夢みて歌を歌い、
娼婦に魅せられてつい・・・
その後反省して、その悲しきAISAN BOYはクリスマスの夜にやっとマリーに会えるが・・・
しかし・・・』
このアルバムは、1994年にThe Yellow Monkey が発表した史上最高のコンセプトアルバムです。その昔デビットボウイがジギーとなったように吉井和哉氏もジャガーと恋人マリーを一人二役で演じています。
まずは音を聞いてそれからビデオを見ると、感動します。
その昔、中学生の時に音楽に目覚め、はじめて聞いた洋楽がT-REXでした。
その後デビッドボウイなどを聞いてグラムロックにはまりました。
そして高校生のころにThe Ywllow Monkeyと出会いました。
すごい衝撃でした。そのころはまだブレイク寸前の3rdアルバム『ジャガー』を出したばかりでした。
渋谷公会堂に初めてライブを見に行き、感動しました。
そして中野サンプラザでの「ジャガーハードペインツアー最終公演」に行きました。
でもチケットが取れなかったので、ダフ屋で買うつもりで行ったのですがチケット代が3万と言われびっくりしました。
「それは高すぎる」と思って渋っていて・・・
結局、銀行に行って3万引き出して、同じダフ屋の所に行き、買うと決意しました。
そしたら、
「兄ちゃん、もうチケットはねぇよ。もう誰ももってねぇよ。」
さっきのチケットも5万で売れちまったさ」
と言われました。
会場の外にはチケットが手に入らなくて中に入れなかったお客さんが1000人くらいはいました。
ほんと凄かったです。
そして、その後「Love Commnunication」で大ヒットしました。
僕はThe Yellow Monkey が大ブレイクすることはジャガーの時点でわかっていました。
こんなにかっこいいバンドは未だかつて見たことがない。
そのころ、ちょうどLUNA SEAがブレイクしていました。
たしかにLUNA SEAはすごいバンドです。
楽曲センス、テクニック、パフォーマンス、全て完璧といっていいほどすごいバンドでした。しかし、なにか違う・・・
The Yellow Monkey はなにか違う、もっと根本的な所、次元の違う所で圧倒的に魅力的なバンドです。
それはいくらここで語っても伝わらないと思います。
おそらく、CDを聞いて、ライブ映像を見て初めてわかると思います。
The Yellow Monkey を語る上で欠かせないのがライブです。
『追憶の銀幕』
これは必見です。
THE YELLOW MONKEYLife Time SCREEN追憶の銀幕-DVD-
これはすごい衝撃!
顔を袋で隠し、両手を縛られた全裸の女性二人がロビンの横で体をくねらせて踊っているオープニング『MORALITY SLAVE』
そして軽快なリズムなのにちょっと悲しい感じのメロディの
『DRASTIC HOLIDAY』と続きます。
『アバンギャルド』も入ってるし、
『シルク・・・』ではロビンは女装して出てきます。そう、この歌を歌っているロビンはロビンではなく、後の偉大なアルバム、
「ジャガー」で出てくる”マリー”さんなのです。
そして、この歌はロビンのお母さんをモチーフに作った歌だと言われています。