◆ラテン旦那と大和撫子妻◆

カッコ良すぎるベンダーの兄ちゃん

やっぱりね!

やっぱりなんですよ。


何がやっぱりなんだよ!って?




人は見かけじゃ判断できないなって

実感した出来事があったんです。


コリーンを連れていつものように、

La Parguera(プエルトリコの南西部)へ行って来ました。



前にも書いたんですが、ここは遠浅になってて

沢山の人達が、

所々にあるマングローブの茂み(海水と淡水が微妙に混ざり合った場所に生育する植物)

にボートをつけて、家族連れで楽しみます。



さて、

人が集まれば必ず誰かがそれを利用して商売を始めます。


無許可で、ピンチョ(肉の串焼き)や、とうもろこし、

ハンバーガーにホットドッグ。

バカライトス(白身魚の入った、薄っぺらいかき揚げのような物)、フライドチキン等など、

ベンダーが2,3、マングローブの茂みの下で商売をしていました。

時々お巡りさんも通りかかるけど

ある程度黙認状態(笑)




私達がいつも利用するピンチョ屋さんのお兄ちゃんが居るんだけど、


物凄く強面で、全身刺青が広がっていて近寄り難い感じ。


そうねー、例えるとしたら、

“勝 新太郎”と レスラーの“The Rock”を足して2で割ったような(!?)感じで、

上半身裸で筋肉ムキムキ状態。


おまけにグリーン色のでっかい目で、


注文を受ける度にその目で

ギロッ!ってにらむような感じなんです。

そして無口。

手伝っているバイトのお兄ちゃん達も

刺青だらけで、でっかい金のネックレスをぶら下げていて、

これまた怖~~~~い感じなんです。


流石に私も、

彼等に対してはちょっと緊張気味だったんですよ~~。(笑)


私達は彼らにとってはお得意さんなんだけど、

顔を合わせれば、家の旦那とは少し話をしたりするけど、


私と目が合っても相変わらず怖い顔のまま。

にっこりともしてくれません。

だから、顔を合わせても挨拶をして良いのかどうかも解からないでしょ?

非常に戸惑っちゃうんですよね、こういうタイプ。



「ひょえ~~!  私こういう人苦手だなぁ~」

って思ってたんですね。



所が一昨日の独立記念日の事。


沢山の人でごった返して賑わったParguera.


私達もいつもより遅くまで海の上で過ごしました。


周りのプエルトリカン達は音楽ガンガンで、酔っ払って


相変わらずの大騒ぎ(笑)

それらを見ているだけでも楽しいですよ。


コリーンなんか目をまん丸にして、

唖然としてましたけど(笑)


新世界発見!っていう感じでしょうか。


コリーン:「プエルトリカンて、パワフルというか、元気なんですね~!」 ←物凄く言葉を選んでいる(笑)



そろそろ帰ろうと、私達がボートを岸に向けて走らせていたら、


うす暗くなった海を、一艘の小さなボートが

何やら荷物を沢山積んで走っています。


近くまで行ってみると、

そのボートは、あのベンダーのお兄ちゃんの緑色のボートです。



旦那がボートを隣につけて、大声で話をしています。



少し話をして、旦那がボートをUターンさせ始めたんですね。


「何?  なに?  NANI?」


不安になって旦那に聞くと、


何とベンダーの怖いお兄ちゃん達は,マングローブの辺りに

心無い馬鹿者共が残して行った


沢山のゴミの数々を拾ってゴミ袋に入れ、

それらをボートに積んで岸まで捨てに行っていたのでした。


話によると、


余りのゴミの数に、もう2往復もしているらしいのです。



ガ~~~~~~~ン!



何ていう事でしょう!!!


私は散々自分で、人を外見で判断するのは良くない!

等と偉そうに吼えていながら、


自分で彼等を外見でネガティブな人間だっていう風に

解釈してたんじゃないの!


反省します!   ごめんなさい!


情けないです私............。



それにしても、お兄さん方




カッコ良過ぎ!!!



何ていうギャップなんでしょう!


私こういうギャップの激しい人に弱いんですよね~~~。



故 逸見正孝さんも、

外見とは全く違ってひょうきん者でしたよね。

何故かこういう人達に、

妙な魅力を感じてしまう私です。


それからというもの、

何だか彼等を見る目が変わってしまいました。



これからは、

どんなに怖くても、目が合っても無表情でも、無視されても、


躊躇する事無くニコニコして、

私の方から積極的に話し掛けられる気がする。



そうそう、

旦那がUターンをしたのは、未だ沢山ゴミが残っているという事だったからです。


戻ってみるとそこには、



沢山の強面のお兄さん達が、


酔っ払って良い気分で踊りながら


ゴミ収集をしていたのでした(笑)



「やってくれるなぁ~! 兄さん方!」


そう心の中で叫んで、

独りでニヤニヤしていたのでした。



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