◆ラテン旦那と大和撫子妻◆

国際結婚:常識が違う2人


私がプエルトリカンの旦那と結婚してから、

とにかく色んな事でぶつかって来ました。



ぶつかって、ぶつかって、


そうやって時間を掛けて


夫婦の間って丸くなって行くのかなぁ~。


国際結婚ともなれば、又違った意味でのぶつかり合いが多いのは確か。



初めに旦那とのカルチャー・ショックを受けたのは、


痔の手入れの仕方。(笑)(初っ端から“痔”ですいません)


日本人の私は、痔の時は とにかく患部を温めろ!


と言うのが常識で、

旦那も当然そんな事は知っている(同じだと)と思ってた。


所が彼は、


“とにかく患部を冷やすのだ!”

って言い放ったんです。


そして頑として譲らないんです。


新婚旅行中だったにも拘らず、私達は飛行機の中で

ムキになってやり合った。


結婚したばかりの自分の夫が、こんなに非常識だったとは信じられない!


私にとって、信じられない出来事でした。


なぜ患部を温めなきゃいけないのか、

私は図まで描いて、子供に諭すように説明をするんだけど、
(新婚旅行中に肛門の図を紙に書いて躍起となっている新妻。。。。)


旦那は端っから人の話をまともに聞かないで、


まるで私がとんでもない事を言っているかのような態度で、

うんざりしたように首を横に振り続けるんです。



もう、飛行機の中で地団太踏んで、


「この男、何てわからず屋なんだ~~~!」って、


憤慨してしまいました。


このままじゃー気が治まらない私と旦那は、

新婚旅行先の旦那の故郷、プエルトリコへ着いたら


早速色々な人に聞いて確かめてみようってなったんです。


すると、



聞く人皆,


“冷やす”と答えたんです。


だから私の立場丸潰れ。


脇で勝ち誇ったように薄ら笑いを浮かべている旦那。



もう、悔しくて悔しくてその夜は寝られませんでした。


気が治まらない私は、

次の朝日本へ国際電話をかけて、確認を取る。(しつこい!)



やっぱり暖めると言う回答ばかり。



ほっとして、自分なりにこういう結論を出しました。




“日本とプエルトリコじゃ常識が違うのね。


それにしても冷やせなんて、変な考え!

絶対日本の考え方の方が正しいに決まってる!”




新婚当初はこんな考えをしてたから、

それはもう、食べ方1つ、

とにかく色んな事で喧嘩をしました(笑)



昔旦那がやった癖で、気に入ら無かった物があるんだけど、


それは、


ご飯の上にお箸を立てる事。


これって縁起が悪いし、行儀が悪いって躾けられた私にとって

穏便に目をつぶれる物ではなかったんですね。


やる度に私が文句を言うから、

旦那も意地になって譲らないんです。


「そんな事日本だけでの事であって、

僕達の国では関係無いも~~ん!」などと憎まれ口をきく夫。


でも流石に、

仏壇にこういう形でお供えをする物なんだよ。って教えたら、

やらなくなりましたけどね。(笑)


最近では下の子が同じ事をして、私が

「縁起が悪いから止めなさい!」って注意をしたんですね。


その時に、脇に居た旦那の眉毛がピクッと動いたのを


私は見逃しませんでしたよ~~~。



もう1つは、


下痢をした時の(痔の次は下痢!)対処の仕方。



あれは未だ長女が未だ赤ちゃんの時の話です。


下痢をしてしまった長女の為に、

お腹に優しいお粥を作るって旦那に言ったら、


「下痢の時は、セブンアップ(炭酸飲料)を飲ませるんだよ」

って答えました。


私は一瞬耳を疑いましたよ。



この人気が狂っちゃったんじゃないの!?


この時も、ガンガン喧嘩しました。


でも、アメリカへ移住してから

小児科医から旦那と同じ事を言われた時には、


完敗を認めざるをえませんでした。


あれって、炭酸飲料を飲んでお腹の中をきれいに

(ばい菌を出してしまう)しちゃうって事ですよね?


目からうろこの話で、それからは

取り合えずは、相手の言う常識とやらに

心を開いて耳を傾けるようになりました。


旦那も一応聞く耳は持つようになりました。


私がラーメンをズルズルとすする音を、


昔は露骨に嫌な顔をして、


自分はまずそうに、

チュピチュピと麺を舌で静かに引っ張り上げてた旦那が


いつの間にか子供達に


「ラーメンや蕎麦はこうやって一気に


ズルズルズル~~~~って吸い込んで食べないと、

美味しさが半減しちゃうんだよ。」


などと、麺の正しい食べ方の指導をしているほどです。




それからはラーメン、蕎麦命になって


日本に居た時は


様々なラーメン屋に一人で飛び込んで


店の親父に特別ラーメン(味噌、コーン、バター、チャーシュー沢山、、ネギ沢山、海苔となると抜き)

を顔で作らせるほどにまで成長。


郷に入っては郷に従えで、


意固地にならないで相手の文化や常識に


そのまま心を開いて浸かってみると、


相手との距離がもっともっと近くなる。


そう思います。


喧嘩をして、 “ぶつかり合い” になっても、


それが、 “ぶつかり愛” に進展してくれれば


そんな良いこと無いよね。




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