◆ラテン旦那と大和撫子妻◆

Joseと鬼嫁の話





今日は、“Joseと鬼嫁”の話をしようかな。。。


私がJose(ホセ)に会ったのは、
2年半前、La Pargueraで仲間達と集まっている時でした。

旦那の親友のJaime(ハイメ)が、彼の会社の同僚で、自宅のご近所さんであるJoseを連れて来たのでした。



私の旦那はJaimeの紹介で、既に何度かJoseと会って飲んだ事があって、

「彼はとってもNiceで、良い奴だよ。」
と、好印象を持っていました。


その後Joseとは何度もPargueraで会ったんだけど、
彼はとても社交家で明るく、彼の言う冗談はとても面白くて、周りが明るくなるんです。

だから私も彼に対しては、“話が面白くて、人間関係をスムーズに築ける常識のある人。”
と、好印象を抱いていました。


ところが気になる事が一つ。

Pargueraには、私達家族も含めて皆が家族連れで来て楽しんでいるんだけど、
彼に会う時は、いつもJose一人だけなんです。

確か彼には奥さんと、息子が2人居るって聞いてたんだけど、どうしていつも一人で来るのかな。。。?
って不思議に思ったんだけど、

プライベートな事なので、余り気に留めずに居ました。



ある時Joseが冗談交じりに、浅瀬の海に浸かりながら楽しく話をしている時、
皆が他の場所へ移動して彼と私が2人になった時に、ビールを片手におもむろに、


「今僕はこうして皆と酒を飲みながら、冗談を言って大笑いをしたりして楽しんでいるけど、
女房と一緒の僕を見たら、Hitomiはきっと別人だと思うよ。。。」


私はその意味が分からなかったので、

「え、どういうこと? どういう風に変わるの?」
と聞くと、


「馬鹿をやらないし冗談も言わないような、シリアス(真面目)に変わっちゃうんだよ。」


私は、“もしかして、奥さんに頭が上がらないのかな。。。(^_^;)”って思ったんだけど、


奥さんに一目置いている恐妻家!?な夫達は,別に珍しい事ではないし、
下手にコメントをして彼のプライドを傷つけるのは嫌だったので、軽く

「あ、そうなの~!」と、笑って軽く受け流したのでした。



それから間もなくして、
Joseの “鬼嫁” の話を聞かされてから、全てを納得したと言うわけなんです。



JaimeやJoseを知るその友達、
そして我が夫も、色々とJoseから話を聞いていたらしく、

この鬼嫁の話をする時の男達の表情たるや、鼻息も荒く、
まるで汚い物を見た時のような、嫌悪感丸出しの顔つきなんです。

余りにも凄い話だから、私が目を丸くして話を聞いていると、一人ずつ代わりばんこで矢次早に鬼嫁エピソードを披露する始末。


どんな風な鬼嫁かって?



それでは、鬼嫁の鬼っぷりを少し紹介しますね。


1:週末の午後、Joseの家の隣近所の人達が集まって、誰かの家の庭でBBQをしたり、酒を飲んだりして楽しんでいる所へ、
自分だけ楽しんで中々帰らない夫に腹を立てた鬼嫁が、ズカズカと皆の輪の中へ入っていって、
皆の前で、物凄い命令口調でJoseをなじって、彼に大恥をかかせる。
そして、鬼嫁の乱入のせいで一気にムードは白けてしまって、結局その場はお開きになってしまう。



2:Joseは、実はアウトドア派で、家族揃ってPargueraに出掛けたり、キャンプやドライブをしたり、友達家族達とも旅行をしたりなどしたいのに、
非社交家な奥さんはそういう事は大嫌いな為に、Joseは仕方なく自分の気持ちを犠牲にして、奥さんの意向を尊重している。


3:嫁は専業主婦なのに、朝が弱いから。と言う理由で、Joseが家族の朝食を作り、子供達を学校へ連れて行っている。
子供達の学校の終わる頃には、なるべく仕事を抜け出して迎えにも行っている。


4:とにかくいつも命令口調で、夫を男として扱わず(男のプライドも無視)、公衆の場で夫に恥をかかせても平気。


などなど。。。。挙げると限が無いんだけど、
簡単にまとめれば、彼女はJoseを男としても、人間としても、
全く Respect していない。 と言う事。




男達がこの鬼嫁を許せないのは、

Joseに、彼の男友達の前で大恥をかかせる事だという。


時々耐えられなくなって、Joseは離婚を何度も考えているらしいけれど、
やっぱり鬼嫁を愛しているし、(ここが夫婦の面白い所。第三者には理解出来ない部分だよね。)
多感な時期の、可愛い2人の息子達の事もあるから、この鬼嫁の仕打ちを必死に絶えているというのに、
鬼嫁はそれをいい事に、やりたい放題だからだ。

と、旦那も含めて男達はそう主張する。


それに誰もがこの鬼嫁を恐れているし、並々ならない嫌悪感を抱いている。


まぁ、男達の意見は分かったけど、
それじゃあ、女としての意見はどうなんだろう?


私はJaimeの奥さんや、他の女性達にも聞いてみた。


彼女達も口を揃えて、鬼嫁の行動は理解し難いと言っていた。
とにかく彼女の事は、“性格の悪いBit○chな鬼嫁”という事で、近所でも有名なんだそう。





私のJoseを見る目は、自然と“慈悲の目”に変わって行ったのでした。


そしていつの日か、この悪名高き“鬼嫁”に、一度お目に掛かって見たいものだ!と、
好奇心旺盛な!? 怖い物見たさ!? な私は、期待したのでした。



そしてついにその日は訪れました。


Joseが家族でPaegueraへやって来たんです。


その時のJoseったらもぅ。。。。。。。。(-_-;)




奥さんにペコペコして、彼女の気分を損ねないようにと細心の気を配り、彼の物凄い緊張感がこちらにもビンビン伝わって来ます。

よく見ると、彼女は確かに意地の悪そう~~~な、白雪姫の継母のような鋭い目つき!


Joseから奥さんを紹介されて挨拶をすると、


キッとした目つきを一瞬だけ緩めて、「Hello」とだけ、一言。

すぐに向きを変えて、脇に居たJoseに何やら小声で言ったかと思うと、そそくさとボートの中へ入って行ってしまった。。。




「こえぇ~~~~~!(怖い)」



これが夢にまで見た鬼ババ、いや鬼嫁かぁ~~~!

鬼嫁パワ~炸裂だね!



私は彼女のツレナイ失礼な行動に、痛く感動してしまった。(笑)



しかしJoseも、よくこんな女房と一緒に居るもんだな。。。
旦那も彼女の近寄り難い,厖大なネガティブなオーラを感じて、目をパチクリさせていた。



3日間の予定だったのに、奥さんがこれ以上居るのは嫌だと言う事で、予定を急遽変更してJose達は帰って行ってしまった。




その1年後に私は、もう一度この鬼嫁に会うチャンスがあった。

この時に、私の観点の全てが変わってしまう事件が起こったのです。。。。。



Jaimeが、彼の会社のクリスマスパーティーに、私と旦那を招待してくれました。

Jaimeの会社と言えば、Joseも一緒です。パーティーは奥さん同伴です。


イコール、


鬼嫁もやって来る~~~!



私は期待してパーティーへ参加しました。



先に来ていた鬼嫁は綺麗に着飾っていて、丸テーブルに着席をして、Joseの隣で黙々と 餌を食べていました。 食事をしていました。



何を考えたのか家の旦那が、

「今夜はJoseの鬼嫁の実態をもっと知りたい。彼女が何を考えているのか、どんな人間なのか、俺は非常に興味がある!」
と宣言をして、

食べ終わった頃を見計らって、Joseに挨拶がてら近寄って行ったかと思うと、
何と旦那は鬼嫁に、思い切り爽やかな笑顔で挨拶をした直後に、


恐れ多くも、ダンスをしようと鬼嫁の手を取って、鬼嫁の返事を聞かずにダンスエリアの方へと、殆ど無理矢理引っ張って行ってしまった!



それを見ていた私達とJoseは大慌て。(*_*;



おいおいおいお~~~~~~いっ!



鬼嫁と踊る旦那に皆が注目。
全員の額に冷や汗がほとばしる。。。。



ところが。。。。



鬼嫁の顔に笑みが!



彼女何だかとっても嬉しそう。

旦那が彼女に何やら色々と話し掛けながら踊っている。


ヤキモキして見ていたJoseが、2人の近くへ寄って行った所で、旦那はJoseとバトンタッチ。



「ねーねーねー! 一体何を話してたの!」
呼んでもいないのに、Jaimeも子供の様に耳をダンボにして、ちゃっかり私の隣で旦那の答えを待っている。


「いや別に大した事は話していないよ。
唯、Joseは貴方の事を心から愛しているし、いつも貴方の話をしているんだよ。最愛の妻とあちこち出掛けるのが夢で、今夜の彼は本当に嬉しそうだ。」
って、言っただけ。


その後パーティーも盛り上がって来た頃、殆ど全員がダンスをしている最中に、隣に居たJose夫婦に気付いた旦那。
またまた半分強引に、

「君の女房を借りるよ!」と叫んで、私と鬼嫁を交換してしまった。

軽快なリズムに合わせて、焦る鬼嫁をクルクル回しちゃっている。


これにはJoseも慌てちゃって、私と踊る手を休めて

「君の旦那はCrazyだ~~。Too muchだよ~~!」


Joseったら、

マジでかなり動揺している。



その後直ぐに鬼嫁を返して着席。


私達とJoseのテーブルは2つほど挟んで離れているんだけど、
何かとJoseと鬼嫁に、大声で話しかける旦那。。。。


その内鬼嫁は、話し掛けても殆ど振り向きもしなくなった!(^_^.)



「もう、いい加減にした方がいいよ。。。Joseは大汗かいて焦ってたんだから。。。。」


「いや、俺はJoseを苦しめる鬼嫁がどうしても許せないんだ。。。だから是非、お近かづきになってみたいんだよ。

まずは敵を知る事からだ。。。。」



どっかで聞いたこの台詞。ラスト侍かお前は!





そう言っている内に、パーティーは終了。


皆席を立って会場から出始めた頃に、



私は信じられない光景を目にしてしまったんです。。。。。。



文字数の関係で、Part 2に続く。。。。




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