◆ラテン旦那と大和撫子妻◆

世界で一番素敵な贈り物


この間、ニュージャージーからプエルトリコへMikeの家族が遊びに来ていました。

Mikeはこれで5回目のプエルトリコ入りです。
家族で来たのは、これで2回目です。

Mikeの事を分からない方は、 ここをご覧下さい。



今回は昔の日記に登場した 親が育児放棄をしてしまった、Trishの甥っ子のCody君 は来なかったので、気になって聞いてみたら、

彼は今Mike夫妻の家から5分ほどの,実の父親と一緒に暮らしているそうなんです。
フットボールに熱中していて、毎日身体を鍛えるのに余念がないそうです。

相変わらずのモテモテ振りで、女の子達が追い掛け回しているみたい。



“おばさんも(私)もうちょっと若かったらねぇ。。。。”


そう言い掛けて、ぐっと言葉を飲み込む私。



今回は、子供達がベビーシッターをしてくれると言うので、Mike夫妻のほかに後友達夫婦2組を誘って、
大人達でディナーを食べに出掛ける事にしました。


Mikeの娘2人LindseyとKelsey(16歳と14歳)、そして我が娘Jen(13歳)とNicole(11歳)に、

MichaelとTiffanyの面倒をお願いして出かけました。


場所は私のお気に入りのレストラン、Caribe HILTON HOTEL 内にあるステーキレストラン、“Morton’s”



ここはシーフードもとっても美味しくて、いつもメニューを見ながらあれこれ悩んでしまいます。


前菜にシーフードを主にオーダーして、メインにはやっぱりステーキをオーダーしました。


お酒が回って来て(下戸の私は赤ワインをほんのちょっぴり)、時間が経つのを忘れるほどでした。
お料理も会話も最高で、とっても、とっても楽しい時間を過ごせました。


9時にレストランに着いて、デザートを食べる頃にはもう12時を回っていました。



するとそこへ、Mikeの奥さんのTrishの携帯が鳴りました。



何かあったのかな。。。。。?



ちょっと緊張しながら耳を澄まして聞いていると、長女のLindseyからで、



「後もうちょっとしたら帰るからね。
何も問題はない? チビ達はもう寝たの?

あ、そう。  後を宜しくね。 I love you.」



と言う会話を聞いて一安心。



私の旦那:「子供達、未だ起きていたのか!?」


Trish:「DVDを観たりしていたんだって。」



デザートを食べ終わり辺りを見渡せば、私達が最後のお客さんだったようで、レストランを出てから

ホテルのビーチや、海岸沿いを皆で歩きました。


ビーチの脇にある、ちょっと突き出た橋の先から海を覗いてみると、

照明に照らされた海面が、キラキラ輝いています。


「あ、小さい魚が一杯泳いでいるよ!」

そう叫んで皆で身を乗り出して眺めていると、


小さいけれど鮫が5匹も橋の袂に集まって泳いでいます。


ちょっとギョッとしたけど、じっくり観察しちゃいました。



「実物の鮫なんて滅多に見れないから、今度子供達を連れて来ようね。」



そう旦那に話すと、彼は微笑みながら黙って頷いていました。



ホテル内のラウンジへ戻ると、大音響でサルサやメレンゲを演奏していて、
その脇で所狭しと、尻をぶつけ合いながら沢山の人達が踊っています。


他の3組夫婦はさっさと踊りに行っちゃって、


旦那が、「ちょっとだけ踊って行く?」

って聞いてきたけど、服がはち切れそうに満腹なのに、寿司詰め状態の踊り場に出て行って踊る気にはななれなかったので、

私達と、Mike夫妻は脇で休んでいました。


30分ほどで皆疲れてしまって、

Mike達と私達は、翌日例の La Pargueraへ早朝発たなければならなかったので、

帰途につく事にしました。



私の家に皆車を置いていったので、全員で家へ帰って来ました。


ちょっとだけ中へ入って一杯飲んでから帰るという事で、玄関を開けると、



中は真っ暗で、キャンドルの明かりだけが暖かい光を放っています。


足元を見ると、何とそこには、



ヘンゼルとグレーテルを髣髴とさせるかのように、

小石を等間隔に並べた一本道が、ずーっとキッチンの方へと続いています。



ドアを開けた旦那が、にやにやしながら皆の方を振り返ると、


「子供達、ちょっと何かやってくれたようだぞ。」
そう言って、ゆっくりと中へと入って行きました。



小石をたどってキッチンへ入って脇にあるテーブルを見て皆唖然。




何とそこにはテーブルから、はみ出る位に並べられた大きなケーキに、ブラウニー、クッキー、イチゴにチョコレートシロップを掛けたもの、

そしてワイングラスには赤ワインが注がれていて、キャンドルでデコレーションされていました。



紙が置いてあって読んでみると、



「ディナーは楽しかった?

ディナーの最後の締めくくりに、私達の手作りのデザートとワインで楽しんでね。

LOVE: Lindsey,Jennifer,Kelsey,Nicole X○X○」


と書いてありました。



皆感激してしまって、テーブルのご馳走に見とれていました。


私もTrishも、感激で目がウルウル。



でもね、

可愛いな、と思ったのは、


大きなケーキ、もう既に味見済みなようで、1/8程カットされて無くなっていました。





すると、クスクス笑いながら子供達が上から降りて来ました。


皆でお礼のHug&Kissを全員にしてから、

皆でケーキをカットして食べました。



「カスタードクリームも全部ちゃんと作ったのよ!」
Lindseyが自慢気に報告します。

「ブラウニーも食べて!」



「唯、クッキーだけがちょっとやばいかもしれないの。。。」
そう言って肩をすくめるNicole.


どれどれ。。。



確かに味が無いよこれ。!?


どうやら砂糖の調合を間違えたようです。(笑)


でも私達にとっては、どれも皆最高の味がしました。



Trishがハッと気がついたように、


「これだけの物を作ったのに、全然洗い物が残ってないじゃないの!?」



Jenniferが待ってましたとばかりに、


「はっきり言って、キッチンはとんでもない状態だったのよ!
だって途中でNicoleとKelseyが、小麦粉の投げ合いを始めちゃって、
掃除をするのが大変だったんだから!

洗い物だって、相当な量だったの。。。」



皆でその話を聞いて大笑い。




どんなに素敵なレストランで食べた食事よりも、どんなに高価なアクセサリーよりも、

この子達から贈られた、愛が一杯詰まった贈り物が、

この世の何よりも勝るものは無い。。。。




とっても粋で、素敵な贈り物をしてくれた子供達の成長を、

その夜、改めて感じた瞬間でした。



Trish&Mike
Trish&Mike


Nikki&Wesley
Nikki&Wesley


Pebbles
このように石が並べられていました。


What a feast!
素敵なご馳走をありがとう!



you guys rocks!
この夜の事は、一生忘れないよ!





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