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2007年02月15日
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松たか子主演の「 ひばり 」を観た。

会場のシアター・コクーンは初めて。2階席の一応1番前だったがはじっこ。
通常より舞台が低いので手すりが邪魔で見えにくかったぞ…

そう、今回の舞台は床の高さが客席と地続きで、真ん中にプロレスのリングのような真四角な舞台が置かれている。出番以外の役者はその周りをぐるりと取り囲んだベンチで待機しているという形式。

幕がないので出番がなくても出ずっぱり。これは絶えず緊張を強いられて精神的に辛そう。
しかも3時間半(休憩含む)の長丁場。これはちょっと長すぎだ。
私は途中、2度ほど意識が飛んでしまって覚えてない部分があったぞ。(笑)
演出の蜷川幸雄が立ち上げた年配者の劇団「さいたまゴールド・シアター」から何人か出演していたが、ちょっぴりしか出番がないのに延々と待機していた彼らも辛かったろう。寝てしまった役者もいたとみた。


クライマックスの迫力に鳥肌が立つほどの感動を覚えたのであった。

どれ位かというと買うつもりのなかったプログラムを買ってしまい、
翌日、藤本ひとみの「ジャンヌ・ダルクの生涯」を図書館で借りて一気に読みふけってしまう位の感動だった。

それはひとえに松たか子の演技が素晴らしかったから。
滑舌なめらかで声が通り、セリフもハッキリ聞こえるという基礎的な部分はもちろん、前へ前へがむしゃらに突き進み、破滅していくジャンヌの初々しさと狂気、したたかさのような内面までよく表現していた。
この人はTVにもよく出てるけど絶対、舞台向きだと思うね。存在感がすごい。
「メタル・マクベス」 以来のファンです。

裁判で一応、罪を認めたことにより処刑はまぬがれ、終身刑に処されるジャンヌ。
しかし牢獄に戻されてから自問自答し、やはり神の声に従わない自分に生きる価値はないと決意してからの怒涛のクライマックスがすごかった。

半狂乱で叫びながら前言撤回するジャンヌ。それにより火あぶりで処刑されるシーン、
「十字架、十字架…」とうわごとのようにつぶやき、与えられた十字架をうっとりと微笑みながら抱きしめるジャンヌ。

一途な信仰心ってコワイ。

他の出演者では
王太子シャルルの山崎一が情けなくて日和見な雰囲気が出ていてよかったぞ。
ジャンヌと追いかけっこするシーンでカツラが脱げたのって演出じゃあないですよねえ…?

そしてもちろん橋本さとし♪

貴族的でスノッブな感じがよく出ていた。
なんたって長身で長髪、マントをなびかせて出てくるだけでかっこいい~♪
小道具のバラの花もらしくておステキ!(笑)

それにしても長丁場の舞台を乗り切る役者の精神力、記憶力、演技力にはつくづく感銘を受けた。
この臨場感がたまらなく好きだから、観劇はやめられないのねん★


※関連書籍とか

■ジャンヌ・ダルクの生涯 藤本ひとみ
奇跡と言われるジャンヌの功績を冷静に分析していて現代的な解釈をしているところが面白い。


■ジャンヌ・ダルク SUPERBIT(DVD) ◆20%OFF!
この映画は私もTVで見ましたが主演のミラ・ジョヴォヴィッチが若くも可愛くもなかったのでちょっとがっかりした覚えが。(^^ゞ
でも史実のジャンヌが楚々とした乙女だった訳もなく、これが案外実際に近いのかも。





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最終更新日  2007年02月17日 16時53分08秒
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