宇宙は本の箱

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六次元講義(12) 幸福のクローバー

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ひ~らいた ほんのあいだの

           か~わいい花よ おし花

           いーま~も  きれ~い~な~~ 




そんな歌がありましたが、続きは忘れてしまいました。

本を開いたら、四葉のクローバーが出てきました。

あの年、あそこには四葉のクローバーが咲き乱れていて、
実は重病だった姫路の方がタクシーに乗ろうとされる寸前、そのクローバーを差し出したら、にっこりされたので嬉しくなって、何枚か持って帰ったのでした。
帰ってから、美術の先生にあげたかった本の間にそれを挟んであげて、
きっと幸せになると思うって言うと、彼女は泣き出したのでした。
彼女はたった今、離婚届けを出しに行ったところだったのだと言って・・・
私はそんなことはまったく知らなかったのでしたが、
その年、そのクローバーは、たとえひとときでも・・・哀しい人らを幸せにしたのでした。


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