宇宙は本の箱

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年金 見切り千両!!


年金二十何万円も貰ってまだ不満の話に我が極貧家族は沈黙する。一生懸命働いて手取り二十何万円ない息子は憤慨する。
働いてる若者の給料より多い年金だってさ!

年金制度が当たり前に採用されだした時は、人間関係が、家族関係までもが希薄になっていくことの始まりだった筈だ。少子化社会ならばなおさらに。国民の多くは老後故に大企業に就職すべく良い学校を選択するように導かれていく時代が到来し、そういう競争が激化して今がある。

これを壊せば面白い。
壊し屋ならこれを壊さねばならない。


昔は行き詰れば戦争があった。崩壊した都市を復興させれば大きな経済効果があった。でなくても崩壊があり建設があればそれで良かった時代があった。今はそうではない。経済戦争は益々盛んになり、地域紛争は各地で過去例がないくらい頻繁に行われているが、一部の武器商人などは潤っても大国を全部養うほどではない。
年金の不手際問題なんかをいくらやっても莫大な時間と人手と金を使っただけで、相場で言えばそんなことで暴落は止まるはずはない。投げて投げて投げきるまで相場は底をつかず、追証が終わることはない。

追証を入れ始めるは破滅の始まりで、見切り千両と相場巧者なら言う。


飲み友達だった六さんは言った。
なんの為の国家や!俺は日雇いになった頃から年金は払ってない。けど真面目に生きてきた。その俺が倒れても日本国民や!国が面倒みるのは当たり前や!俺は心配してへん。

真面目に生きたか、生きなかったか、それは知らない。
知らないが、そこに食べられないものがいたらほっておけぬが人情だ。
国はどうせ大きな金を費やすなら一人一人の実情把握に費やすべきだと私は思う。
保護されねばならない者は多くいる。だが年金など必要ない者も多くいる。
日本を株式会社に例えれば、潰れそうな会社に減資はつき物で、潰れてしまった会社には更正法が適用されても出資者にほとんど取り分はないなんぞ常識だ。
だからそこからが腕のみせどころ。面白い。

年金がなければさぞかし世の中は変わることだろう。
最初は混乱と暴動が?しかし年金のない日本社会はどんなにか変わらざるをえない。


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