非常に適当な本と映画のページ

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2006.11.28
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カテゴリ: 洋画

旅の仲間 と、 二つの塔 に続く「指輪物語」の最終編。
 監督はピーター・ジャクソン。原作はJ.R.R.トールキンの小説。


粗筋・感想

で、本作品の粗筋は? 早く教えろや!
 ……と、せかす必要はない。
前作 を観ていたなら。

 ――人間と冥王サウロンの配下にある悪の軍が衝突する。人間は兵力面で圧倒的に不利。これはもう駄目だ!

 ……と、誰もが思った瞬間。
旅の仲間 」の一人がどこからか掻き集めてきた援軍がやってきて、形成を逆転する。
 あれほど無敵に思えた悪の軍はあっと言う間に蹴散らされ、人間の軍はまたもや大勝利! 冥王サウロンの策謀はまたしても失敗に終わったのだ!

第二作 と全く同じパターン。
 リメーク、と言ってもよいくらい。
 あの スターウォーズ 旧三部作では、第三作は第一作のリメークだ、と酷評された。
 本シリーズでは、第三作は 第二作 のリメーク。
 三時間半にも及ぶリメークだ。
第二作 は一年前に公開されたばかりなので、 スターウォーズ よりまずい。今回の援軍は幽霊軍団。とっくに死んでいる連中だから、無論無敵。敵は幽霊軍団に抵抗のしようがなく、ぶっ潰される。人間らは勝利の歓声を上げる。
 観ているこちらは拍子抜けするしかない。
 第四作がなくてよかった。援軍は神様になっていただろう。ますます白けていた。
 冥王サウロンは悪の象徴で、指輪を手に入れて復活するととんでもないことが起こる、とシリーズ中繰り返し述べられるが、その根拠が全く分からない。サウロンの無敵の筈の軍は常に一万名程度で、ちょっとした援軍(数千名規模)で簡単に蹴散らされてばかり。サウロン本人も幼稚な陽動作戦に引っかかり、肝心の指輪を破壊され、破滅してしまう。ちっぽけな指輪を破壊されただけで破滅するような奴(指輪なんかになぜ自分の運命を左右させるようにしたのか)がこれまでよく恐れられてきたな、と呆れる。
 原作者トールキンは 第二作 でアイデアが尽きたとしか言いようがなく、はっきり言って、なぜ原作がファンタジーの名作と謳われるのか理解し難い。
 本シリーズは本作で終わる。という訳で、エピローグ的なエピソードを30分間にもわたって延々と見せられる。はっきり言って、どうでもいいエピソードばかり。
 最後で、主人公のフロドはまた旅に出なければならない、となるが、その根拠がさっぱり分からない。
 ようするに原作を読め、てことか?
 なぜ馬鹿長い映画(三作合計で10時間以上)を理解する為に馬鹿長い小説シリーズを読まなければならないのか。
 人を馬鹿にするのもいい加減にしろや。


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Last updated  2006.11.28 09:43:03
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