非常に適当な本と映画のページ

非常に適当な本と映画のページ

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Category

カテゴリ未分類

(340)

洋画

(280)

邦画

(85)

邦書

(140)

洋書

(57)

ニュース

(735)

DVD

(8788)

Comments

Favorite Blog

まだ登録されていません
2012.04.12
XML
カテゴリ: 邦画

SPACE BATTLESHIP ヤマト
(C)2010 SPACE BATTLESHIP ヤマト 製作委員会
映画「 SPACE BATTLESHIP ヤマト
この作品情報を楽天エンタメナビで見る


 アニメ作品『宇宙戦艦ヤマト』の初の実写版映画。
 キャッチコピーは「必ず、生きて還る。」だった。
 主演はSMAPの木村拓哉。


粗筋

西暦2199年。
 地球は謎の異星人ガミラスの攻撃により滅亡の危機に瀕していた。
 ガミラスの遊星爆弾による攻撃で海は干上がり、地球上の生物の大半は死滅。残された僅かな人類は地下都市を建設し、ガミラスの攻撃に耐えていた。
 しかし、地下にまで浸透してきた放射能によって人類の滅亡まで1年となっていた。
 そんなある日、地球上にイスカンダルからのメッセージカプセルが届けられた。そこに記されていたのは、波動エンジンの設計図とイスカンダルの正確な座標であった。後日、地球防衛軍はそれらの情報に加えて、彼らには放射能除去装置を渡す意思があると発表。その情報を信じ地球の最後の希望を乗せた宇宙戦艦ヤマトはイスカンダルへと旅立つ。


楽天ブックス(large)

感想

 劇場ではなく、テレビで放映されていたのを観たのだが……。
 最初の5分で正視に耐えられなくなり、他チャンネルを行き来しながら観る羽目に。
 演技というか、演出がとにかく酷い。学芸会のコントを見せられている気分になってしまう。学芸会によるコントも、観ている側が「これはコントだ」という意識を持っていればまだ何とか観られるのだが、そうでないので、こっぱずかしくなってしまう。
 木村拓哉演じる主人公古代進は格好ばかり付けているだけで、何の魅力も感じられない(にも拘わらず何故か乗組員らから慕われていて、観ている側を白けさせる)。どう見ても「有力芸能事務所ジャニーズの有力タレント木村拓哉」を製作者・キャストが総力を挙げて盛り立てようとしているだけにしか映らず、嫌悪感すら抱かせる。
 黒木メイサヒロインの森雪は、原作とは異なり、女性パイロットに。最近流行のいわゆる「戦う女性」。これだけでも違和感がある。それでも迫真の演技を見せてくれれば「こういう解釈もアリかな」と思わせるのだが(ロバート・ダウニー・Jr演じるシャーロック・ホームズの例がある)、台本を棒読みしているだけ、という演技では無理。よくこれで「女優」を名乗れるな、と思う。
 他の役者の演技も、戦闘艦の乗組員というより、大学生のスポーツ部員のノリ。見ていて恥ずかしい。
 いわゆる「重鎮」の俳優らも、役を演じているというより、コスプレしているだけの感じで、邪魔臭いだけ。
 宇宙戦艦ヤマトのフルCG映像は素晴らしい部分もある事にはあるが、アメリカのTVシリーズ「スタートレック」や「ギャラクティカ」と比較するとまだまだとしか言いようが無い。
 撮影や編集の段階で出来かけの映像を見直して、「これはちょっとまずいのではないか」と誰一人思わなかったのか、と関係者の見識を疑わざるを得ない。

「ヒット作を手がけた監督を起用した作品はヒットする」
「アニメの名作を原作に持つ作品はヒットする」
「泣けるシーンがある作品はヒットする」
「ジャニーズ出演作はヒットする」
「豪華キャストを使えばヒットする」
「熱血系が主役の作品はヒットする」
「上記の要素を全て盛り込んだ作品はヒットする」
 ……という、何の根拠も無い方程式(邦画製作関係者は何故か根拠がある、と硬く信じている)をてんこ盛りにして映画を製作したところ、とんでもない駄作が出来上がってしまった、といった感じ。
 ヒット作を出している監督だからといって、畑違いのジャンルの映画を担当させたところで上手くいく訳が無い。アニメの実写版が成功した例も、実は殆どない。原作にない「泣けるシーン」を強引に取り込んだところで場違いになる。ジャニーズ系タレントは、原作アニメのファンが抱くイメージとはかけ離れているので、俳優として起用したところで反発されるだけ。豪華キャストも、邦画にありがちな「芸能人失業対策(俳優失業対策とは言わない)」となってしまい、これもまた原作のファン層から反発される。熱血ドラマも、原作を無視して挿入したところで意味は無い。
 本作は、日本映画の悪いところ全てが集約されている。
 邦画は敬遠した方が良い、という信念を裏付ける一作である。


人気blogランキングへ







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2015.06.21 09:59:48
コメント(0) | コメントを書く
[邦画] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: