螢石手帖

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2011年04月23日

ユーミンスープとサウスポイント

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品川でSoup Stockのユーミンスープを食べた。

赤いスープを食べながら、赤い電車を眺める。

元気の出そうな取り合わせ。

フリーペーパーもよかった。写真も文章も。

「どんなことがあっても、四季は巡り、明日があって、時間は過ぎていく。

いや、過ぎていくという過去より、
明日に向けて、時間という光の帯が今の私たちを引っ張ってくれているような、
そんな気がします。

いつも一定の、明るくて暖かい光の輪が、ゆっくりと廻っている。

スープストックトーキョー代表遠山正道

いつもおいしいと思ってたけれど、こういう人が上にいるんだ～と更に嬉しくなった。

本屋によしもとばななさんの『サウスポイント』文庫が置いてあった。

『高価なものからつめようとした私を見て、ママは首をふった。
「違うよ、テトラ。なによりもおまえの大事にしているものからつめていくべきなんだよ。」』

この一文だけで、じーんとして、先が読めず、家で読む。

ある意味すごく知っている人のその後の話だし、
なぜか逃げなければいけない状況、
仕事とは何か、
死者を悼む気持ち、
残された人の思い、

生きて、進む先にある、思いがけない幸せ、
というようなことが描かれていて（というか、この本に限らず、ばななさんの本はそんな感じ）、
心に沁みる。

もし読まれる方は『ハチ公の最後の恋人』もセットで読んでください。
おもしろさが二倍になると思います。

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