-告白-  詩 近代詩 現代詩 詩歌 ブログ

Dec 27, 2009
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カテゴリ: A poet
くらがりのなかで
樹がたしかに揺れている
こまかな葉と葉がたがいに襲いかかりながら
昼の間 あれだけ嵐にぶたれたあげく
夜もなお騒ぎつづけて休むことを知らない

ああ どうなることでもない
こまかな葉がたがいに掴みかかりまた逃げまどい
東を向き西を向きてんでにわめき散らし
そして身をよじらせ じっと警戒しあったり・・・

くらがりのなかだから
ぼくの眼がよく見える
ぼくの耳がよく聞こえる
どうなることでもないから
かぎりないくりかえしと
はてしのない浪費が

ぼくを疲労させる 樹がたしかに騒いでいる
やがて暁がきて風の止むとき
そしてぼくが眠りに落ちるとき
樹は物言わず成長するだろう
*
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Last updated  Dec 27, 2009 06:39:32 PM
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