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*ネタばれになっている(かもしれません)。ご注意を!*
米澤先生の著作品・・・ハマります;
時間軸を丁寧に、淡々と出来事を消化していくうちに・・・ 気づいたら妙~なハイテンションにさせられてしまうという恐ろしさ。
驚愕な事実が待ち受けている!
ラストの大どんでん返しに定評あり!
・・・というわけではないのに、
待ち構えていたよりも、ちょっとドラマチックな真実があるんです。
クライマックスに
「あぁ」という納得と、事実への動揺
でぐちゃぐちゃになるんです。
↑これが・・・爽快なんですよ;
読んだ~~って気がしますし、
「感動」した~~って思います。
『夏期限定トロピカルパフェ事件』
(米澤穂信先生・2006年)
「古典部シリーズ」
と並んで、 「小市民シリーズ」
があるとのことで・・・
手を出したのはいいのですが、
何故これから読むんだ私は;
シリーズ第2弾の夏モノ。
本当はこの前に、第一弾である 『春期限定いちごタルト事件』
があります。
ただ、
もちろんキャラクターや、
「小市民」の概念に入って行きにくい部分はありましたが
(↑当たり前)
やっぱり読みやすい!
この1冊に描かれた「面白さ」というのは、すっすと頭に入って来ました。
これだけ活字の読めない私に分からせるんですから、しかも「読みたい!」と思わせるんですから・・・凄いことです;
小市民シリーズは、古典部よりも一般に言う「事件」に寄ってました。
あとは・・・主役二人が、古典部の面々より喰えない系かな?
主役にも・・・嫌なことやらせますし、ずるい感情を駆り立てますし・・・
その辺りの後味の悪さというか、苦みというか渋みというか・・・それが印象的でした。
で、その苦み渋みをどっさり詰め込んでおいて、
こんな甘アマスイーツで彩りまくるとこが・・・憎い;
ヒロインの小佐内さんが大のスイーツ好きということで、
タイトルのインパクトのみならず、
作中がもうスイーツだらけでした。
夏休み中、
「小佐内スイーツセレクション」の食べ歩きに付き合わされる中で、
膨らむ不信感と、突如起こる事件。
スイーツセレクション・ベスト1のトロピカルパフェにたどり着いたときの、
あの妙~な・・・
冷や汗だらだら出るような・・・
緊張感とハイテンションが たまりませんでした。
とりあえず「いちごタルト事件」からちゃんと読まないと。
っていうか、続き気になるんですけど。
3作目は・・・ 「秋期限定栗きんとん事件」か!
おぉ・・・こちらは上下巻なのか。
これも即刻手に入れねば。
米澤先生の著作品は・・・この感じだと、
全部集まることになりそうです。
私が活字の作品で作者さまのコンプリートを目指すなんて、
・・・前代未聞!
これでちょっとは小説に手を出しやすくなるかもですし・・・嬉しい限りです。
by姉
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