ぱちくんとひょうたん

ぱちくんとひょうたん

ひょうたん和紙貼りの基本

ひょうたんの館 さんの 掲示板 を見ていたら、ひょうたんの和紙貼りについて書き込み

があるのを見つけた。和紙貼りは三角技法と呼ばれる貼り方である。

「粋瓢」さんはそば屋のご主人で、秩父ふくべえ会の会員らしい。

2004年9月14日に記載されたものを下記に紹介する。「なるほど!」と参考になる。



(準備するもの)

1-友禅和紙

和紙貼りは、完成後の華やかで豪華な仕上がりにする為、出来るだけきれいな和紙を選んで下

さい。また、技法は三角技法ですので完成後が大変きれいに仕上がります。和紙は、主に花柄

です。四角い柄は、三角技法では仕上がりが良くありません。

2-ヤマト糊と和紙専用糊

ヤマト糊だけだと粘着力は優れていますが、和紙に付着した時変色します。また、和紙専用糊

ですと粘着力が弱く球状のひょうたんでは剥がれてしまいます。そこで、ブレンドして互いの

欠点をカバーさせます。私の場合、2分の1づつを目安にしています。

3-へら

ヤマト糊に付いてきますが、ある程度大き目の方がいいです。

最近付いて来てないようですが。

4-ハサミ

和紙をきれいに切るため、刃先の長いしっかりしたハサミが必要です。刃先の短いハサミは良

くありません。

5-カッター

幅1センチ位で薄いものが使いやすく正確に切れますので、お勧めします。大きいカッター

は、操作性が悪く使いづらい。100円ショップで市販されているので十分です。

6-塗装用品

刷毛(5センチくらいの幅のもの)木工ボンド、アクリル、アクリル薄め液。

7-棒

ひょうたんの大きさに合わせて立てておく棒です。


(方法)

1-ひょうたんは、仕上がりの時を考え、あばたが大きい場合は、紙やすりで表面を研い

  で下さい。表面がつるつるしている方 が完成した時、光沢が全く違います。

  また、形がいいけど割れてしまったものや一部欠けてしまったひょうたんも修復可で

  す。

2-まず、和紙を3センチから4センチくらいの短冊にハサミで切ります。それを三角形

  に切ります。沢山の三角和紙が出来ます。ひょうたんの大きさにより大きさは変えて

  下さい。ジャンボひょうたんに貼る場合は、大きくてもいいですが、千成や百成に貼

  る場合は、細く小さく切って下さい。あまり小さいと貼る回数が増え、時間がかかり

  ます。

3-貼る順番は、ヒップの一番中心、バスト、ウエスト、口がいいでしょう。ウエスト

  は、常に掴むので最初に貼ると手垢が付きます。ヒップは大きくて貼りやすいのでそ

  こから上に上って行きます。手に汗を掻く人は、薄い手袋を使用したり、夏場の和紙

  貼りは避けた方がいいでしょう。どちらかと言えば、夏は和紙貼りには適していませ

  ん。

4-和紙貼りのポイントは、重ならず、隙間が開かず、ぴったり合わせる事が大事です。

  これは、完成して気が付きますが、表面が必ずその通りに表れるからです。従いまし

  て、0.何ミリの世界との戦いと言っても過言ではありません。目がよく見えないと難

  しい作業です。また、ハサミの使い方も大変重要で、特に、隙間が開いた時、カッタ

  ーで合わせやすいように切り、爪で切る筋を付けます。それをハサミで切りますが、

  この時、0.何ミリの切り方で大きな誤差が必ず生じます。少し隙間が開いても妥協す

  るか、完璧を喫するかは、その人の拘り以外ありません。絵で表現出来ないのが残念

  です。

5-ウエスト・バストが終わると、いよいよウエストに入ります。ウエストは、口よりは

  簡単ですが、慣れないと難しい場所です。ここの部分の和紙の切り方は細くが基本で

  す。ここの部分は、組紐を結ぶ場所でもあるので、多少雑でも見えません。私は、完

  璧を喫しますが。

6-最後は、最も難しい口の部分です。ここは、球状になっているので出来る限り細く切

  る事です。先に行く程細く、和紙貼りの最高の技術が必要とされる部分です。数多く

  挑戦して独自の技術を身に付けるしかありません。絵で表現できないのが残念です。

7-完成したら、今度は塗装です。立てておく棒が必要になります。最初に、木工ボンド

  を水で薄めます。ダマが出来ないよう完全に溶かして下さい。ダマのまま塗ると

  白くなり、後に残る事がありますので、均一に塗って下さい。1回塗ったら完全に乾

  燥してから2度塗りして下さい。これを3回くらい繰り返して下さい。1度でもいい

  のですが、念のために3回くらいがいいでしょう。塗り漏れがないよう、太陽の下で

  細かくチェックして下さい。どうして、この作業をするかと言うと、この工程をする

  ことによってより鮮やかな色が出るからです。この工程を省略してアクリル塗装をす

  ると鮮やかな色が出ません。

8-最後に、アクリル塗装です。ホームセンターで市販されているアクリルと薄め液を購

  入します。濃度は、刷毛で塗った時、薄く延ばして垂れない濃度です。濃いと垂れて

  跡が残ります。薄すぎると、塗る回数が増えます。無難なのは薄くして10回くらい

  塗るといいかも知れません。最初の3回くらいは、必ず1回塗ったら完全に乾燥させ

  てから塗って下さい。完全に乾燥させず、連続で塗って行った場合、白の色が乾燥し

  ないまま、水分が閉じ込められてしまいますので、白色がきれいに出ません。従い、

  全体の色が今いちになってしまいます。


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