proud じゃぱねせ

proud じゃぱねせ

いぶら・チャンクのフィッシュベジへの道


私(たち)の家では豚、牛が食卓に上がる事はなくなった。

それでものんきは私にそれらをやめる事を強制するわけでもなく、
私がいつも豚、牛以外のもので料理を作る度にとっても恐縮していた。

彼が改宗した頃から、彼は豚肉がなぜ禁じられているのかについてよく話してくれた。
私には常に「僕の話を聞いても、やめるかやめないかはいぶら次第だよ」と言っていた。
彼が言うには、
豚はたくさんの病原菌を保有する事。
豚肉には虫(日本語でいう所の回虫とかの類だと思う)がたくさんいて、熱ですべてが死ぬ訳ではない事。
豚は雑食のため、牛(草食)よりも肉自体がきれいでない事。

彼はさらに、他の肉についても、
狂牛病(BSE)などの病気や汚染、営利主義による成長促進のためのホルモン剤使用、
生産性を上げるための動物虐待、それによる安全性の低下などなどいろいろ説明してくれた。

私たちは牛、鶏は新鮮なうちは生で食べても、豚肉を生で食べる事は絶対に無いし、
鶏や牛については知識があまり豊かでないので、
「鳥インフルエンザ」ぐらいしか思い浮かばないが、
それもごく最近の事で、
豚といえば昔から「日本脳炎」の原因である事ぐらいは知っている。
それだけでなく、彼の説明してくれた「肉を食べるべきでない理由」って言うのは、
日々ニュースで嫌になるほど聞かされている事だ。
ってな具合に、彼の話は当時の私にとって、なかなか筋の通るものだった。

私次第だといわれても、そんな事いろいろ聞かされて、それでも豚肉(牛肉も)を食べようと思うほど、神経が太い訳でもなく、、、
それでも食べたいと思う事があっても、
その度に虫だぁ、病原菌だぁっていうのがビジュアルで頭の中を巡ってしまって、
だしを豚から取ってあるとかいうのまでは気にしていなかったが、
だんだん豚、牛を食べる気は失せていった。
もっともラッキーな事に当時アメリカに住んでいたので、
アメリカの豚、牛料理は、私に食べるのをやめるのを躊躇させるほど魅力的ではなかったという事も手伝っていたのだろう。

そして、妊娠。
こればっかりは、私次第という訳にもしておけず、
のんきの方から「妊娠中は豚を食べないで欲しい」と相談され、
これといって反発する気持ちもなく(っと言うよりも、牛も豚ももうほとんど食べてなかったから)
これが私のはっきり覚えている「豚、牛を食べなくなった区切」である。

その後のんきが鶏、七面鳥(ターキー)をやめ、私もそれらを使って料理をしなくなり、
家でも外でも肉を食べる事がなくなった。

が、のんきが魚をやめるといいだした時は、さすがにちょっと困った。
相変わらず「いぶら次第」ののんきは一言、
「日本人のいぶらに魚を食べるななんて言えないしね。」。。。

今もその言葉に甘えて私はごくたまに魚を食べる。
そしてチャンクも魚は食べている。
家で魚を料理する事はほどんど無いが、、、

最終的には魚をやめるつもりでいる。
時間は掛るかもしれないけど、、、


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: