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日々の日記
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小説
May 31, 2009
天国からの贈り物 前編
カテゴリ:
日々の日記
~ 天国からの贈り物 ~
誰よりも大切な家族を亡くした日。
もう、生きる意味が分からなくて、死んでしまいたかった。
「...あの、結城刹那さんですか?」
絶望感に陥り、雨に打たれる俺に傘を差して、訊ねる声がした。
「...そうだけど、君は...」
「初めまして...お母さん...いえ、美奈さんから引き取られて、養女になった。姫乃です。」
突如、現れた彼女は、僕にとって救いの天使で、彼女に一目惚れした。
しかし、彼女は、母が引き取って、一緒に暮らす筈だった義妹だという、なんたる運命の悪戯。
それから、一年が経ち...
「...ただいま。お兄ちゃん!お店、手伝うね!」
学校から、帰ってきたばかりの義妹の姫乃は言う。
僕は、養女となったばかりの彼女を、母の代わりに引き取り、兄妹二人で、生活を始めた。
ずっと、一人っ子だった僕の憧れだった。最愛の母を失った代わりに、素直で、優しい妹が家族になった。
しかし、可愛い義妹に恋している。棄てなくちゃいけない感情なのに、彼女を女の子としてみる自分がいた。
俺は、大学で、経済学を学びながら、母が残した喫茶店の切り盛りをしながら、姫乃を養っている。しかし、学校に行っている時は、母の弟の夏樹叔父さんに手伝って貰っているのだ。
「...叔父様。もう少し、待っていて下さいね。すぐに、荷物を置いて、戻って来ますので...」
セーラー服姿の姫乃が言う。
「姫。良いから、上でゆっくり休んでいなさい!」
「...でも、こっち、大変そうだから、手伝うわ!」
「大丈夫だよ。姫は、勉強とか、自分の好きなことをやりなさい!」
そう言って、彼女を上に行かせた。
僕のエゴだ。
そんな姿を毎回、見る叔父さんは
「過保護だね!あれだけ、可愛いと確かに心配だな!」
時々、店の手伝いをする姫乃は、とても人気があり、ここいらの男子学生の心を鷲掴みするほどの人気。
「...姫乃さんは、いないんですか?」
そんな一言に、一睨みし、目を光らせる。
「...刹那お兄ちゃん。」
こう呼ばれる度に、罪悪感に駆られる。“お兄ちゃん”と言う言葉が、彼女と僕を繋ぐ鎖で、家族の絆。だけど、そう呼ばれていなければ、理性が吹っ飛んで、彼女を穢してしまいたくなる時がある。
店が、終わると次の日の仕込みに勤しむ。
「...お兄ちゃん。お疲れ様。コーヒー、淹れたから飲んでね♪」
彼女の労いの言葉が日々に癒される。
「ありがとう。姫乃、もう遅いから先に休みなさい。」
「...お兄ちゃん。もう少し、ここにいちゃダメ?」
こんな風に、可愛く言われるとダメと言いづらくなる。
「ん~。...もう少しだけだからな!」
「うん。」
彼女の表情がパッと明るくなり、嬉しそうに笑う。
彼女の何気ない笑顔を見る度に、胸が熱くなる。
「...お兄ちゃん。私、ずっと、この家にいていんだよね?」
何を思ったのか、そんなことを言う。
「...まあな。だけど、何時かはお嫁に行ってしまうだろ。真っ白なウェディングドレスに、身を包む姫は、きっと綺麗だろ。お兄ちゃんは、ちょっと寂しくなるな。」
誤魔化しながら、言うと、彼女は頬を膨らませ、怒りながら言う。
「お兄ちゃん!気が早いよ!私は、ずっと、この家にいたいよ。やっと、私の居場所を見つけたんだもん!お兄ちゃんのお嫁さんになりたいな。」
飲んでいたコーヒーをふいてしまった。
「...ケホ...ケホ...。...馬鹿なことを言うな。俺だって、いつ、可愛い彼女が出来て、その娘と結婚するかもしれないだろ。妹なんだから、結婚出来ないよ!ほら、もうだいぶ、遅いんだから!もう、寝ないとダメだろ!じゃあ、お休み。」
無理やり、上にやった。
「...全く。とんでもないことを言いやがって...」
と呟きながら、内心、嬉しかったりする。
だけど、血の繋がりは、無くても、母が残してくれたたった一人の家族だから、好きになっちゃいけない。
「...刹那お兄ちゃんの馬鹿。...私、本気だよ!」
階段を登りながら、呟いていたことなど知らずに、仕込みをしていた。
何事も無かったように、互いに暮らしていた。
もうすぐ、母の一周忌であり、母の日が近いことを思い出し、店が終わった後、その話をする為に、台所に来るように呼んでいた。
「...話って、何?」
「...母さんの一周忌なんだが...」
そう切り出し、どうするか話し合った。
結果、ごく親しい身内だけで、一周忌をやろうと言うことになった。
身内と言っても夏樹叔父さんくらいだ。祖父母や親戚は、姫乃の存在を疎ましく思い、養女として拒否した。しかし、法律的な手続きは、済んでいて、この時は、まだ中学生だった彼女の居場所はない。親戚達の反対を押し切り、彼女を義妹として、引き取り、育ってきた。
店のことや彼女の将来のことを考えれば、働いて養っい、進学を諦める選択肢に迫られていたのだが、夏樹叔父さんだけは、味方し、店のこと、姫乃の保護者の役割を買って出てくれた。
叔父さんは、売れっ子小説家で、その傍ら、店を手伝ってくれている。叔父さんは、進学するように薦めてくれた。迷ったが、店を経営する為の基礎知識を得る為、大学の経済学部に、進学したのだった。
夏樹叔父さんは、言わないが、姫乃に恋しているのに、気付いていると思う。
小説家だけあって、観察力が優れている。
だけど、このことを言ったら、僕は、義妹と離されてしまうんじゃないかと思うと怖くて、言えない。今は、彼女が僕の傍で笑う日々が続くことだけを願っていた。
しかし、神様は、こんな、一時の幸せすら、許してはくれないのか......?
それは、母の日と母の命日まで後一週間を過ぎた頃だった。突然、嵐が舞い込んだ。
それは、夕方、丁度、学生達の帰宅より少し早い時間帯で、今し方、客は帰り、静かになった所だった。
玄関の鐘がなり、お客様の来店を意味した。
「いらっしゃいませ!」
「...あの、こちらに、結城姫乃がいると聞いたのですが...」
お客様は、注文よりも義妹について聞く。動揺して、言葉が出ない僕に代わり、叔父さんが訊ねた。
「...そうです。失礼ですが、どちら様でしょ?」
帽子とサングラスを外し、女性に、僕達は驚いた。
そこにいたのは、大物女優の杉崎陽菜乃。
「...杉崎陽菜乃です。姫乃の母です...。」
突如、現れた義妹の実母。なんとなく嫌な予感がしていた。理由は、分からないけど...
予感は、的中してしまった。
「...姫乃を引き取りたい?!何を仰っているんですか。貴女は、彼女を天涯孤独な人生を歩ませておきながら、今更、引き取りたいなんて...!!」
怒りに満ちていた。
「...刹那。止めなさい!杉崎さん、色々、あったのでしょう。しかし、刹那は、甥は、だった一人の家族を亡くして、絶望の淵に追い込まれました。しかし、姫乃ちゃんが、姉の養女になって、生きる理由を見つけたんです。姉が残した喫茶店を経営する片手間、姫乃ちゃんを学校に行かせ、必死にやってきたんです。そりゃ、まだまだ子供で至らない所ばかりで、周りの大人の力も借りていますが、私は、立派だと思います。家族になるのに、約一年。甥は、一人でやってきたんです!その努力を簡単に、引き取るの一言で終わらせるのは、酷くありませんか?それに、姫乃ちゃんの意思もありますし、少しお時間を下さい!」
叔父さんが、猶予期間を設けて貰った。
暫くして、彼女は帰って行き、俺は、頭の中を整理、出来ずにいた。
「...姫乃ちゃんを母親の所に戻すのが、正しいのかもしれない。しかし、彼女の意思を無視は出来ない。話し合う必要があるな。」
叔父さんの言葉が、耳にあまり入らない。
愛している
君だけを...
この胸に君の笑顔を刻み込みたい
だけど 君は愛してはいけない
僕の義妹 可愛い義妹
君を失いたくない だけど 許されない
何事もなかったように、仕事をする。
いつものように何も知らずに帰って来る君に、実母の訪問、そして、引き取ると言う話をしなければいけない。だけど、いつものように笑うので、精いっぱいで、名を呼ぶ時でさえ、いつもより愛しさが込み上げ、涙が零れ落ちそうになった。
彼女が上に行ったのを確認した叔父さんが、耳元で言う。
「...さっきの話だが、やっぱり、俺から話そうか?」
「...いえ。僕から、言います。もう少し、時間を下さい!」
そう言った。そうは、言ってももう気持ちは決まっている。
“不謹慎かもしれない。君と家族じゃなく、一人の女の子として好きになって良いチャンス。だけど、また、家族を失い、独りぼっちなるかもしれない。二つの想いに揺れている。だけど、姫乃を想うだけで、胸がいっぱいになる。義妹を好きになって良いのか?君を愛して良いのか?何度も頭の中を駆け巡る。...姫乃、好きだよ。君は、僕が義兄でなくなるとしたら、どう想う?君に恋する気持ち、許されるかな?”
仕事が、終わると姫乃がコーヒーをもって来てくれたので、あの話をするきっかけを作ろうとした。
「...姫。次の休み、空いてるか?大事な話があるんだ。時間をくれないか?」
何も聞かずに頷いた。何かあると勘付いていると思うが、了承してくれた。
ーそれから次の土曜日(母の日の前日)
友人から貰った水族館の割引券を持って、初デートに出掛けた。
「わぁ!大きな水族館!お兄ちゃんの友達に感謝しなくちゃね!イルカさんとか、ペンギンさんとかいるかな?」
とても喜ぶ姫乃。今日の服装がいつも以上に可愛い。白いカーディガンに、花柄のワンピース、胸にコサージュ、カチュシャで、どんな女の子よりキラキラ輝いている。
これが彼女とデートだったらと思う。
「お兄ちゃん?行かないの?早く行こうよ!」
無邪気に言いながら、腕を絡ませ、引っ張っていく。
あまりの可愛さ、甘え方に、鼻血を出そうだった。
「...お兄ちゃん!イルカショー始まるよ!急ごう!」
あっちこっち、周りながら、イルカショーに慌てて向かう。こうして、二人でどこかに出掛けるのは、初めてかもしれない。
イルカショーが始まった。
子供のように目を輝かせる。
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Last updated June 29, 2009 08:18:14 AM
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