Angel

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全て | 日々の日記 | 小説
July 28, 2016
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カテゴリ: 日々の日記
           『 もう一度、君に ~ 幼き約束 ~』 28



「・・・さあ、あとは彼女達次第かしら?」

沙夜は動けないように縛りあげていた。

早苗は一応、賭けには勝ったものの、若干怖いと思ってた。

その事に、沙夜自身は無理をさせたと感じていたのだ。

彼女が望んで、やったことだが、沙夜が心配していた事態が起きてしまった。

止めに入る前に現れた人物に、驚き、完全に出遅れたのだが、だけど、どんな形であれ、彼女に逢いに来てくれたことが嬉しかった。

だけど、この先のことは誰にも分からない。

だから、沙夜は祈るのだ。








早苗は、まさか再会出来ると思っていなかったので、嬉しくて何を話せば良いのか困った。



 神社に着くと、口を開いたのは、彼の方だった。

「・・・こんな風に再会をする形になって、悪かった。君がずっと頑張ってることを知っていた。」

「ううん、どんな形であれ、逢えたのは嬉しかった。どんなふうに育ったのか、逢えるのも楽しみだったから・・・・・・」

「・・・・・・もうすぐ16歳だな。俺達が出逢って、10年以上経つんだな・・・。」

「そうね。・・・・・・ごめんなさい。知らなかったですまされない私のせいで、貴方を不幸にし、両親を奪ってしまって・・・・・・」

彼女は今にも泣きだしそうにそう言う

「確かに、恨んださ・・・・・・君の親は悪魔の様な人だと思った。たかだか、名家の御嬢様と仲良くすることで、こんな目に遭わされるなんて思ったさ・・・・・・」

やっぱり恨まれていたことを知る。心苦しくなる。

「だけど、死ぬことなんてなかった。君も一緒になって嘲笑っているのかと思ってた・・・・・・」

「ある人が君のことを色々教えてくれたのさ。君はただの囚われのお姫様。望む結婚を強いられていると聞いた。だけど、君の事、何にも知らない。あの笑顔すら偽りかと思った。」



泣く資格すらないのに、涙が止まらない。彼に嫌われたらと思うと苦しくなる。

彼は黙って私を胸に抱き寄せて抱き締めた。

“この温もりを知っている。この人が誰か知っている。でも、口にしたらもう戻れない。今だけでいい小さな子供のさーちゃんと結城君で居させて・・・・・・・”




 snowの日記
明後日から祭りだ。行きたいな





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Last updated  September 1, 2016 01:09:26 AM
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