ぺこぽこまむず広場

不思議なお話し


私は物心ついた頃から、不思議な夢を定期的に見ていました。砂場で遊んでいる時、河原で、遊具で、プールで、楽しく遊んでいる時に、いつも急に大きな穴に落ち、目の前が真っ暗になるのです。そしてそっと立ち上がると、目線半分から上に、大人の足だけが見えるのです。みな黒い靴・ズボン・黒タイツで、草履履きの人もいました。

 ある日家族の団欒の席で、母が話しをしました。
「そう言えば、お祖父さんのお葬式の日に、2才のお前はお墓の周りをウロチョロしていて、墓場に落ちたのさ。みんな気が付かなくて、もう少しで埋められてしまうところだったよ。」

 その晩の夢は、その時の光景が鮮明に写し出されていました。
墓地へ行くまでの道順。往路に私が水の入ったやかんを持って行った事。お墓をウロチョロしていて、足を滑らせ穴へ落ちた事、そして落ちた穴の壁面から、人骨の頭蓋が「こんにちわ」をしていた事。

 早速、明くる日に母に報告をすると、「その通りだよ。良く覚えていたねぇ」と一言。その頃より、不思議な出来事を数多く経験する様になってしまいました。小学校1年生の春の事でした。


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