Dog photography and Essay

Dog photography and Essay

中国では道教


中国大陸では道教が盛ん

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「城隍廟」は城市の守護神「城隍神」を祀った道教の寺廟。
中国大陸では道教が盛んで都市には必ず城隍廟があった。
しかし、共産党政権下では迷信され文化大革命時には、
多くの寺廟や神像が破壊された。


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この城隍神信仰も衰えた。しかし、文化大革命も終息した頃より、
段々と信仰する人達の声で再建された。

私は上海の「豫園」の「城隍廟」しか知らなかった。
しかし、ここ万里の長城へ来て、始めは気付かなかったが、
写真を撮るに従って上海のと同じと分かった。

そして「豫園」の元の名前は「城隍廟」と呼び、
現在でも城隍廟と呼ぶ人が多い。


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この「城隍廟」は台湾で城隍神信仰の伝統が、
大切に受け継がれている。文化大革命の時には仏教に限らず、
道教なども多くが破壊されたが、その信仰は、
今の若い人達にも受け継がれてきているように思えた。
だが、この北京では人の姿は誰も見当たらなかった。


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城隍廟とは地方神を祀る場所で、城隍神の多くは、
生前民衆のために尽くした官僚で、死後も民衆の為に、
災いを払ってくれることを期待し祀っている。


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始め中国へ来た当時は仏教寺も道教の寺廟も同じように、
思えてならなかったが、最近では少しずつ、
見分けがつくようになってきた。意外と分からない事が多い。

そして寺や廟の前に設置してある焼香を静かに、
投げ入れる鋳物で出来たもの。
これをなんて言うのだろうか?
寺や廟の前には必ず置いてある。


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この城隍廟の歴史は600年ほどである。
ここに祀ってある秦裕伯は元代の進士だった。
彼は才能にあふれた公正な官僚で、人々に賞賛されていた。
画像は北京城隍廟。


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毎回旅行をして思うことは、必ずと言って良いほど、
工芸展や翡翠などのみやげ物屋へ連れて行かれることである。

今回もホテルを出て高速道路に入って間もなく工芸品の店へ、
連れて行かれたが、今回は鍼灸や脈を診る所へ連れて行かれた。

ツアーの皆さんはイギリスやアメリカ人だったので、
医師に英語の通訳が付いていた。
レディーファーストで女性が先に行った。


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脈を取ったかと思うと直ぐに何処が悪いかを伝えていた。
そして漢方の高い薬を買わされるのである。
私も見てもらったが脈を見るだけで、私にも色んな事を言っていた。

始め英語だったので分かり難かったが、
中国語を話されて90%理解できた。
最後には高い薬の処方箋を書いてくれたが、それは買わなかった。


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漢方薬の診療参観から急ぎ観光バスは「明の十三陵」へ着いた。
ここは中国14代皇帝である「万歴帝」の陵墓「定陵」である。
陵墓定陵は地下数10m地点に作られた地下墳墓である。
またこの地下墳墓は外気温に関係なく、
一定に温度が保たれているとの事。


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地下の墓は11年前にも来ていたのでなんとなく、
懐かしい思いがしたが、ちょっと暗い感じもした。

これから画像の更新をしていくが、本当なら中は撮影禁止で、
例え撮影しても決して綺麗な画像にはならないので注意!


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「定陵」参道左側に大きな亀の背中に石碑が設置してあった。
何を意味しているのかは、そのとき撮影に必死で、
ガイドの説明を聞いてなかった。


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またガイドの説明は英語でもあり、
中国語で説明をしてくれればと思ったりもした。

亀の頭を撮影した。亀の頭ってまじまじと見ると、
鬼瓦のようにも見えた。
そしてこの亀の鼻を手で撫でるとご利益があるとの事。


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手で触るところを画像に収めたが、
私は迷信は信じないので、写真に収めることだけに専念した。



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明の十三陵で、一般公開されているのは、
「永楽帝」の陵墓である「長陵」・隆慶帝の陵墓「昭陵」
そして今回行った14代皇帝「万歴帝」の陵墓「定陵」の三箇所だけで、
後の十箇所の陵墓は公開されていない。

この案内図を画像に収めるのにも10分以上費やした。


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観光客が多くこの案内図を覆い隠すほどになってしまうので、
人の波間の一瞬を狙って画像に収めた。大体の雰囲気は分かる。

我々は明の十三陵の14代皇帝「万歴帝」の陵墓「定陵」の、
博物館入口に直接バスが来てしまったため、
この十三陵正面入口から入り、そのメイン通り両脇に、
設置された動物たちの画像を撮ることが出来なかった。


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どうしても撮る為にはツアーではなく、
のんびり一人旅をしなければならない。次回挑戦してみたい。


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遠く前方に見えるのが、
十三陵14代皇帝「万歴帝」の陵墓「定陵」である。
「定陵博物館」の入口より相当の距離を歩いて「定陵」に辿り着く。
大きな灯篭越しに十三陵定陵のライトサンゴ色の壁が見えてきた。


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11年前にもこの一番人気の定陵へ来たが、
旅行社のツアーに参加すると一番人気の所へ連れて行かれる。


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十三陵にある14代皇帝「万歴帝」の陵墓、
「定陵博物館」の地下に入った。
地下10mに作られたアーチ型陵墓であったが、
中は薄暗かった。始めフラッシュを当てずに、
シャッターを切ったが綺麗に撮れてないので、
フラッシュを当てて画像に収めた。


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薄暗い中で何が落ちているのかと思いきや日本で言う賽銭であった。
「万歴帝宝庫」の石座。明の第14代皇帝万暦帝は、
父隆慶帝の死により10歳で即位。

時代背景は豊臣秀吉の朝鮮侵攻が勃発した時代でもある。
明代の文化の爛熟期にあったが裏を返せば、
明朝滅亡はこの万暦帝の時代につくられた。


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しかし、十三陵の中でいちばん人が訪れるのが、
この万暦帝の定陵である。万暦帝は58歳でこの世を去った。
万暦帝の在位は実に48年間に及んだ。
そして莫大なお金を投じてこの墓を造った。
万暦帝は22歳頃から墓の作成を命じたのである。



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定陵博物館は遺跡性特別テーマ博物館である。
定陵は1584年~1590年までの6年間を費やし建立された。
明の万暦皇帝の朱翊韻と孝端、孝靖の2人の皇后を、
合葬するための墓だった。
定陵は山地の上2部分を墓として造って構成する。



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石橋石碑や宮の扉、丘陵の恩の扉を造り、
丘陵の恩の殿、方城明の棟と宝城などを構成。

非合法的な建物は5基の石を抱き合わせた構造の
アーチ型のホールから構成し、地下宮殿とよばれ、
この定陵は精巧で雄大で中華民族の貴重な宝物である。


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世界的に有名な観光地、
明の十三陵の中で一番人気で旅行者も多い。


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石を抱き合わせた構造のアーチ型のホールの地下宮殿から、
地下通路を通り抜け、更に石段を登っていった。

全ての扉の作り方がアーチ型になっているのに対して、
最後の扉がアーチ型ではなく、ピラミッド型で工事途中の感じ。


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最後の扉だけなぜこのようなピラミッド型で、
工事と中にしたのか?私の考えだが、
この最後の扉を造っているときに、
万暦皇帝が崩御され次の皇帝が即位され、
工事がここで止まってしまったと思った。



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画像はシャッタースピードが遅い為に、
手振れを起こし、尚且つ人の動きがそのまま画像に反映された。


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大理石を贅沢なまでに使用した陵墓「定陵」の建設が、
後々の明の財政を逼迫させたと言っても過言ではない。

明朝は「1368-1644」で万暦帝は「1563~1620に崩御」
万暦帝の崩御の24年後に明朝は滅亡する。

明は1368年に朱元章が南京に建てた王朝であったが、
三代永楽帝の時代に北京に遷都し、
3代皇帝「永楽帝」から16代皇帝まで13人の陵墓を造った。


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そしてこの「定陵」を造った14代皇帝の万暦時代は、
47年間続いたが、その後15/16代の24年間で明朝は滅亡した。


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明の十三陵にある14代皇帝「万歴帝」の陵墓「定陵」の、
地下に入って、万歴帝と二人の皇后のアーチ型の墓を見て、
幾つものゲートを通り抜けて最後の未完成ゲートの、
画像を撮ったところで、ガイドさんより携帯へ連絡が入った。

「私たちは博物館の入口に居ますから」との内容だったが、
博物館が一体何処にあるのかも分からず石段を上り詰めると、
明るい光が差して来た。


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出口の門に来たのである。
門の朱色の赤に露出を合わせたので、外の画像が飛んじゃった。
外に出て、出口の画像を撮ろうと人の流れの切れ間を、
待つ事10分シャッターチャンスが来た。

この後数秒で人の波が押し寄せた。
この定陵は入口から10m以上降り、地下宮殿に入り、
その後段々と階段を上り出口は27mの地点にあった。


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石段をUターンする形で降りてきた。
この定陵では中華民族の光り輝く文化の貴重な
宝物が3000点以上掘り出された。
その出土品は復元され当時の姿のままに博物館に展示してあった。
その画像の一部を次回更新したいと思う。


「中国写真ライフ」へ戻る。
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