てんかんの治療



Aは小さな小さな発作をこまめに起こすタイプで、その回数は一時間に2・3回。小さな発作で倒れるところまでは行かず、意識消失が2・3秒から数十秒続くタイプです。

呼んでも読んでも返事をしないので、肩をたたくとようやく振り向く。これはぼーっとしていたのではなくて、てんかんの小さな発作だったと聞き、「なんできいてないの!?」としかりつけたことを思うと悪かったなあと反省したのでした。

小さな発作とはいえ、一時間に数回、一日にするとのべ60回から100回近くの発作が起きているわけで、体と精神の負担は相当なもの。発作の度にそこでしていたことの記憶が中断するわけで、集中力が続かないのも当たり前。

先生からは「小さい発作とはいえ、大発作の既往歴だと診断していい事例もありますしね、気をつけるにこしたことはないでしょう。プールやお風呂に一人で入らないこと、危険な場所には行かないことだけ徹底してください。」と言われ、Aの治療は始まりました。

処方された薬名はデパケン。副作用がわりと少なく、脳波の治療にはよく使われるポピュラーな薬です。毎日かかさず定期的に飲ませるよう言われたのですが、これが私たち親子には難しい注文でした。


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