今が生死

今が生死

2025.10.26
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カテゴリ: テレビ番組
また庭で咲き始めたアジサイ(墨田の花火)

昨日の衛星放送朝7時半からの「美の壺」はドイツの建築家ブルーノ・タウトの作品や人となりについての紹介であった。タウト氏はドイツでヒトラーが政権を取ってから活動の場を制限され、昭和8年に日本に亡命して3年ぐらい滞在してその後はトルコに移住して多くの建築物を手掛けて58歳でお亡くなりになった人である。
日本滞在中、三重県の伊勢神宮、岐阜の白川郷、京都の桂離宮などの建築物を見て歩き、感銘を受けたが中でも桂離宮を見た時はその美しさに泣きたくなってしまったとのことである(氏の著書:日本美の再発見)。建物は決して豪華ではなく、むしろ質素だが周囲との調和に感動したとのことである。樹木や池、石像、通路などとの関係性が壮大で心に突き刺さったとのことである。ナチスドイツから亡命してきたという境遇があったから日本の古き建造物をみて泣きたくなったのかもしれないが、私は今まで建物を見て泣きたくなった経験がなかったので、タウト氏が日本の建物をみて泣きたくなるほど感動したというそのことに感動してしまった。戦争中で住むところの自由がなく、最後はトルコでお亡くなりになったが、戦争でない時に再度日本に来て多くの建築物を設計してくれたら素晴らしかっただろうなと思った。
それと戦争中の不自由な生活の中でも、他国の建築物に感動しながら生きてきたタウト氏は幸せだったのではないかと思った。私もどんな状況の中でも美しいものには感動する、豊かな感受性を育てながら残された人生を歩んで行きたいと思った。





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Last updated  2025.10.26 21:41:55
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