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08020 気をきかせる!ボクが映像の仕事を始めた当初、いつもの先輩から「オマエは、気がきかねぇなぁ」と言われつづけた。「気をきかせる」とは「次の状況を予想し、事前に先回りして準備しておけ」ということだ。当時を思い起こせば、そう言われて当然だ。実際に、気がきかない男であったからだ。事務所にお客さんが来たら、ボクらは、先読みしなくてはいけない。椅子を用意して、お茶を出し、必要な資料を渡して、といったことを誰からも指示されずに、反射的にこなすのだ。だから、気がきかないといわれたのは、今自分がいる状況がよく飲み込めていなくて、次の展開をうまく予想できない。つまり、きめ細やかな心配りができず、機転もきかないということだ。そんなボクが、撮影現場で、みんなをうならせるような仕事ぶりを発揮できるわけがなかった。先回りして準備をするためには、単純に次の知識がなくてはいけない。一 現在の状況を理解していること。二 次に必要とされる状況を予測すること。三 きめ細かなサービスを提供するノウハウを身につけていること。 次に当然起こることを予測して、準備しておけということだ。今ではボクは平気な顔をして、次の手を打っておける。準備しておき、よい反応が返ってくるととても楽しいものだ。これは「サービス」と言い換えてもいい。屋外で撮影していて、雨が降りそうになったら、カサを用意する。寒い時期に、長時間外にいたなら、暖かい飲み物を用意し、休憩時間に配れば、スタッフもキャストも、みなうれしいわけだ。状況の変化で、次に何を撮るか、準備に時間がかかるスタッフにより早期に伝達するのも重要だ。先輩たちは、上の人から何も指示されなくても、次へ次へと、段取りを先行してこなす「気がきく」スタッフを持ちたいと、常に考えている。「先へ先へと気を回して、スタッフ全員を大切に扱ってほしい」という、主張だ。今では、ボクも部下を持ち、彼らが同様に気を使えていないと、気になる。ボクと同じ道を通ってきているので、辛抱強く教えてあげたいと思うのだが。しかし、あなたも「気をきかせる」感覚が身についているなら、周りの人を、気分良くさせられるという感覚も、実感を持てると思う。相手が「こんな風にしてくれたらいいのに」と密かに思っていることまでも、実現してあげよう。「相手の心が読めたらいいのに」とは、みんな必ず考えることだ。だが超能力はなくても、相手の望んでいることは、多少分かる。あなたが、相手の立場だったら、と想像するだけだ。ここでも、想像力が重要だ。よかれと思ったことも「余計なお節介」と、拒否されることはある。その「お節介」という感覚さえも、あなたが感じ取ることができたら「気がきいている」と評価されるだろう(これは、更に高度なセンサーが必要だ)。ポイント:気をきかせよう。それは、みんなが快適に過ごせるよう、あなたが注意を払い、努力することだ。人気blogランキングへ
October 31, 2005
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08010 感情を込めて仕事をする!誰かに指示された課題を「仕方なく」こなす作業は、とても憂鬱だ。ロボットにでもなってしまったように感じる。ボクは仕事をする際には、とにかく自主性を持って「まずはじめに、仕事を好きになろうとすること」が重要だ、と思っている。そうすることで、ボクらと仕事がしっくりと結びつき、気分が楽になる。「仕事に感情を持ち込んではいけない」と時折耳にする。だが感情を有効に、ポジティブに生かすことができれば、あなたにプラスのパワーを与える。喜びの感情、感謝の感情などを、行動のモチベーションに組み込んで、やる気を起こす原動力に変えよう。嫌いな仕事を好きになるべく、一度だけ無理矢理にでも、試してみよう。嫌いなものさえ好きなものに変えられれば、そこまで感情をコントロールできれば、ボクらは心理的な壁を乗り越える。相当ポジティブな大人だと言える。一旦、好きなことにしてしまえば、作業は楽しい。没頭して、どんなに時間を費やしてもつらくない。好きだから熱中できるのだ。熱中できれば、作業能率が上がる。思い浮かべてほしい。あなたがたずさわるプロジェクトには、どこかに、あなた自身が感情移入できる「切り口」を見つけられるはずである。それは、小さなとっかかりでよい。例えば、一緒にチームを組むことになった、同僚の人柄でも、オフィスの清潔さでもよいのだ。あなたが興味を持てるポイントを、積極的に探そう(興味の対象が「給料」だけというのは、まれだ)。いずれにせよ、それは必ず見つかる。映画の世界で、考えてみる。与えられた役柄に、自分を投入する役者さんたち。興味を持って「役作り」をして、必要とされる以上にのめり込む人たち。ボクはそんな人たちを見るのが好きだ。まだ無名だった名優ロバート・デニーロに、こんなエピソードがある。彼は、映画「ゴッドファーザーPART2」のドン・コルレオーネ役をオファーされると、二ヶ月間シシリア島に滞在して、現地の人々の仕草、言葉をマスターした(彼は、ニューヨークに暮らすイタリア系アメリカ人で、イタリア語はそれほどうまく話せなかったという)。シシリアから帰ったデニーロを見て、スタッフの誰もが、生粋のイタリア人だと思ったらしい。若き日のドン・コルレオーネ役を見事に演じきったデニーロ。誰もに鮮烈な印象を残した彼の、その後のキャリアは万人の知るところだ。ここで重要なのは、その役が評価されて、スーパースターになったということではない。いつでも役を演じるに当たっては、周到に完璧に準備し、演じきるということが重要なのだ。その取り組み方は、小さな作品でも変わらない。彼は一貫して、役にのめりこみ、偉大なキャリアを積み上げてきた。その変わらぬ真摯な方法で、彼は偉大な俳優となった。別の例だが、映画「戦慄の絆」(ディビッド・クローネンバーグ監督作品)に主演したジェレミー・アイアンズという役者も、変わったアプローチを取った。この映画は、双子の医者が登場するのだが、彼は、この二役を演じるに当たって、撮影現場に二つの役者用控え室を用意したという(映画では、特撮を使い、役者を双子として競演させた)。そして、兄、弟を演じ分けるために、別々の部屋に入って役作りをして、撮影に臨んだ。ハリウッドのリッチな制作体制に羨望しつつも、役を演じ分けるという作業に没頭する集中力は、これほど徹底したものなのか、とボクは感心する。あなたが仕事を好きになる「とっかかり」を求めているならば、以下のようなものはどうだろうか?まずは「初体験」という切り口が、課題として明快だと思う。初めてのチャレンジは、何もかも新鮮に見える。だから、今までの経験をベースに「新しい」ことをやる。あるいは、前任者の仕事ぶりを調べ、あなたが、それよりずっとうまくやろうと目標を立てるのも、感情移入できるポイントだろう。速くやったり、うまくやったり、新しいやり方を編み出すのだ。売り上げを一・五倍に増やす、期間を三分の二に短縮する、など。任されたプロジェクトが、あなたがこれまでにマスターしている仕事のやり方と、全く違う場合はどうだろうか。心機一転「新しいやり方を学び、身につける」という課題を見いだすのも、楽しいチャレンジだ。違うやり方をあなたのものにする、チャンスだ。「知らないスタッフ」「知らない場所」「大予算」、みんな新たな課題だから、興味を持てたら楽しいチャレンジだ。うまくいっているものなら、マンネリを避け、全く別の視点から見なおしてみるのも、よいアプローチ方法だ。日本映画『踊る捜査線』は、劇場公開映画として、大ヒットした。その続編を、あえて脇役のユースケ・サンタマリアを主役に据えたり、柳葉敏郎で別の作品を作ったりするのは、楽しい試みだと思う(同様なコンセプトが、田村正和主演のTVドラマ『古畑任三郎』の兄弟番組『今泉慎太郎』にも見られる)。自分なりの新鮮な切り口を探すと、見慣れた仕事も急に色づくかもしれない。工夫して、自分の興味を駆り立てよう。ポイント:感情を生かして仕事をする「感情に流されて」仕事をするのはいけない。しかし「感情を生かして」仕事をすべきだ。誰かに好意を持ち、その気持ちをモチベーションに加えよう。仕事に対する、新鮮な切り口を考え出し、日々を楽しく変えよう。人気blogランキングへ
October 31, 2005
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今日できることは、今日やる。明日の予定でも、今日、前倒しでやる。07100 前倒しの行動を心がける。前倒しの行動を心がけよう。そうしない理由が百万通り存在しても、まずは、実行してみるのだ。何かをやらない理由、それをひねりだすことは、いくらでもできる。もちろん、前倒して、何かを始めてみることは、とても勇気がいる。やってみれば、実感するだろう。だから、実際にやってみる人は少ないのである。決められたスケジュールより、早く終わらせていけない、というルールはない。自主性を発揮して、締め切り日を前倒しして取り組み、あなたの積極性を周囲にアピールしてみよう。あなたの実力を出し惜しみせず、スケジュールを進めてゆくのだ。あらかじめ立てたスケジュールを、たとえわずかでも先行することは、あなたの精神衛生にとてもよいはずだ。「それはもう、準備できてます」と胸を張って言うのは、周囲に対して誇らしい気分だ。スケジュールを予定より「まくって(=先行させて)」、スピードを感じながら作業するのって、楽しい。自分が仕事に集中して、できる力を増やしてゆければ、自分のことをもっと好きになる。前倒しの行動は、無駄になってしまうことを前提で、やることだ。いつも、撮影現場の話になってしまうが、極端な例なので、あえて書こうと思う。野外撮影があるドラマでは、スケジュールを立てる時、必ず「雨メニュー」を用意しておく。それは、もし雨の時には、晴れのメニューを変更してこれを撮ろう、という裏メニューだ。常に天気予報を気にしながら、雨天でも時間を無駄にしないように、備える(ちなみに、雨メニューは、室内撮影だったり、俳優がいらない、小物撮影だったり、雨の風景だったりする。時には、機転を利かせて、野外シーンをまるごと雨天の設定に変えてしまうこともある)。準備とは、無駄に終わることも多いのだ。実際に役に立たなかった準備も、将来的に生かされることは多い。つまりは、先行して行動しておくことは、意味があるというのが、ボクの主張だ。人気blogランキングへ
October 29, 2005
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07090 日々奮闘しよう!毎日、一歩でも前進する。日々、削り取るように、自分を一歩ずつ進める。仕事に必要な事柄は、技術・情報を常に探し求め、まわりから与えられるだけでなく、自主的に学んでゆく。教えてもらえるまで待っていないで、出歩いて、まわりから自主的に取り込んでゆこう。あなた一人でも世の中を変えることができる。世の中を変えるとは「政権を取って憲法を変え、国家を変える」ほど巨大とは限らない。あなたの笑顔で、職場の雰囲気を変えたり、ボランティアをして、老人ホームのおじいさん、おばあさんを抱腹絶倒させたっていいじゃないか。日々、あなたを高めるために、周囲に働きかけて、奮闘してみよう。人気blogランキングへ
October 29, 2005
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あなたが、能力を発揮できる環境を作ろう。070800 あなた自身に投資する!あなたが一番力を入れるべきなのは、自分を豊かにすることである。だから、あなたが手に入れた時間と、パワーを自分につぎ込んで、成長をする燃料にしよう。遊びも勉強のためだ。常に自分を高めよう。自分を高める努力をすればするほど、自分が好きになる。自分を好きになれば、自信がついてくる。あなたをもっと加速させるために、時間もお金もたくさん投資して、自分の技術や知識を増やそう。あなたを一番助けてくれるのは、あなた自身である。人気blogランキングへ
October 29, 2005
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「前からみんなやっているやり方」という言葉は、要注意!07070いつも疑問を持とう!「どうして?」と、どんなことにも、疑問を持とう。答えが簡単に出るなら、あなたも、相当な知恵者だ。それは、あなたが立派な人である証拠だ。思い浮かんだ疑問は、先輩に質問し、答えを知るのもよい。しかし、それを鵜呑みにしないように。先輩だからといって、いつも正しいとは限らない。答えに納得できないなら、調べて、考え、自分で答えを見つけよう。そして、探した答えはいつも一つとは限らない。何よりも、自分の頭で、まずじっくりと考えてみる習慣をつけよう。たとえば、ドラマの台本を手渡されるとする。そのドラマを、これから撮影してゆくのだ。あなたが助監督なら、どうするだろうか。映画は監督が作ると思われがちだが、そうとは限らない。スタッフそれぞれが、違う視点から死ぬほど熱心に、映画を考える。各自がそれぞれのアイディアを持ち寄り、相談し、ビジョンを固め、それを監督が仕上げてゆく。よく監督は指揮者に例えられる。衣装さんは、主役の衣装を台本を読んで考える。「彼女は平凡なOLだが、いつも本当の自分を隠している。それを、衣装でさりげなく表すには、どうしたらよいか」制服の下に派手な色の下着を着ているかもしれない。休日の普段着は、とても派手な色遣いだ。あるいは、ハンドバックが、とんでもない高級ブランド品であるのも面白い。自分なりに台本を読み込んで、それを自分の担当している範囲で表現するのが、自主性を持ったスタッフの、作品に対するアプローチ法だ。監督の言いなりになっているのなら、ドラマのスタッフとしては力不足だ。どんどん、自分なりの解釈に基づいて、監督に提案をすべきだ。監督は、誰でも、新しいアイディアを歓迎する。ひとつの頭脳では、限界があり、たくさんの頭で考えれば、映画はずっと色鮮やかなものになる、と知っているから。だが、いつもそれを採用するとは限らない。的はずれなアイディアは、嫌われるし、定番過ぎるアイディアも採用してくれないこともある。独創的すぎると「それは武井組でやってくれ(=オマエが監督になったらそうしろ)」とよく言われたものだ。だが、初めに言ったように、映画は監督だけのモノではない。その作品に、どんな小さなパートしか、責任を持っていなくても、スタッフであれば、アイディアを主張ことが求められる。まだできていない映画の台本を読んで、自由に俳優をキャスティングし、自分だけの映画を、まず頭の中でイメージすることから全てが始まるのだ。独創性は、すでにあなたの中で発芽するのを待っている。躊躇しないで、表現してみよう。これは、あなたの活動している分野でも、全く変わらない。前例をくつがえすアイディアは、自分より責任の重い、上司にぶつけてみよう。ひょっとして、採用されるかもしれない。採用されないことを恐れる必要はない。クリエイティブな行動は、プロジェクトを必ずや活性化する。あまりに、自分の置かれた立場に拘束されることはやめよう。思わぬ、楽しい仕事を始められることもあるのだから。人気blogランキングへ
October 29, 2005
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07060 いつも本を読もう!自分の好きな本を、常に読もう。そして、そこから、たくさん学ぶのだ。小説でも、伝記でも、実話でもいい。好きな本なら、どんなモノでも良いし、その本から、さらに違う本に興味がつながってゆくことが理想的だ。知識を手に入れて、それを更に生かそう。その知識を元に、自分で生み出せる、何かを探そう。疑問を持つことは、あなたのさらなる進歩のきっかけだ。疑問を持つと、解決したいという、欲望が生まれる。それが、今いる場所から先に進む、モチベーションとなる。ボクはここ何年か、ノンフィクションの企業経営の本と、自己啓発本と、スパイもの、刑事ものの小説を、たくさん読んでいる。これらは、もしかすると、今後の自分の進路に役立つ本であるかもしれないが、それ以上に「好きだから」読んでいるのだ。ボクは、ずっと映像の仕事で、たくさんのスタッフと、共同で作業をしてきた。大人数のプロジェクトの中で、スタッフをまとめ、方針に従って動いてもらうリーダーとならなくてはいけない。だから「人をやる気づけて、進んで動いてもらう」ということに、とても興味を持っているのは、当然だ。企業経営とは、方針を作り、それに従って、人を動かすということから始まる。ある目標に向かって、スタッフ皆の心を集中させてゆくためのやり方を、ボクは学んでいるのかもしれない。しかし、あることに強く興味を持つかどうか、初めは自覚がない場合が多い。なぜ、興味を持ち、情熱を傾け、たくさん知識を得ようとするのか、その理由が知りたいから、引き続き、関連の本を読むということも、多いのだ。刑事モノの小説は、事実をプロフェッショナルな様々な手段で探ってゆく、という点で、興味深い。それは、映像を使って、観客に真実を伝える際に「どういう手段を使うか」ということと、似ているのかもしれない。あなたが学ぶことを、決してやめないように勧める。本は、とてもよい教材である。ポイント:自分の興味を追求するために、たくさん、本を読んで欲しい。一冊のどんな本からも、貴重な知識を学ぶこと請け合いだ。
October 29, 2005
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07050 いつも自分を刺激する!あなたが認める「偉人」の本を読もう。あなたが認める「偉大な作品」を鑑賞しよう。あなたより、ずっと先を行っている「師匠」のがんばっている姿を、横目でチェックしよう。世界には、あなたのやりたいことを、ずっと以前から継続してやりつづけ、成功を勝ち得ている人がたくさんいる。もし、あなたとぴったり同じことを、すでにうまくやっている人がいたら、その人からたくさん学べるはずだ。その人のことを調べて、現在までの歩みを研究してみよう。ボクは中学の頃から映画監督のスピルバーグにあこがれていて、作品を見るのはもちろん、雑誌に載っている彼のインタビューであったり、著作であったりを、たくさん読んできた。彼が作り上げた作品にあこがれ、どうすれば、彼のようになれるか、追いかけた。スピルバーグは、小学生の頃から八ミリカメラを手に、短編の実験映画を作り、映画監督を、たくさん輩出しているUCLA(南カリフォルニア大学ロサンゼルス校)に入学して、ユニバーサルスタジオに勝手に入り込み、自分のスタッフルームをちゃっかり作り、制作スタッフになって、という経歴を持つ。このような押しかけ行動をしてきたことは「どうすれば映画監督になれるか?」という、一つの大胆な歩みと言える。あなたは、あこがれのあの人と、全く同じ行動を取れるだろうか。今はまだ、出来ないとしたら、次善の策は?(相手がアメリカ人なら、それを日本で現在実行するには、どうアレンジすればよいか、考えよう)どうだろうか、もうすでにそう考え始めたのなら、第一歩を歩み出すキッカケになっているはずだ。スピルバーグの行動力は、中学・高校時代のボクを大いに刺激した。ボクも監督になるためにあらゆることをしようと決心した。そして、映画の世界に無理矢理にでも飛び込んでしまおうと行動したのだ。出来ないと思えば、出来ない。どこまでも出来やしないはずだ。でも出来ると信じれば、やってみればよいさ。日本は、アメリカほど自由な国ではないが、それでも行動しようという熱意と、行動する体力のある若者を、喜んで受け入れてくれる集団は必ず存在する。あなたが、思うとおりにならず、いつでも欲求不満のまま、誰かに当たり散らして、日々を過ごしているのなら、あなたは時間を無駄遣いしている。ほんの少ししかない貴重な時間を、たばこを吸って、ゲームをして、あっという間に老人になってしまう。そして、原因を誰かのせいに押しつけて、グチを垂れ続けている。下らないと思わないだろうか?ボクも時に、精一杯、充実して生きている人に出会うと、嫉妬の念に駆られる。「どうすれば、彼みたいに、自分の能力を最大限に発揮して、楽しく生きられるのだろうか」と考えないで、もっと姑息に「楽しそうにしやがって、むかつく」ともってゆきようのない、ねたみを感じたりもする。しかし、あなたより頑張っている人を否定しても、単に、あなたが彼よりつまらない人間だと、告白しているにすぎない。あなたを高めるために、彼から自主的に何かを学び取ろう。具体的には、彼の興味の源泉を分けてもらえるように、勇気を奮い起こし、あなたから話しかけてみよう。「あなたは、どうしてそんなに楽しそうに仕事に取り組めるのですか。教えてください」そう質問すれば、説明をイヤがる人はいない。みな、嬉しそうに答えてくれるものだ。逆の立場で考えよう。後輩にこんな質問をされたらどうだろう。「先輩のように、できる人間になりたいんです。一番気をつけていることは、何ですか」ぼくなら、いい気になって、食事をおごった上に、二時間ぐらい語ってしまうだろう。元気を分けてもらうのは、楽しいあなたの自己変革のチャンスになりうる。躊躇することはない。あなたから、今日、声をかけてみよう。人生は、あなたの考えたとおりになる。だから、常に目標を持って、自分を近づけるように、上に引っ張ってゆこう。昨日より常に一歩先に進めるように、自分を高めよう。繰り返し言うが、諦めるのは簡単で、いつでも出来る。だが、行動を開始するのは、今しかない。そしてラッキーをつかむキッカケは、あなたの突破力しかないのだ。ポイント:自分を高めるために、より高いものから刺激を受け、自分を挑発しよう。人気blogランキングへ
October 27, 2005
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過去の実体験を聞けば、教訓が得られ、しかも、喜ばれる。07040いつでも、先輩から学べ!よき先輩は、たいがい教えたがり屋である。人は、そもそも自分の過去の経験を話したくてしょうがない。みんな、苦労話を聞いてもらいたいのだ。加えて、彼自身も先輩からたくさん教えを受けているので、それらを後輩に伝えたいと思っている。だから、その「教えたがり屋」の気持ちをうまく受け止めよう。あなたの学びたい事柄を人からうまく引き出そう。やりかたはなんということはない、ただ辛抱強く話を聞くことだ。話の腰を折らずに、なるべく批判せず、穏やかな気持ちで積極的に聞くことだ。この習慣は簡単に習得できる。先輩の経験談は、後輩の立場から「説教」と受け取られる場合が多い。立場上、カビの生えた昔話を、何度も聞くよう強制されるのは、後輩にとっては悲劇である。だが、先輩の立場からすれば、後輩が昔話を楽しく聞き、何かを学び取れるよう尽力すること、それは大きな喜びなのだ。昔話とは、たいてい過去の苦労話だ。その苦労を、かわいい後輩にねぎらってもらえると、嬉しい。先輩の、その熱い思いを、あなたは有効に活用しよう。もともと、「聞かされる」と受け身の態度だから、気分が悪いのである。先輩は、あなたをいじめようとは思っていない。あなたに、立派に育ってもらいたい。どんな先輩も、後輩を可愛いと思っているのだ。あなたは、自主性を発揮し、質問をドンドンぶつけ、細部をわかりやすく説明してもらいながら、先輩の「素晴らしき苦労話」の世界に入り込もう。夕食に誘われたら、歯医者の予約を取り消してでも、積極的に招待されよう。誠意をもって、先輩のあゆみを吸収するのだ。ボクも、時代劇の撮影の仕事をしていた時に、二ヶ月間先輩たちと暮らしたことがある。その仕事は、泊まり込みなので、ずっと同じ宿舎で夜を過ごしたのだ。ボクの先輩ふたりは、どちらも酒好きで、今日の撮影の反省(「台本の読み込みが足りない」「もっと声を出せ」「小道具の発注の仕方に思いやりが足りない」等)から始まり、過去の苦労話に花が咲く。ふたりとも、ずっと有名監督の下で仕事をしてきているので、失敗談、変な俳優の話、大事件など、話題に事欠かない。そして、シメは「オマエは今後どうしたい?」という、未来の質問になる。未来の話は、話が小さすぎるとつっこまれ、大きすぎても突っ込まれる。究極の回答は縦社会の軍隊式なので、「どこまでも先輩について行きます」だ。その時のボクは、自分が一番下の階級だったので、そのうっぷんを発散させることができずに、鬱屈とした毎日を過ごしていた。その時は、ボクが先輩になったら、苦労話を後輩に押しつけまい、と心の中ではちかったものだ。今でもその思いは強いが、果たして、ボクとつきあいのある後輩はどう思っていることやら。あなたと後輩とのつきあいを、思い起こしてみよう。素直に、あなたの過去へ好奇心を持ち、一心に耳を傾けてくれる後輩は、どうしたって可愛いと思う。大切にしてあげたくなるものだ。すなわち、積極的に聞こうとする姿勢が聞く方にあると、話す人の熱意もヒートアップするものだ。話す喜びを感じさせるように、熱心に耳を傾けるよう、あなたも心がけてみよう。あなたの昔話が、いくら偉大な教訓を含んでいようとも、聞く側に興味を持たれなければ、無意味である。あなた自身で検証してみることは、大切だ。もしかすると、あなたの話し方に問題があるのかもしれない。「面白くない」から聞いてくれないのだ、と疑ってみるのも大切だ。面白い話をする先輩から、話し方を学ぼう。楽しい話し方を、マスターしよう。このように、他人を喜ばせ、かつ、あなた自身も成長する、一石二鳥の視点を、常に持っていたい。ポイント:楽しく、先輩の話を聞こう。そして、そこから重要な教訓を学ぼう。人気blogランキングへ
October 27, 2005
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07020 人がたくさんいるところに、積極的に出かけよう!あなたが、たとえ冒険家で、開拓者魂に満ちている人であっても、砂漠のような何もない不毛な土地に、ゼロから何かを作り上げるのは、とてもパワーがいるだろう。無から有を生ずるのは、大変な作業だ。それならば、すでにスタートを切っていて、成功し、そのノウハウを持っている人たちと協力し合って、作り上げる方が、効率的だし、うまくできる。人がたくさん集まっている場所に出かけて、アクティブに活動している人たちに会うと、あなたはよい刺激を受けるだろう。同じ志を持っている人たちと、知り合いになろう。あなたを高めるのは、あなたの内部からわき出すパワーだけとは、限らない。たくさんの人が集まっている場所に出かけ、刺激を受け、そのパワーを使って、あなたがモチベーションを高めることもできる。たくさん人がいる場所には、チャンスもたくさん転がっている。予想外の出会いが待っている。ボクは、大学時代に、各大学横断のサークルに参加したことがある。それは、ある企業が、社員の青田買いの目的も兼ねて、主催していた会であったが、たくさんの知り合いができて、とても楽しかった。ボクは、大学では映画研究会しか出入りしていなかったため、どうしても知り合いが限定されていた。さまざまな興味を持った人たちと、社交的に話すのは、楽しかった。家に閉じ込もってばかりいる人に、突然降ってわいたように、良いオファーが来ることはない。まず外に出かけて、世界を知ろう。パワーを持っている人に会い、刺激を受け、圧倒されてみよう。誰かの協力を取り付けつつ、あなた自身でも道を切り開こうと、常にセンサーを張りめぐらせるのだ。あなたの元気が不足した時こそ、ぜひとも外へ出よう。そして、元気な人からパワーを分けてもらおう。あなたも、ひょんなことから、誰かの役に立つことができるかもしれない。世界は、チャンスに満ちあふれているのだから。ポイント:たくさん刺激を受けるためには、積極的に外に出かけよう。感性のセンサーを張りめぐらせて行動していれば、面白い出来事に出会える。予想外の出会いが待っている。人気blogランキングへ
October 26, 2005
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06020たたき台実例:ボクの友人は、電話工事の会社で、クレーム担当の仕事のマネジャーをしている。クレーム担当のオペレーターたちを、担当部署に派遣している人物だ。もともと、その仕事場には、薄っぺらいマニュアルしかなく、現実に起こる事態に、十分対応し切れていなかった。そう感じた彼は、要請を受ける以前から取りかかり、詳細な対処実例を網羅した、分厚いマニュアルを作った。彼自身のノウハウを満載して、現場の声を反省させつつ「たたき台」として作った。たとえば「オペレーター(たいがい女性)が、通話先の人から、セクハラに近いような会話を持ちかけられた場合、こう対処する」などの、とても詳細で現実的なマニュアルだ。彼曰く「こういったマニュアルは、どこまで作り込んでいっても、完成がない」とのこと。それ故に、運営元の責任者も、現場の人たちも、協力し合い、改良を重ねている。初めに誰が作るのか。彼は、自主性を発揮し、自ら着手した。現実に熱望されているものでも、ボクらが、黙って指をくわえ、待っているだけでは、手渡されることはないのだ。
October 26, 2005
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人の後をくっついてゆくより、あなたから率先して行動したほうが、ずっと楽だ!06010 たたき台ボクは広告代理店の営業マン時代は、クライアントにノベルティグッズの提案する際に、イメージをイラストにしたり、試作したりした。そのサンプルを取り囲んで、上司やデザイナーたちと一緒にプレゼンテーションの準備をした。たたき台としての試作品を目の前にすると、意見はとても具体的になる。マグカップにしても、ワイングラスにしても、サンプルの実物を手にすれば、商品ロゴの位置や、大きさを確かめられるし、手触りや重さを体感できる。プロジェクトが、本格的に稼働する前に、あらかじめ、モデルケースを、あなたが率先して作っておこう。これを「たたき台」と言う。「たたき台」とは一般的な言葉で言うと、「試作品」に近い。つまり、本格的に作り始める前に、仮に、作ってみるモノだ。もし、あなたが、広告の仕事をしていて、自分のイメージで、ポスターを作りたいとしたら、手近な材料を使って、あなたが、イメージのポスターを作ってみればよい。まず、デッサンをしてみる。新規のプロジェクトに取りかかる、というときに、あなたのイメージをPhotoShopなどのツールを使って、まず製作してみる。それは、稚拙であったとしても、そのプロジェクトにたずさわっているスタッフ全員の「たたき台」となる。コピーライトは、下位置でいいか。色遣いは、ターゲットにぴったりの色調になっているか。人目を引くレイアウトか。「たたき台」は役に立つ。そのイメージが、本当に広告としてインパクトがあるかどうか、目で見て確かめられるからだ。ラフに制作した、あなたの一枚のイラストが「たたき台」として効力を発揮する。よく「具体物がないと、ただ口で言ってもだめだ」という言葉を聞く。物事は最終的には、現実に則さなければならない。よくできたラフのイラストは、具体的にメッセージを伝える。自動車メーカーでは、新車開発の際、デザインを決定する前に、モックアップという実物大の模型を組み立て、検討する。ビジョンを実現させるために、机上の空論で終わらせるな。小さくても具体的な「モノ」が目の前にあってはじめて、大きなプロジェクトが、具現化し始める。あなたがプロジェクトを進める上で、リーダーとしての実権を持っていても、いなくても関係ない。このアクションのテーマは、あなたから、全スタッフの先頭を切り行動することによって、プロジェクトを、一足先に進めさせるということだ。自己顕示欲、自己満足のためであってはならない。「たたき台」は仮に作るものなので、適当に作ってもよいのだろうか。たとえ、軽い気持ちで取りかかっても、重要なポイントは押さえ、メリハリをつけて作ることが原則だ。そして当然ながら、具体的なものゆえに、あなたの稚拙さも「具体物」となってモロに現れる。あなたの力のなさは、まわりのみんなに明らかになってしまう。だから、関係者からは、たくさん批判を受ける。たたき台が未熟なモノであった場合、たたかれるのはあなたである。しかし、その批判は、すべてこのプロジェクトを前進させるための、アイディアとして、生かすことができる。あなたの「たたき台」は、間違いなく役立つのである。批判を受けてめげずに、バージョンアップさせ、さらによい「たたき台」を作りだそう。批判を意に介すな。プロジェクトを推進させるためには、あなたが未熟であることよりも、自主性がないことこそ問題となるのだ。ためらわず、自分の意見を形に仕上げて、主張しよう。自ら率先して、プロジェクトに取り組もう。そのことが、成功を呼び寄せてくれるはずだ。あなたは「たたき台」を作り始めた時点から、緊張感を持つに違いない。これもよい訓練になる。たたき台を作る課程で、あなたが直面する様々な問題は、以降の作業を、とてもやりやすくする。なぜなら、あなたがそのプロジェクトの最初の経験者となるから。苦労したり、工夫したりするポイントは、結局、関係者が、いつかどこかのタイミングで味わうポイントでもあるのだ。ためらわずに率先して、自らたたき台となろう。繰り返すが、自らの「たたき台」が稚拙であることを恐れるな。「下っ端なのに、出しゃばるな」と言われたら、実は、結構イイ線を行ってると思ってよい。上司は、衝撃を受けているのだ。その場合、権力で出る釘を押さえようとされることがある。だが、その行動力を評価しない人は、実はいない。どんなに痛烈に、あなたのたたき台を批判しても、その実、少しジェラシーを感じてしまうモノだ。「オレがやっておきたかった、ヤツに先行されて悔しい」と思われるぐらい、真剣に取り組もう。そう思わせるのは、とても気持ちいい。「良いアイディアをアピールして、注目されたい」という気持ちよりも、「このプロジェクトを、より良きものにしたい」という気持ちが大切だ。そう感じられれば、あなたは評価される。自主性を持って生きることを楽しもう。その口火を切るのは、あなたであって欲しい。あなたの積極性と、率先力を発揮しよう。ポイント:自主性を発揮し、あなたが一番先に一から完成まで仮のモデルケースを作ってみる。それを「たたき台」と呼ぶ。たたき台は、プロジェクト関係者にとって、とても役に立つ。だから、あなたのポジションがどんなものであれ、真っ先に作り上げよう。
October 26, 2005
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あなたは、常識にとらわれて、無難なことばかりしていないか?05080 ダメモトチャレンジすることは、いつだって楽しい。「できるはずがない」とあらかじめ誰かに決めつけられている行為に、あえて挑戦することだ。これは、あなたの「現実の限界」を、少しずつ広げる作業とも言える。だから、失敗しても、間抜け扱いされないし、成功すれば、大金星だ。ボクらは、自分のできることが増えた分だけ、大きな人物になれる。大きなものを「チャレンジ」と言う。小さなことは、言ってみる」とか「やってみる」とかだ。日常の、小さな「交渉」も、大切な「チャレンジ」であることに変わりない。 いつも勝算の立たないチャレンジばかりする必要はない。そればかりではあなたの心臓も、もたないだろう。「ダメで、モトモト=ダメモト」のチャレンジは、時に成功するし、そんなドキドキがあれば、人生は楽しく色づくのではないだろうか。「ダメモト」と割り切って、気楽にチャレンジしてみると、あなたから予期しなかった巨大なパワーが噴出し、予想外によい結果になったりする。やってみなければ、分からないのだ。オリンピックでは、毎回、全く注目されていなかったにもかかわらず、メダルを取る選手がたくさん出る。負けを覚悟で挑戦し、結果的には、栄冠を獲得するのだ。ボクは、映像の専門学校も出なかったし、業界に知り合いもいなかった。コネもないまま、子供の頃からの夢であった映像業界に足を踏み入れて、ずっとチャレンジし続けてきた。ずいぶんと、遠くまで進んでこられたし、素晴らしい体験も、たくさんできた。部外者には、到底見られない、美しい光景も、迫真の演技や、努力した末に認められる喜びや感動も経験した。思わぬ幸運にも、巡り会えた。だが、今の状況には、まだまだ満足していない。なぜなら、結構がんばって、次善の目標である、教育番組のディレクターというポジションは手に入れられ、幸せに思っているが、当初からの目標としてきた、映画監督のポジションには、たどり着けていないからだ。ダメモトだと思っていた「この道(=映像業界)」に無謀にも飛び込んで、生き残りつつも、ステップアップを重ねられて、そのことを、とても誇りに思っている。しかし、もっと上を目指したい。まだ「ボクの夢には、続きがある」と、希望を持っている。ダメモトのチャレンジを、共に続けてゆこう。ポイント:チャレンジをあきらめるな。夢の実現は可能だ。思いを遂げるように、日々精進して欲しい。
October 26, 2005
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05070段取りは、のりしろをつける。ひとつの作業をしながら、先行して、次の準備ができていれば、時間のロスがない。それを「段取りに、のりしろをつける」と言う。撮影現場では、みながひとつの作業をしながら、次の段取りを進めている。一つの準備が整うと、その時、手の空いているスタッフが、もう次の準備を始める。使わなくなった照明機材を、片づけたり、女優のメイクを変えたりする。それは、多人数の大所帯のため、ひとつのパートの作業が滞り、全員の足並みがそろわないと、全員に迷惑をかけてしまうからだ。どんなに水も漏らさぬ準備をしていても、小道具一つ、ライトが一灯足りなければ、撮影は止まってしまう。だから各部署のリーダーは、先々の準備を考える。これは、ひとりで作業をしていても、同じだ。一つの作業を進めながら、手の空いている時に、時間のかかりそうな、ずっと先の準備を並行して進める。時間のかかる作業に早く着手しないと、段取りが崩れて、スケジュールに合わなくなる。休憩している間に、未来に向けて作業のストックを作ろう。作業のストックは、突発事項の保険ともなるのだ。
October 26, 2005
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全ての行動には、段取りが存在する。Aが起こって、Bが起こって、Cが起こる。その全行程をあらかじめ準備しておこう。05060 段取りを上手に組む!プロジェクトの進行を予測し、先先へと考え、計画を立てておく。そして必要な事項を、前もって次々と準備しておく。それが段取りだ。よく例に出されるのは、料理の段取りだ。たとえば、カレーを作ることを考えてみよう。まず、具材を用意する。調理器具を用意する。次に実作業に取りかかる。材料の下ごしらえをする。それから、調理を始めるのだ。食事時間に間に合うように、調理時間を計算した上で、料理に取りかかる。足りない具材を、料理途中で買いに行くことがないように、あらかじめチェックしておく。並行して、ご飯を炊く。カレーができても、肝心なご飯がなければ、「カレーライス」にならない。カレーができたら、食器や飲み物を用意し、待っているみんなにサーブしよう。このように、カレーライスの段取りは簡単だ。順を追って、進行している。仕事の段取りも、この考え方の応用でしかない。「Aがあって、Bがあって、Cになる」とあらかじめ知っていれば、準備できるものは、早めにやっておくに越したことはない。例として映像製作を考えてみよう。台本製作>キャスティング・スタッフィング>撮影準備>撮影>編集>音入れ>完成この一連の作業が、明示されている時には、映像の世界は、よく「ケツが見えている」状態という言葉が、使われる。段取りには、一つが終わらないと、次に取りかかれないものと、早くから準備しておけるものがある。再び、映像の世界に戻ると、以下のように説明できる。撮影をしないと、編集に取りかかれない。しかし、台本が完成しなくても、キャスティングはできる場合もある。極端な場合、スポンサーの関係で、主役のキャスティングが真っ先に決まって、他の全てが後からの場合もあるのだ。段取りのプランを、早いうちから考えておいて、作業を流れるようにこなせるときは至福の喜びだ。たずさわる全ての人に、感謝してしまう。段取りは、まず、日頃よくやっているルーティーンワークに目をつけて、それをスムースに段取れるように、改善する訓練から始めてみるのがよい。例えば、書類仕事をする場合に、あなたは一つの項目を埋めるたびに、資料をひっくりかえして、調べ、時間を無駄にしていないだろうか。作業をする前に、下ごしらえに当たる、必要書類をあらかじめ手元に置いておき、あとは書き込むだけにしておく。あらかじめ準備を済ませていた方が、気が散らず、速くできるし、書き込む際の誤りも少ないので、一石三鳥だ。段取りをうまく組むには、作業を何段階かのステップに分割して、その各ステップの準備を、先行して進める。それらのステップは、すでに決まっている要素から先に、はめ込んでゆく。最終的な納期が決定しているのなら、それを一番先にスケジュールに組み込む。どうしても動かせないものから、流動的なものへと決めてゆき、スケジュールを固定してゆく。「Aがあって、Bがあって、Cになる」というものであれば、その順番は崩しようがない。いくら、材料がそろえられず、Aに取りかかれないとしても、Cから始めてしまうわけには、いかないからだ。しかし、準備はできるものだ。基本的に「ひとつの段階が終わるまで、次の準備に入らない」というのは時間の無駄である。並行して進めた方が、能率的だと判断したら、段取るものが無駄になったとしても、先行して次々準備しておくべきだ。先々を読む行動は、将棋においては、頭の中で相手の手を何手先まで読めるかが勝負の決め手になる。段取りを上手に組んでおけば、突然の変更にも、余裕を持って対応できるのだ。ポイント:段取りを上手に組む。作業をいくつかのステップに分け、効率的にそのステップをこなしてゆくために、準備に時間を費やすべきだ。一連の作業を一つ一つのステップに分解し、準備をしておく習慣を、身につけよう。先行できる準備は、早い時期から手をつけておくと、あなたが楽になる。ストレスを感じず、スムースに実作業が進むはずだ。人気blogランキングへ
October 18, 2005
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『金持ち父さん、貧乏父さん』の「金持ち父さん」は、実在しなかった!びっっくりしました、僕は、この本を読んでから、その存在をずっと疑っていませんでした。ロバート・キヨサキさんが、金持ち父さんとの掛け合いで物語を進めてきているため、実に的確にいろいろな投資に対する仕組みを、わかりやすく、丁寧に説明してくれていたので、金持ち父さんとはすごい人物だ、と思っていました。しかし、彼は、実在していなかったのです。どうして、それがわかったかというと、『ミリオネアの教え、僕の気づき』(河本隆行著)(成甲書房)という本の中に書かれていました。彼、河本さんは、ロバート・キヨサキさんの講演会の通訳をしたりしている、自己啓発の講演者で、あるとき、講演の打ち合わせのときに、そのことが明かされたと本に書いてあります。僕はそれを読んで、「アチャー、やられた!」と思うと同時に、「ロバート・キヨサキさん、恐れ入りました!」とも思いました。自分の投資に対するコンセプトを説明するために、最適な人物を創作するというのは、とても優れた考えです。あんなにも、わかりやすくシンプルにいろいろな概念を説明してくれる、投資家が、実在しなかったとは驚きですが、だからといって、『金持ち父さん、貧乏父さん』シリーズの輝きが薄れることはないと僕は思います。事実、数多くの人がこの本をきっかけに、投資家になるべく自己啓発を始めたのだと思います。僕はその功績は、限りなく大きいと思います。それにしても、巧妙な人物設定でした。当然、ロバート・キヨサキは言うでしょう、誰が本当の「金持ち父さん」か、だって?それは、俺本人だよ、と。それにしても、学ぶことの多い自己啓発本です!!人気blogランキングへ
October 17, 2005
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05050 スケジュールを立てるあなたは、スケジュールを決めておいて、その通りにものごとが運んだ経験が、数多くあると思う。その快感を、覚えているはずだ。予定通りに、スケジュールが運ぶことはまれだが、幸運の手伝いを得て、そうなった時は気持ちよい。ボクは時々、その喜びに打ち震える。最初に立てたスケジュールは、現実の状況の変化に合わせて、どんどん変更させる。その際、注意したいのは、あなたの怠惰で、スケジュールを遅らせないようにすることだ。あなたがスケジュールを書いたならば、自らスケジュールを破るわけにはゆかない。立てたスケジュールを、本人が実行しないと、他のスタッフはあなたを信用してくれない。そんな人には誰もついてゆかない。Schedulingポイント:スケジュールを立てる。あなたの未来を、あなたがスケジューリングしておかないと、誰かに強制的に決められ、あなたの自由が利かなくなる。自主性を持って、率先して、スケジュールを立て、「あなたが」行動しやすくすべきだ。
October 14, 2005
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現実を詳細に思い描き、ちょっと、未来を予想する。もし、予想が当たれば、しめたものである。05040 シミュレーションする!スポーツ選手は、競技に入る前に、頭の中で何度も、シミュレーションを繰り返す。現実に体を動かす前に、状況をバーチャルな状態で、あらかじめ「体験して」おくのだ。これを、イメージトレーニングと呼ぶ。過去の自分の成功体験、理想のシチュエーションを頭の中で体験するものだ。スポーツの分野では、効果は明快である。F1ドライバーであれば、実際に走る前に、頭の中で正確にレースの様子を再現し、パフォーマンスを高める訓練をしている。実際に走り出す前に、イメージの中でコース上を走り、次々と迫ってくるコーナーを、ハンドルを切り、ギアを切り替え、アクセルを踏んでかわしてゆく。他の車を、次々と抜いてゆくのだ。実際に走っている様子を、細部まで強くイメージして、頭の中で再現する。そして、理想のタイミングで行動できるよう、トレーニングするのだ。バーチャルなイメージを繰り返し体験しておくと、脳をだますことができ、あなたは、そのイメージを、実際の体験と区別できなくなる。バーチャルな成功体験が、経験として蓄積される。そのことによって、人は「成功した体験だ」と思いこんでしまう。上手に使えば、シミュレーションはあなたにパワーを与えてくれる。道具は何も必要ないので、シミュレーションは便利だ。ただ頭の中で、自分の姿を、何度も繰り返し思い描くだけだ。この非常に便利で、強力なツールを、ボクらの普段の生活の中でも、有効に活用しよう。まだ現実に起こっていないことを、シミュレーションで体験しておくのは、とても楽しい。シミュレーションは、あらゆる準備に応用できる。ボクらは、無意識で使ってはいるが、意識的に実行すると、さらに効果的だ。事前に、イメージを頭でふくらませ、成功体験を経験しておき、その後に、実際に体を動かしてみる。そして、そのイメージと現実の違いを観察して、イメージを修正する。再び、現実に立ち向かい、イメージに近づけるべく行動してみる。こうして、シミュレーションを繰り返し、現実の行動の精度を向上させよう。身近な例なら、スキーのインストラクターのレッスンビデオだ。ビデオを見ながら、イメージを頭の中に定着させて、今度は、あなたが実際に滑ってみる。そして、その違いを観察する。インストラクターの滑りと、どこが違うのか。あなたの実際の滑りを思い出し、比較し、記憶を強化する。その繰り返しによって、あなたは成長する。これは、電話で話す際にも応用でき、ボクはよく活用している。誰かに電話をかける前に、要点をメモしておき、どういった手順で説明するか、あらかじめ頭の中で思い描いておく。現実の会話は、もちろん相手がいるので、多少ずれる。思い描いたとおりに、現実は進行しない。しかし、このシミュレーションを事前にしておくか、おかないかで、明らかに成り行きが変わるのだ。(ごくまれに、予想通りの話の展開になることも、あるので、バカにならない。)繰り返すが、これは非常に身近で、簡単に使え、効果のあるツールである。時間のある限り、自主的に繰り返し、たくさん経験しよう。ドラマの役者は、ひとりで部屋に閉じこもって、何度も演技の練習を繰り返す。非常に孤独な作業なのだが、周囲で見学していると、あきれるほどである。しかし、ほとんどの役者が、喜々としてこの作業に没頭している。本番に臨む前に、一度体験しておくのと、全く何の準備もせずに、当日を迎えるのでは、全くデキが違うのは、ご承知の通りだ。シュミレーションに親しみ、習慣にしよう。何度もやれば、日常的な頭の使い方となり、もっと上手に使いこなせるようになる。あなたは、想像上で状況に慣れ、訓練を繰り返すのだ。そして、本番だ。ポイント:現実に起こりうることを、前もって思い浮かべ、シミュレーションしておこう。シミュレーションするのは、楽しい。予行練習しておけば、いざ現実の場面になっても、余裕をもって対処できる。
October 14, 2005
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ボクらの「知っていること」は、少ない。知らないことの方が、圧倒的に多い。だから、現実に立ち向かうには、あなたの手を使って、実際に調べてみるのだ。そして、調べるのはとても楽しい。05030 調査する楽しさテーマを決めて、調べよう。調べて、発見することは、とても楽しい。漫然と焦点を絞らず、調べても無駄だ。明確に調べることを決めてから、とりかかろう。まず、あなたの知りたいことを明確にしないと、興味はあてどなく流れていってしまう。今はインターネットで、ウエブ検索をかければ、家から一歩も出ないで、かなり突っ込んだことまでも調べられる。しかも、専門家から一般人までにわたっての、幅広い情報源から、知りたいことを調べられるのだ。これを使わない手はない。えっ、まだネットにつなげていないって?それなら、今すぐ、インターネットプロバイダーに電話をしよう。インターネットなら、時間も手間も省けて、手軽に広範囲にわたって、瞬時に調べることができる。この便利な世の中では、「知ろう」という欲望と、「知ってしまう」という結果が、とても接近している。専門知識をもっと詳しく知りたいのなら、書店で関連書籍を買おう。ボクは、劇映画の助監督をしていて、議員バッジについて調べなくてはいけなくなった時がある。調査を思い立った時には、もう、十八時を過ぎて、図書館が閉まっていた。仕方なく、インターネットのサイトを調べ始めて、ほどなく、知りたいことを手に入れた。その時に、インターネットの強みを実感した。ネットで全てを調べ上げることはできないが、少なくとも、表面上の知識のとっかかりは見つけ出すことができる。しかも、とてもコストが安い。ネットのパワーは、あなどれないモノだ。だから、ここで言えることは、「調べられなかった」という言い訳は、もはや通用しないということだ。その発言は、少しの手間を惜しみ、「手抜きした」という告白に過ぎない。ポイント:まず、調査してみる。八方手を尽くして、あなたの目指す分野の情報を入手しよう。調査は、本来楽しい作業だ。どんな知識でも、新たに手に入れるのは、楽しいものだ。
October 14, 2005
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一度忘れたら、もう思い出せないかもしれない。05020 思いついたアイディアは、すぐメモして残そう!あなたは、今から、新しい分野に進出する。そのことについて、ずっと考え、行動し続けるのだ。ずっと考え続けるならば、役に立つ、立たないに関わらず、たくさんの革新的なアイディアを思いつくはずだ。だが、思いついたことは、重要なことでも、みなすぐ忘れてしまう。忘れてしまったアイディアは、再び思い出すのが、とても困難だ。近未来のあなたに役立つよう、すぐに書きとめよう。今では、常に手元にある携帯電話にさえも、メモ機能がついているので、まずはピッピと記録しよう。メモ帳を常に携帯していれば、なおのこと都合がよい。メモを取っても、生かせなければ意味はない、積極的に活用しよう。メモを取り、時間のある時に、それらをまとめて「アイディアノート」に記入しておこう。そのノートは、あなたの未来の行動を強化してくれる、大切なパートナーだ。ポイント:思いついたアイディアは、メモしよう。メモはきちんと残し、活用しよう。
October 14, 2005
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作り上げたビジョンが、固まったならば、あなたは必ず実行できる。05010 立案能力を鍛えよう!もうあなたは、今すぐ何かを実行しようと、アイディアを練り始めているだろう。そして、イマジネーションを豊かに駆使し、楽しい計画を思い浮かべているだろう。これから、わくわくする冒険が始まるのだ。行動の計画を立てるのは、とても楽しい。それは「現実」に流されるままでなく、「現実」に立ち向かい、あわよくばあなたの望む方向に変えてしまおう、という強い意志に基づいている。あなたが、あなたをとりまく周囲をあなたの好みに合わせて、動きやすいように変えたいのなら、強い意志と、綿密な計画が必要だ。基本的に、他人は変わらない。変わる時は、悪い方へ、あなたの望んでいない方に変わってしまう。あなたの都合のよいようには、変わらない。だから、状況を変えたい場合、あなたは、あなた自身を変えるしかないのだ。現実を、都合の良いように変えることができるのは、計画立案者の特権だ。率先して計画を立てる人は、他の人より先に、様々な問題に直面し、その解決策を立てなくてはいけない。何のビジョンも持たず、状況に場当たり的に対処しているくせに、自分の人生は「うまくいっているじゃん」と豪語する人に、ボクはこう言いたい、「おめでとう。ついていたね」と。しかし、場当たり的な彼が、別の機会には泥沼にはまりこんで、困っても、同情はしない。ましてや、愚痴をこぼそうものなら、逆に厳しい言葉を、投げつけてやる。「プロジェクトを始める前に、自分で何のビジョンも用意していないなら、文句を言う資格がない」と。「運が悪かった」と、誰かのせいにする前に、準備を済ませておこう。自主性を持って、事に当たろう。あなたの自主性は、現実を変えるキッカケになる。今日から違う人になろう。自分の長大な未来を思い描き、スケジュールを具体的に紙に書いてみよう。あなたのイマジネーションを使いこなすのだ。十年後の理想的な状況を思い描き、九年後、八年後、七年後、一年後とさかのぼって思い描く。そうすれば、自ずと一月後、一週間後、明日、今日と、何をすればよいかが分かってくる。夢を分割して、現実の作業にまで細切れにする。その後は、簡単だ、今から実行に取りかかるだけだ。これは、夢を現実に引き寄せる作業である。あなたが作り上げたビジョンがしっかり固まってきたなら、それは必ず実行できる。躊躇しない方がよい、さあ今から取りかかろう。ポイント:現実を変えるのは、あなただ。タナボタの幸運を待つより、戦略を考えて、あなたから仕掛けてゆこう。
October 14, 2005
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明日も明後日も、その場所にとどまるなら、欲しいモノは指の間をすり抜けてゆく。04050まずボクらは、前進する!あなたの今いる場所は、居心地がよいだろうか。不満はないか。ボクらが、現実をいくら深く掘っていっても、現実を変えることはできない。小さく閉じこめられている場所から飛躍するには、大きなビジョンが必要だ。たくさんの経験を得て、ボクは今いる場所を手に入れたが、まだまだ、たくさん不満がある。もっと、大きなムーブメントを起こしたいし、もっと、多くの人の役に立ち、多くの人を喜ばせたい。満足することは、とても大切だが、満足しつつ、もっと上を目指したい。ボクは前進したいのだ。ボクは、二十歳の頃より「大人」になり「丸くなった」と思っているが、元々の気質は、とてもプライドが高く、頑固だ。自分を価値あるものだと信じたいし、足が動く限り、この豊かな世界を、自由に走り回りたい。誰かに強制的にストップをかけられたり、檻に閉じこめられたり、八つ裂きにされたくない。負けて、立ち止まりたくない。夢を実現したい。どうしても欲しいものは、たくさん犠牲を払ってでも手に入れたい。それが、ボクの行動のモティベーションだ。あなたがどんなにやり手で、幸運だとしても、一日で、全てを手に入れることはできない。だが、あなたは、今すぐ取りかかり、できることはすべてやってみる。一歩でも二歩でも、目標に向かって、今から前進しよう。そして、歩みを止めないことが、重要だ。ポイント:あなただけの夢を、密かに心の中で暖めても、誰にも迷惑をかけない。だから、どんどん想像しよう。あなたも含めた、たくさんの人が、幸せになれる計画を立てて、それを実行しよう。人気blogランキングへ
October 12, 2005
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04040 ビジョンを現実と結びつけよう!何の規制もない巨大な夢を、自由に考えてみよう。どれだけ無謀でも、かまわない。とにかく、想像できる限界まで大きな夢だ。何をするのも自由だ。いくつ考えてもいい。例えば、南の島の海辺に住み、たくさんのイルカたちと共に生活する「楽園」を、想像してみよう。その『楽園』をテーマパークとして経営し、イルカと触れあうために世界中から観光客が押し寄せて、あなたは日々、彼らのためにイルカとの間を取り持つ。そんなテーマパークが、あなたの巨大な夢だとしよう。その夢を実現するにあたって前提となるのは、イルカとともに生活するノウハウだ。それを身につけなくてはいけない。それは、どうしても必要な知識だからだ。この世の中で、イルカときちんと正しく向き合い、育てる知識なしに、イルカの『楽園』を経営することは絶対できない。全てはそこから始まる。だが、その知識は、門外不出のものではないと思われる。イルカと共に生活する方法を知っていて、教えてくれる人は、世界中に数え切れないほど多くいるだろう。その人の所へ行き、あなた自身を売り込み、イルカのことを徹底的に学び、イルカの友達になればいいのだ。どうだろう、あなたにできるだろうか。ボクは以前、ドキュメンタリーで、ハワイにある、自閉症の子供たち専門のイルカのヒーリングリゾートのTV番組を、観たことがある。その番組は、実に感動的だった。両親と話さえしない、自閉症の子供が、イルカと楽しく遊んでいるうちに、心を開いてゆくのだ。あなたはそこに行き、働くことはできるだろうか。そして、あなたの夢を実現することは不可能か。もし興味があるなら、今すぐ、ウエブサイトで調べてみよう。「アニマルヒーリング」などのキーワードが有効だ。あるいは、こういう夢は、どうだろうか。ボクは小学校の頃、日本刀の刀鍛冶(かたなかじ)にあこがれたことがある。一日中、日本刀の刀身を鍛えるために、鉄をたたき、究極の芸術品を作るのだ。刀鍛冶を極めるための修行と実践は、どこまでも深く、日本の伝統を受け継ぐわけで、一生勉強である。きっと、刀鍛冶の師匠に弟子入りできたからといって、一年で鉄をたたかせはくれまい。何年間も、修行に次ぐ修行の日々である。こんなふうに自由に考え、まず、ビジョンを思い浮かべるとする。そのパーフェクトなビジョンを、現実の課題として、あなたが真正面から向かい合った場合、逆に、それが実現不可能であるための要素を考えてみる。一分間、実際に考えてみよう。どうだろうか、意外に、妨害する要素が少ないはずだ。どんな完璧な夢も、おいそれとは手に入れられない。だが、完全に不可能とは言い切れない(実際に、今、達成している人がいるだろう)。つまり、あなたの思い通りのビジョンを「不可能だ」と即断しがちなのは「打ち壊せない壁」があるからではなく、ただ単にあなたが実行していないからだ。全体像を、きちんと頭の中で描くことが、何よりも優先されるのだ。それがあって次は実行力、すなわちあなたの日々の行動が、必要になる。全体像があるならば、その道筋の中で、今あなたがどの部分を歩んでいるかが分かる。仮にあなたが「映画監督になる」というビジョンを描いたとしよう。それならば、自主制作でもいいので、まず映画を作ってみることから始めればよい。今なら、DVカメラでも充分物語を撮影することができる。照明は、手近なライトと、安いレフ板で結構。役者は、身近な人を必死に口説き、頼もう。人望がなく、協力してくれる人が集まらなければ、役者の出ない作品(風景のドキュメンタリー、アニメーションなど)に企画変更すればよい。端的に言って、その作品を撮り上げ、編集し、仕上げた時点で、もうあなたは「映画監督」である。そして、次の作品を作る準備をしながら、他の人が作った劇場映画を、ひたすら見て、学ぼう。映画業界で職を得ることが、あなたの目的だろうか。それならば、映画監督になるために必要なコネを開拓することが、次に必要になってくるだろう(プロの撮影現場のスタッフと知り合いになる。キャストと一緒に仕事をして、信頼関係を築く、など)。映画の脚本をあなたの手で書くことも、当然その先に課題として出てくるだろう。ならば、脚本のアイディアを温め、構成を練りあげ、実際に執筆しよう。周囲の有力なプロの方々に、積極果敢にアピールし、あなたのまわりを映画を作れる環境に整えてゆくことも必要だ。大切なのは、映画制作の世界に、どっぷり身を置いて、自らの手で道を切り開いてゆこうと奮闘することだ。もちろん、あなたがひとりきりで、つらい現実に立ち向かう必要はない。同志を増やし、サポーターを増やし、大きな夢を現実しやすくすればよいのだ。気楽に想像することと、それを、あっさりあきらめてしまうことは、誰でもできる。そこで終わってしまうと、みんなと同じレベルだ。その程度で終わってしまうのならば、悔しいはずだ。そこから一歩踏み出そうと奮闘する、チャレンジャーの楽しいところだ。頭が痛くなるほど考えて、想像力を羽ばたかせよう。豊かなビジョンは、多くの人を引き寄せる。豊かなビジョンを持った魅力的な人になろう。厳しい現実に負けるのは簡単だし、誰でもいつでもできる。しかし、現実に踏みとどまり、立ち向かってゆく人はとても少ない。現実を変える、勇敢な戦士になろうではないか。
October 12, 2005
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冷たい現実に押しつぶされる前に、楽しい夢を思い描いて、明るく生きよう!04030 大きな夢を見よう!あなたの頭で、思いつかないことが、あなたの手によって、生み出されることはない。だからまず、思い切り大きな夢を想像しよう。あなたが、頭の中で不可能可能を問わず、どれだけ大きな夢を見たとしても、誰からも、とやかく言われる筋合いはない。どんなことを考えても、全く自由なのだ。それならば、思い切り巨大な理想のビジョンを考えよう。強烈に思い浮かべて、想像の世界で、自由自在に動きまわろう。理想的な状況を、何度も脳に焼き付けるのだ。まず、あなたが、どれだけ巨大な夢が思い描けるか、挑戦してみよう。世界平和?地球征服?億万長者?永遠の命?どこで、誰と、何を、どうやってもかまわない。理由もいらない、無限の広さの世界の中なのだ。どんなことでもよい。誰にも告白する必要もないので、気兼ねすることもやめよう。どうだろうか、あなたの想像の翼は、大きく広げられただろうか。しかし、今度は、方針を逆転させて、その夢を徹底して論理的に検証してみよう。現実に照らし合わせて、実践的に分析するのだ。「政治家になって、世界を住みよい世界に変える」という夢ならば、あなたの政治家としての方針はどんなもので、あなたを支えてくれる人は今具体的に何人いて、いつどんな選挙から出馬して、どう票集めをし、受かったあとにはどう活動してゆくか、そういう具体的なことを考える。果たして、その夢たちは、本当に実現できないのだろうか。原因は何なのか。ではここで、少し脇道にそれてみよう。ボクと一緒に、あなたも過去の世界中の偉人たちの、偉大な業績の数々を、思い出してみるのだ。空を自由に飛び回ることは、昔の人からすれば、全くできないことだった。手の平にのるテレビ電話は、三十年前には夢物語だった。誰からの指示もなく、踊りまわり、二足歩行できるロボットは、小説とアニメの中でだけ、可能だった。ボクの子供の頃は、印刷のクオリティのワープロさえ、手軽に手に入れることはできなかったではないか。ボクの中学時代は、映画館とテレビ以外では、好きな映画を見られなかった。ビデオは高価だったから、買えない。ましてや、三百九十円でビデオをレンタルできるなんて、ボクの小学生時代の三十年前には考えられなかった。映画画質のクオリティのテレビゲームや、一枚のフラットな液晶のテレビモニターが一般的になったのは、本当にごく最近だ。このように、最近、実現された技術を礼賛するだけで、この章を終わらせるつもりはないが、かなわないかもしれないような夢は、近い将来に、時が解決してくれるものかもしれないのだ。イメージと現実の違い、それは技術の進歩という面だけではない。できることと、できないことも、実は、二者にそれほど距離はない。振り返ってみれば、現在は実現できていることも、思い切って始めてみる前には、到底無理だと思っていたものばかりだ。ボクは、自分で夢に描いていた「映画製作の現場」に、足を踏み入れられるとは思わなかった。ましてや、青年期のヒーローだった役者さんや、とんでもない美人女優さんと、一緒の現場で仕事をできるなんて、現実的ではなかった。しかし、やってみればできないことではないのだ。初めて女優の斉藤由貴さんと、映画スタジオの敷地内ですれ違ったときのことは、今でもハッキリ覚えているし(なんて瞳の大きな人なんだ!)助監督時代に、クレイジーキャッツの「無責任男」の植木等さんに話しかけられたときには「人生の絶頂だ」と感じたモノだ。夢を自由に思い描こう。今からF1ドライバーを目指し、世界チャンピォンになるのは、もう無理かもしれないが、F1チームのオーナーになるぐらいのことは、不可能とは言えまい。アメリカ合衆国の大統領にはなれないかもしれないが、日本の大臣ぐらいには、ひょっとするとなれるかもしれない(!)。大きな夢を持てば、自ずとその地点に、にじり寄るための手段を、いくつかは思いつくものだ。もし、あなたがギタリストになりたかったら、まずギターを手にして、ポロロンと弾いてみなくては始まらない。ギターを弾かないギタリストは、一人もいない。弾いてみて、上手にできるかできないかを思い知るのは、その次の段階だ。あなたは、ここでも言い訳を考えつくだろうか。「ギターを買うお金がない」って?なら、誰かから使い古しのギターをもらおう。「コードが一つも分からない」って?なら、楽器店で、ギター教則本と一緒に、大好きなミュージシャンの譜面集を買おう。そして、明日から一日三時間、部屋に閉じこもって、練習するのだ。ギターが手に入り次第、すぐに取りかかれ。映画監督になりたかったら、映画をまず作ってみよう。映画を作らない映画監督も、ギタリストの例と同様、あり得ない。まず、どこからか、ビデオカメラでも、十六ミリフィルムカメラでも手に入れて、何かを撮影してみよう。動きのあるものを撮れば、それがすなわち映画だ。全ては、そこから始まるのだ。なにも、映画館で千本観て、学ばなくても、映画を撮り始めればよい。自由なのである。恐れずに、始めよう。ここで繰り返す。大きすぎる夢を見ても、全く、誰の迷惑にもならない。それが、燃えるような情熱に裏打ちされているなら、初めの一歩は、あっという間に踏み出せる。夢を否定していたら、その時点で、未来はしぼんで死んでしまう。後には何も残らない。恥ずかしがらずに、大胆に取りかかってみよう。少しでも、近づく努力をしてみよう。「やってできなかったことと、やらなかったことの差は、無限大に大きい」と、ボクはいつも思っている。「やらなかったこと」は後悔になるが、「やってみてできなかったこと」は、後にいい思い出になる。そして、それは、さらにもう一歩を踏み出す、バカでかいモチベーションともなる。Big Dreamsポイント:どんな大きな夢を見るのも、自由である。そして、大きな夢は、実現しようと本気で考え、実行すれば、かなう。
October 12, 2005
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きちんとした設計図(=ビジョン)を用意し、それを日々実行しよう!04020 あなたは、あなたの考えた通りの人間になれる!あなたは、どんな人になりたいと、考えているのだろうか。昔から、言い古されている言葉であるが、こういうものがある。「あなたは、良きにつけ悪しきにつけ、あなたの考えたとおりの人になる」こう言うと、あなたは「そんな簡単なことで、理想の自分をゲットできるのなら苦労しないよ」と反発するだろうか。しかし、ボクの経験からすると、常に理想の自分をイメージする、このトレーニングは効果的だ。どんな場合でも、あなたが、「負けるかも」と疑問を持ちながら行動していれば、勝てるチャンスも取り逃がすだろう。弱気な考え方だと、もう一押しできず、積極果敢になれず、相手に押しこまれてしまう。できないと思っていると、簡単なことも失敗してしまう。それは全て、あなたの日頃の思考パターンが影響する。つまり、あなたが自分自身を失敗させているのだ。具体例を挙げよう。あなたの目の前にある、重い荷物を持ち上げる場合を考えてみる。重いものを持ち上げる際に、大切なことは何か。それは、あなたがそれを「持ち上げられる」と心の底から信じることだ。その上で、実行するのだ。すると、驚くほど簡単にできる。ボクが映像の仕事を始めて、ロケ(撮影)に行ったときのこと。撮影場所で、邪魔になる荷物を運び出していた。ボクが、重そうな荷物をひとつずつ運んでいたのに対して、その時、一緒だったベテランのキャメラマンは二つを一度に運んでいた。ボクが「よく運べますね」と感心して言うと、その人は「重いと思うから重い。運べると思えば、簡単に運べるぞ」と言った。しぶしぶながら、ボクも試してみたら、なんのことはない、運べるではないか。運べないのは、やる前からできないと思い込んでいるからで、ボクらの能力の限界を決めているのは、物理的なものではなく、主に頭脳なのだ。こう結論づけると、まったく、「スターウォーズ 帝国の逆襲」でルーク・スカイウオーカーをしごいているヨーダの台詞のようだ。あるいは、映画「マトリックス」で、スプーン曲げをする、子供の僧侶の台詞のようだ。「スプーンがあると思うから、曲げられないのだ。スプーンはないと思いなさい」できないと思ったら、できない。できると思ったら、できる。簡単な方針ではないか。脳は、視覚で認識した幻と実物を区別できない。まだ手に入れていない理想の生活も、細部まで詳細に思い浮かべる訓練を続ければ、現実だと錯覚してしまう。あると信じて、頭の中で明確なイメージとして、定着させてしまえば「現実に」存在してしまうのだ。いつも、頭に思い描いている詳細なイメージと現実は、脳の中では、いつしか区別できないものとなってゆく。積極的な考え方の仲間に取り囲まれていたら、あなたも影響を受けるだろう。素敵な映画ばかりを観て、自分のイメージを高めていれば、あなたは知らず知らず素敵な人になってしまう。どうせ人間の脳は不完全で、虚像と現実とを区別できない代物であれば、うまくだまして利用して、夢をたくさん実現してしまおう。あなたは再び「いい加減なことを言うな」と反論するかもしれない。「今すぐ真ん中に飛び込め」と言った、その舌の根も乾かないうちに「計画を立てろ」と聞くと、変に思うだろう。しかし、そうではない。あくまで、あなたは「今すぐ真ん中に飛び込む」ことによって、新しい人生をつかむ行動を起こすのだが、それは、ただの入り口に過ぎない。人生は長い道のりだ。継続して人生を歩むには、長期的な、しっかりしたビジョンが必要だ。衝動的に、無理矢理進路を変えたからといって、その後の人生が、すべて思いどおりになるわけではないのだ。キッカケをつかむこと、継続して夢を追い続けることは、どちらも大切で、不可分なのである。「突然知らない場所に足を踏み入れて、衝動的に人生を変えてみたい」と決意し、行動開始するのは、まわりの人にすれば、衝撃的で鮮やかな見せ物に映るだろう(たとえば、離婚を機に、黄八丈(高級きものの生地)を手織りしたいと、突然、八丈島へ移住した女性をボクは知っている)。だが、あなたが、どんなにかっこよく「新しい」キャリアを始められたとしても、それはあくまでキッカケをつかんだに過ぎない。きちんと継続し、実力を発揮できたかどうか、それは次の段階で評価される。思いついて、八丈島に移住するのは、難しいことではない。つまり、突然、何かを始めたとしても、続かなければ、評価されることはない。そこで次に問われるのが、ビジョンだ。あなたなりのイメージを、きちんと明確に固めているかどうか、である。何よりも大切なことは、あなたが自作自演する「人生の脚本」を、用意しておくことだ。「人生の脚本」が用意できないのなら、あなたの運命は他人任せだ。すなわち「誰かが書いた脚本」を演じてゆく運命しかない。それがイヤで、今日に至るのだろう。その結果、今までと同じように愚痴をこぼすのだろう。金曜日の夜は、今週も、そんな愚痴をツマミに、また誰かと酒を飲むのだろうか。ボクならそんなの、まっぴらご免だ。どんなことも、あなたが不可能だと思っていれば、実行不可能だ。あなたが可能だと思うならば、今すぐ、やってみよう。簡単に実現してしまうかもしれない。いったん始めてしまえば、スタート地点でウジウジしていた頃よりも、ずっと遠くまで行ける。いったん始めてしまえば、当初の現実は、劇的に形を変える。あなたがもし、自分の夢をあきらめたなら、自主性を発揮した誰かに、先を越されるだろう。それを知ったら、悔しくて夜も眠れなくなるはずだ。ボクは大学時代に、映画の脚本を書き始め、二十七歳でやっと完成した。それまでに書いた二本の脚本を束ねて、合本にして、十五万円かけて台本印刷屋さんで百冊製本した。その脚本を読んでもらいたい一心で、無謀にも、一面識もない日本の大プロデューサーたちに郵送で送った。(反応は二件だけで、プロデューサーの人と一度、お茶を飲み話をしておしまいだったが。)結果はさておき、脚本を完成させるまでの道のりは、とてつもなく険しく、振り返ってみれば、とても有意義とも言えた。そこで実感したことがある。1 誰でも気楽に、脚本を書こうと思い立つ。2 実際に、一行目を書く人は少ない。3 最後の一行にたどり着く人は、もっと少ない(脚本は初稿を書き終わっても、さらに何度も何度も推敲を重ねるものだ)。4 最終的に、完成させられる人は、信じられないほど少ない。5 それが物語として作品化される人は、一握りだ(ボクは、そこまでたどり着かなかった)。ボクの映画の脚本は注目されなかったが、「人生の脚本」は自分でしっかり書き、演じてゆきたい。あと一歩で、素晴らしい世界を見られるのに、躊躇している人たちが、ボクのまわりにもあふれている。「お金がないから買えない」と言わずに「どうすれば買えるか」と挑戦しよう。単に、考え方の習慣だ(これは大好きな『金持ち父さん 貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ著)からの引用だ)。この場合はお金の問題ではない。「どうすればできるか」を考える。いつも、そういう風に考え、そして、実行する習慣を、あなたが自分に強要しよう。身につけるべき良い習慣なら、無理強いしてもかまわない。「どうすればできるか」と常に考えよう。こんな習慣のとりこになっても、どうせ犠牲になるのはあなただけだ、人には迷惑をかけない。気楽にスタートしよう。信じて進めば、道が切り開かれ、目を疑うほどの、輝く光景を見ることができる。小さなチャレンジを、何度も繰り返し、偏見でとらわれていたあなたの現実を変えてみよう。しかも、嬉しいことに、主役はあなたなのだ。巻頭でも書いたが「始める」ことで、入場券が手に入る。それなしには、どんなに願っても、夢は実現できない。Think,that’s why I am.ポイント:よい体験し、それを蓄積してゆけば、その世界から離れることはない。あなたは、あなたの考えた通りの人間になる。あなたができないと考えたら、失敗する。できると信じて、始めよう。未来のあなたを作り出すのは、あなたの脳である。
October 12, 2005
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04010 準備しておく!どんな実力がある人でも、突然今日から、全く分からない分野の仕事を始めたなら、戸惑うだろう。それならば、戸惑わないように、事前の調査をすべきだ。あなたにも、これから飛び込む先の情報が必要だ。身近なところから始めて、丹念にその分野を調査しよう。もともと関心のある分野であれば、今までに、情報をかなり入手しているはず。その下調べをもとに、今度はあなたが新参者として飛び込む視点から、現実問題として、情報を集めなおすのだ。今後のことを考えながら、具体的に、丹念に調査を心がける。調べることは、とても楽しいし、奥が深い。あなたの今と未来をつなぎ、これからも果てしなく継続する、人生の最重要課題だ。あなたがまだ知らないことだからこそ、調べる価値がある。つまり、新しい知識を獲得するのだ。「仕事が忙しい」「生活に追いまくられていて暇がない」と言い訳を続けていては、先々にまた同じ壁にぶつかるだけである。初めに、必要な情報を調査する。そして、調べたデータを元に、先々を予想する。予想に基づき、先行して、あなたも、あらかじめ起こるであろう状況にそなえて、準備しておく。先のことを常に考えながら、現在を行動していれば、思いもよらない現実の変化にもビビらずに、適切な行動が取れるはずだ。ボクは大学を卒業するとき(一九八九年)、助監督を目指していた。映画業界で働こうと思っていた。だが、もしその仕事につけない場合に備えて、普通に就職活動もした。結局は、大学卒業直後には助監督になれず、プレミアムグッズ(いわゆるおまけ商品)を専門に扱う広告代理店に、入社することになったのだが、同時に、いくつもの会社に内定をもらっておいた(当時はバブルがはじける寸前の超就職売手市場であって、四つ、五つ内定をもらっておくのが普通だった)。二つの会社で、SE(システムエンジニア)として内定をもらっていたのだが、日本文学部卒業の新入社員も欲しがるくらい、当時は、SEが足りないご時世だった。今でも時々、もう一人の自分のことを考える。SEとして、今を生きている、分身のボクだ。もしボクが、バブル絶頂期(九十年前後)に、睡眠をほとんど取らず、膨大な仕事量をこなし、実力を蓄え、次の九十年代後半の、不況の厳しい時期に堅実な仕事をし、最先端の技術を身につけ、今はマネジャーとして働いていたなら、どんな人間になっていたのだろうか。現在の何倍も給料をもらい、エクゼクティブとなっていたら。当時、きちんと十五年後の未来を考えていたのなら、この情報時代の道具に精通しておいたら、もっと楽しい生活を送っていたのだろうか。ボクの友人で現在も、外資系企業のIT事業部の部長として、いくつかの会社を渡り歩いているヤツがいる。彼は理系だったが、SEから始めて、外資系大企業の日本支部全てのITシステムを担当して、大規模に人を動かして、楽しく仕事している。一方、ボクの先輩で、SEとして働いて、十年もしないうちに力尽きてしまった人もいる。ボクは、今の自分に満足している。もっと先の豊かな未来を夢見て、先に進んでゆこうと日々を生きている。しかし「もしもの世界」、自分の選ばなかった進路にも、とても興味を持っている。先のことは分からない、誰だってそれは同じだ。読めない未来のことを今嘆いても、しょうがない。だから、世の中の流れを把握した上で、あなたをぴったりのポジションに押し上げるために、今と、未来の社会状況を調査しておいて欲しい。行き当たりばったりの人生は、ある意味とてもエキサイティングで楽しいが、ボクの先輩のように、途中でドロップアウトしまうのなら、残念だ。もし、きちんと先を読み、情報を取り入れ、使いこなし、未来をプランニングしておくならば、あなたも十年後には、希望に近いポジションを手に入れられるに違いない。ポイント:納得のゆく人生を送るためには、情熱と衝動も必要だ。同時に、よく調べて、あなたの頭脳をフルに使い、あなたをもっと有利なポジションに押し上げるべく、未来への準備しておく。未来への対策を立てるのは、今をおいてほかにないのだ。
October 12, 2005
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03150 あなたの欲しいモノを明確にする。何をしたいか、あなた自身にも分からなければ、まわりの人は手助けできない。あなたの欲しいモノを明確にすれば、周囲の人は応援してくれる。たとえば、あなたが、ジェットコースターに乗りたいとする。まず、行きたい遊園地を決める。その場合は、友人に聞く、ネットで調べる、雑誌を読むなどして、資料を集めて、判断する。そして、必要な資金、行く手段、かかる時間、誰と行くかなども、調べるだろう。他には、その他の楽しみや、食事する場所も、調べられると思う。概要がつかめたら、実行してみよう、となる。このようなことは、難しくない。しかしながら、いつもあなたの目標が、明確であるとは限らない。モヤモヤしたままで、毎日を過ごすこともあるだろう。それを恥じることはない。大いに悩み、解決方法を探ろう。ひょっとしたキッカケで、あなたの未来が、明確になることはよくある。悩むときはきちんと時間をかけて悩んでおくべきだ。それを怠ってしまうと、先々に同じことを繰り返す。だから、早めに方針を立てておく方が、良い未来に向け、早い時点でスタートを切れる。時間は無情にも、あなただけを置き去りにして、過ぎ去っていってしまうものだ。全てが過ぎ去ってしまったら、あなたはひとり、過去の「あの」時点で行動できなかった自分に腹を立て、後悔するのである。それはとても悔しい未来だ。今から悩み始めて、方針をすぐに決めよう。あなたの意志を、固めることが大切である。あなた自身のことを理解するための「自分探し」の作業は重要だが、いつまでも、モラトリアムの時間は、続けられない。「自分探し」は、「今」あなたの抱えている問題と、正面から対峙することから始まるし、そうしなくてはならない。まず実行してみることだ。何かにぶつかってみないと、あなた自身のことは、自分でもよく分からないまま放置されるだけだ。
October 7, 2005
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金持ち父さん貧乏父さんロバート キヨサキ (著), 白根 美保子 (翻訳)価格: ¥1,680 (税込)書籍データ単行本: 288 p ; サイズ(cm): 21 x 15 出版社: 筑摩書房 ; ISBN: 4480863303 ; (2000/11/09) レビューAmazon.co.jpパーソナルファイナンス専門の作家で大学講師でもあるロバート・キヨサキが、全く違うタイプである2人の人物の影響を受けて構築した、ユニークな経済論を展開している。1人は高学歴なのに収入が不安定な彼自身の父親、そしてもう1人は親友の父親で、13才のとき学校を中退した億万長者である。彼の「貧乏人のパパ」は一生のあいだ金銭問題に悩まされ、ついには家庭生活崩壊の憂き目をみる(立派な人物ではあるが、週払いの小切手では家計が潤うことは1度もなかった)。一方、「お金持ちのパパ」はそれとは全く対照的な人生を謳歌することとなる(「金のために働く下層・中産階級」が「自分のために使う金には困らないお金持ち」になったのだ)。この教訓を肝に銘じていた筆者は、47才で仕事をリタイアすることができた。コンサルタント兼公認会計士のシャロン L. レクターとの共著である本書では、彼とお金との関わりあいを支えてきた哲学が披露されている。 筆者の言い分が延々と続くのにはうんざりさせられるが、それでもなお、学校教育では絶対教えてくれない「経済面でのリテラシー」の必要性を主張する本書は説得力がある。変わりばえのしない仕事を極めることよりも、収入を元手に資産を賢く殖やすことの方が、最終的には必ず人生に富をもたらすという主義に基づき、仕事に見切りをつけるための資産を得るにはどうしたらよいかを教えてくれる。 内容(「BOOK」データベースより)本書は…金持ちになるためにはたくさん稼ぐ必要があるという「神話」をくつがえす。持ち家が資産だという「信仰」を揺るがす。資産と負債の違いをはっきりさせる。お金について教えるのに、学校教育があてにできないことを親にわからせる。そして、お金について子供たちに何を教えたらいいかを教えてくれる。(Amazon.comより)ボクのひとこと要約:「あなたのファィナンシャル・リテラシー(=お金に関する知識)を増やし、『ポケット』にお金を入れてくれる、素晴らしい資産を見つけ出し、それらに投資し続ければ、必ず金持ちになれる。お金をいくら稼ぐかより、お金をいつまで持っておけるかが重要。」ボクのお勧めコメント「お金持ちになりたい!」という思いを、実践的な心構えから説いた本書は、とても面白い。ボクは昔から、もっと自分を成長させるために自己啓発本を読んできましたが、これだけシンプルなテーマを軽妙な語り口で記した本はなかったように思います。この本を読んで、株と不動産を勉強し始めました。株は手軽に買えるミニ株からはじめて、今は中国株を購入しています。お金持ちになる道は本当に遠いと思いますが、できないことではないと思わせる、楽しい本です。キャッシュフローゲームも、英語版をロバート キヨサキのHPから購入したり(印税が高くてびっくりしました!)、その日本語版も買ったり、今も遊びながら勉強しています。この本の面白いところは、表題の通り「金持ち父さん」と「貧乏父さん」を対比させて考え方を説き進めてゆくところです。ただ単に積極思考を押しつけるのではなく、パラダイム変換をぼくたちにさせる、シンプルな「投資」の学習書だということです。「キャッシュフロー」を産み出す「資産」を買い続けて、「不労所得」を増やし、お金の流れを作り出す。これがこの本の肝ですが、ボクは本書を起点にたくさん勉強を始めました。株の勉強も、とても楽しいものですよ!!ボクらも幸運なお金持ちになれるのでしょうか?この本もボクらに実践することを駆り立てています。やる気をそぐ世の中に屈してしまわないで、積極的に自分の生活を前進させたいものです!
October 6, 2005
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7つの習慣―成功には原則があった!スティーブン・R. コヴィー (著), ジェームス スキナー (著), Stephen R. Covey (原著), 川西 茂 (翻訳)価格: ¥2,039 (税込)単行本: 492 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: キングベアー出版 ; ISBN: 4906638015 ; (1996/12) レビューAmazon.co.jp 本書は1990年に初版が出版されたときにセンセーションを巻き起こしており、以来1,000万部以上を売り上げ、ビジネス書として今でもベストセラーを続けている。著者のスティーブン・コヴィーは、国際的に高い評価を受けるリーダーシップ研究の第一人者。真に成功を果たすには個人としての有効性と職業としての有効性をバランス良く備えることが重要だと認識しており、それを反映して本書は、この2つの領域でより効果的に行動するための手引書となっている。ここで引用される具体例では、ビジネス上の課題を題材にしたものと同じくらい家庭内における状況を数多く取り上げている。 7つの習慣を身につける前に、コヴィーが「パラダイムシフト」と呼ぶところの、世の中の仕組みに対する認識と解釈の転換をまず実現する必要がある。著者はこの転換の実現を支援し、生産性、時間管理、前向きな思考、「予防的に働く筋肉」(何かに反応するのではなく自発的に行動すること)の開発など、他にも多くのことに関する認識と行動に影響を与えている。 本書は明日からでも実践できることを謳い文句にしたヒント集ではない。そのコンセプトは時に複雑であるため、流し読むのではなく、じっくりと腰を据えてここから学び取りたいと感じる筈である。読み終えたときには、どの章にも付箋や手書きの注釈が数多く残され、コヴィーの集中セミナーに参加したような充実感に満たされることだろう。(Joan Price, Amazon.com) 内容(「BOOK」データベースより)本ものの成功、完全に充実した人生…。孤独な「自立」から豊かな「相互依存」へ現代人の生き方に革命をもたらした、画期的ベストセラー。(Amazon.comより)ボクの一言要約:「刺激と反応の間を、あなたは選択できる。重要事項を優先する。他人を変えようと思うな!自分が変わろう!緊急でなく、かつ重要な事項に全力を注げば、緊急で、かつ重要なことは限りなく少なくなる。お互いが得をするような取引が出来るように、交渉する。もし出来なければ、取引しない。心を込めて、話を聞こう!」ボクのお勧めコメントこれも素晴らしい本です。ボクはハードカバーの表紙がちぎれてしまい、テープで修繕して、今も読んでいます。後輩たちで、自分の進路に迷いがある人には、贈ったりもしています。いわゆる宗教書では全くなく(誤解があるようです)、アメリカでも日本でもとても有効に自己啓発とコミュニケーションを磨くための実践的な習慣を描いています。この本も、単に読むだけでなく、日頃の生活を根本から見直し実践しなければ意味がないと叱咤激励してくれる行動の本です。ボクが特に好きなのは、緊急でない・重要なことがらに日々の力を集中させると、それはとても効果的であるという章です。つまり、ボクらはどうしても緊急で・重要でないことがらに力を割きがちで、パワーをロスしてしまい、緊急でない・重要なことがらを軽視している。しかし、緊急でない・重要なことがらをどんどんこなしてゆけば、緊急で・重要なことがらが劇的に減って、自分がスケジュールを自主的に管理できるという考えです。この考えで日々を生きてゆくと、自分の人生を積極的にハンドリングできることをボクも実感しています。自分の行動についてしっかり自主性をつかみ、まわりの人たちとの相互依存関係を築く。今もこの本はボクのバイブルです。この本には、更にブラッシュアップされた、「第8の習慣 「効果」から「偉大」へ」という続編が出ました。今読んでいる途中です。自分の「ボイス(=心のそこからの望み)」を発見するという、とても単純だが、奥深いコンセプトを加えています。ボクの「ボイス」はなんだろう?それは、考えるまでもなく、周りの人全てを幸せにすること。そのために、僕は生きている。大げさに言う必要もないが、世界を変えようとは思わないまでも、自分がいることで、誰かがもっと勇気を出せたり、楽しく生きられたり、より良い生活を送るきっかけを提供できればいいといつも思っている。この本の中で、バングラディシュの貧しい人専門の銀行を設立した人のエピソードが語られているが、とても心が打たれた。誰もが、自分の望みを持ち、それを実行するだけで、夢が実現するとは思わない。だが、この銀行の創設者のひとのように、切なる願いに駆られて、素晴らしい業績を上げることが出来れば、嬉しい。この本には、DVDのディスクがついていて、本を読み進める際の、楽しい副教材となっている。まじめで、堅苦しい映像でない、とても面白いエピソードが美しく語られている。これは個人的なことだが、ボクの家族と、この本をきっかけにして、関係をより深めている。それまでの、子どもっぽい、感情的・反応的な態度を改めて、自分の深い心のそこからのボイスを生かして、注意深く接するように自分を変えたのだ。この新しい自分は、まだ始まったばかりなので、どうなるかわからないが、努力は続けたいと思っている。個人的なエピソードで悪いが、そんなきっかけを得た、僕にとってとても貴重な本である。
October 6, 2005
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自己啓発本『成功哲学―やる気と自信がわいてくる』ナポレオン・ヒル (著)価格: ¥2,039 (税込)ボクの一言要約:「最も理想的なあなた自身を心に強く思い描き、そうなるべく計画を立て、そうなろうと日々努力すれば、必ず成功できる。何度失敗しても、積極的に行動を続けよう!」ボクのお勧めコメント素晴らしい本です。19歳の時に初めて読んで、もう10回は読んでいます。自分の夢を実現するために、どう心を強くして、どう行動を実践してゆくか、勇気を与えてくれる自己啓発本です。今は違う出版社から違う訳で出版されています。書かれた当時からすれば、世の中は一変しています。当然、IT革命以前で、ビルゲイツもいません。だから、現代に直接使えるという技術もここには書かれていません。しかし、精神修練して、あとは日々できることを。。。等の精神論だけの自己啓発本ではなく、心の持ち方、チャレンジの重要性などを、とても力強く訴える、ナポレオン・ヒルさんの心意気を読み取ってください。自分の耳の聞こえない息子をどうやって勇気づけ、自主性を掘り起こして、サクセスさせたか、その話は何度読んでも涙が出ます。とても長い年月、執筆に時間をかけた魂の書籍です。今は手にはいるのかどうか分かりませんが、是非読んでみてください!
October 6, 2005
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03150 あなたの欲しいモノを明確にする。何をしたいか、あなた自身にも分からなければ、まわりの人は手助けできない。あなたの欲しいモノを明確にすれば、周囲の人は応援してくれる。たとえば、あなたが、ジェットコースターに乗りたいとする。まず、行きたい遊園地を決める。その場合は、友人に聞く、ネットで調べる、雑誌を読むなどして、資料を集めて、判断する。そして、必要な資金、行く手段、かかる時間、誰と行くかなども、調べるだろう。他には、その他の楽しみや、食事する場所も、調べられると思う。概要がつかめたら、実行してみよう、となる。このようなことは、難しくない。しかしながら、いつもあなたの目標が、明確であるとは限らない。モヤモヤしたままで、毎日を過ごすこともあるだろう。それを恥じることはない。大いに悩み、解決方法を探ろう。ひょっとしたキッカケで、あなたの未来が、明確になることはよくある。悩むときはきちんと時間をかけて悩んでおくべきだ。それを怠ってしまうと、先々に同じことを繰り返す。だから、早めに方針を立てておく方が、良い未来に向け、早い時点でスタートを切れる。時間は無情にも、あなただけを置き去りにして、過ぎ去っていってしまうものだ。全てが過ぎ去ってしまったら、あなたはひとり、過去の「あの」時点で行動できなかった自分に腹を立て、後悔するのである。それはとても悔しい未来だ。今から悩み始めて、方針をすぐに決めよう。あなたの意志を、固めることが大切である。あなた自身のことを理解するための「自分探し」の作業は重要だが、いつまでも、モラトリアムの時間は、続けられない。「自分探し」は、「今」あなたの抱えている問題と、正面から対峙することから始まるし、そうしなくてはならない。まず実行してみることだ。何かにぶつかってみないと、あなた自身のことは、自分でもよく分からないまま放置されるだけだ。
October 5, 2005
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敵の戦略が理解できれば、対策は簡単に立てられる。03140 面接者は何を見ているか?あなたは、就職する際に、面接者が、どんなことを、あなたに求めているか、知っているだろうか。あなたが就職活動中なら、この手の本を、何冊か読んだことがあるだろう。社会人として最低限のマナー、知識、そして、会社との適合性を満たしていないと、土俵に乗れないのは当然だ。その基準を満たした上で、面接者は何を求めているか。それは、ズバリ「あなたに継続性、一貫性があるかどうか」である。この一点に尽きる。あなたが、人生を適当に、突発的に、他人から、ほとんど理解されない行動ばかり取ってきたと分かったら、面接者は、躊躇(ちゅうちょ)なくあなたを切り捨てる。それは、今までのあなたの道のりが、今後のあなたの社会人としての未来を、指し示すからだ。何かを始めては、飽きて、次のことに移り、そして、目標に到達しないまま、違うことに移ってしまう。継続しないで、成果も出さず、自分で納得もしていない。興味の対象が、次々と流れていってしまう人に、社会人としての成果は、期待できないだろう。それは、簡単な見分け方だ。就職希望者は、それまでの人生を、自らの意志で決めてきたわけで、そのテーマさえも、支離滅裂になっているとしたら、問題だ。彼が社会人になったら、突然、人格を変更して、会社、あるいは上司の指示したテーマを、きちんと理解し、こなせるはずがないと決めつけられる。その人に一貫性が認められない、すなわち、万人に理解されづらい人格の持ち主であると判断されたら、会社人間として適格でない。皆に理解されない人は、経済活動に貢献するとは思われない。だから、そういう就職希望者を、会社が採用することはないのだ。これは、火を見るよりも明らかだ。だから、あなたは、面接者にハッキリ分かる形で、あなたの人生(ライフストーリー)を一貫性という基準から説明できないといけない。その一貫性は、あなたの求める会社のポストに、一直線に通じるものでなくてはならない。矢のように、自分の考えたとおりに進んでゆく、くっきりした行動をとるような人柄の人が、いつもよい人材とは言い切れない。だが、少なくとも、あっちへ飛んだり、こっちへフラフラしている優柔不断の人よりも、ずっと有望だと判断される。学生時代に、確固たる結果を出したかどうかは、それほど関係ない。計画して、行動して、どういう結果を出したか、そして、どう次に移っていったか。そこに、一貫性を発見できれば、あなたは、興味をひく人材と判断される。ところで、面接の際には、もっとずっと重要なことがある。人事担当者が一番嫌うことは、あなたが入社して、すぐに辞めてしまうことだ。どんなに、あなたに能力があっても、辞めてしまったら、新規に採用した新入社員を、育てる意味がない。ポイント:面接者は、あなたのこれまでの生き方に、一貫性があるかどうかを、見極めようとする。極端な自己アピールの方法を開発するより、あなたのライフストーリーが、志望する会社につながる、その一貫性をきちんと説明できるようにしよう。
October 5, 2005
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密度の濃い「今日」を生きれば、確実に「明日」につながる。03130 毎日を充実させる!苦しく、くだらない仕事を毎日して、たまの休みは、ちょっとリッチな海外旅行で、心の隙間を埋める。ボクは、こういう生き方が、とても嫌いだ。目的を達成するのが、人生の大きなテーマだとすれば、毎日を充実させるのは、かみ砕いた小さなテーマだ。ボクらは、最終的には満足できるとしても、そこまでの課程を、ずっと苦しむのでは、つまらない。遠い将来に目的を達成するために、日々の生活を犠牲にしようと考えることは、むなしい。毎日が、次の日の原動力でありたい。毎日、満足したい。作業に、あなたなりの節目を設定することで、日々、新鮮な気持ちで取り組める。快楽を先延ばしにすることは大切だが、日々、失ってゆくものを、一発逆転、火と思いに取り戻すことはできない。こういうふうに行動すると、せっかくある毎日が、無駄になる。毎日、作業の一つ一つに充実感を持って、一つ一つ積み上げてゆきたい。
October 5, 2005
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無意味な行為には、情熱を傾けられない。03120 目的、テーマを発見できれば、集中できる!広告代理店時代、どうしても納期が間に合わなくなり、自社の商品の組み立ての内職の仕事を、手伝ったことがある。社内のスタッフ総出で、組み立て作業に取り組んだ。ボクは、能率よく商品を組み立てることに興味を持ち、集中して、この作業を楽しんだ。単純な組み立て作業は、何個か、試しに作ってみて、それをさらに、段取りよく調整すれば、どんどん、速くなってゆくものだ。その時のボクのテーマは「いかに段取りよく、効率よく、製品を組み立てられるか」というものだった。当時は営業職だったので、そういう決まり切った作業はしていなかった。だから、新鮮に思えた。スピードに乗り、自分の手足を機械のように動かして、リズムをつかめると、楽しい。組み立てに集中して、より早く正確に仕上げる、という大きな目標があったので、長時間の作業も、みんなで楽しく続けられた(責任がそんなに重くなかったのも、気楽さの根拠だった)。単純作業も、自分で発見したテーマがあれば、楽しく続けられる。漫然と体を動かしているより、目的を持ち、行動する方がくじけない。現在、たずさわっている作業に、いつも、あなたなりのテーマを持とう。マンネリで、ヘコみがちの単純作業も、新鮮な気持ちで取り組める。ボクは映像の仕事を始めるに当たって、様々なテーマを勝手に考えて、自分に与えてきた。「初めてのドラマの助監督」「初めてのセカンド助監督」「初めての特撮映画」「初めての時代劇」「二本のVシネマを十四日で撮り上げる」「ディレクターとしての、初作品」「初めての海外ロケ」等々。あなたは、どんなテーマを思いつくだろうか?ポイント:何かを始めるときには、事前にあなたのテーマを決めよう。あなたが設定したテーマは、作業に独自のやりがいをプラスする。目的があれば、どんな下らない作業でも、一生懸命になれる。そして、全てが終わったときに、テーマも達成できていれば、手応えが残り、充実感を覚える。
October 5, 2005
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いつも身近にあれば、慣れて上達する。03100 触れば触るほど、好きになる!毎日、長時間やっていれば、たいがいのことは、ずっとうまくできるようになる。いつも、マニュアル・トランスミッション車に乗っていれば、シフトチェンジは、無意識にできるようになる。毎日、コンピューターに触っていれば、あまり意識しないで、操作をできるようになる。ボクらの仕事で言えば、ビデオカメラや、コンピューターは、必ず使いこなせないといけない道具だ。これらを好きになれないと、映像の仕事は難しい。ボクらの仕事では、コンピューターによる映像編集が、今や必修科目だ。オフライン編集(放送用にプロ用の編集室で仕上げる前段階で、仮に編集すること)は、ノートパソコンでアプリケーションを使って、できるようになった。パソコンの操作は複雑で、とっつきづらいものだが、もはや、できないではすまされない。とにかく、たくさん触って、何度も失敗し、マスターしなくてはならない。次の時代の標準の技術は、あなたが、もしそれを仕事とするならば、マスターすべきだ。不得意ならば、なんやかんや理由をつけて、毎日、機械に触るようにする。たくさん触れば、慣れて好きになるものだ。あなたが、サラリーマンなら、文章を書いたり、資料を探したり、ポスターの原稿を作ったりで、いつもコンピューターを使っているはずだ。学生でも、最近は使いこなせないと、就職活動にも支障をきたす。一通り使いこなせなければいけない。ボクは子供の頃から字が下手で、いつも自分の字を見るのがいやだった。文章を書いたり、読んだりするのは好きだが、手で鉛筆を持って、書くのが苦手だった。だから、ワープロを手に入れた時は、とても嬉しかった。手で文字を書かなくてすむのだから。当然、いつもワープロを触るようになって、すぐ使いこなせるようになった。スチールカメラも、ビデオカメラも同様で、その道具を使う仕事に就きたいと思っていたわけだから、覚えるのも速かった。道具は、いつも使っていれば、どんどん慣れ、作業が能率よく、簡単になってゆく。うまく使いこなせるようになるコツは、とても簡単だ。それを使い、期日以内に提出する課題をもらえばいい。できれば、ギャラを、もらえるような。ギャラをもらえる仕事であれば、真剣にならざるを得ない。自然に上達する。好きになれば、つらい作業も耐えられる。もっと、うまくできるようになる。逆に言うと、いつまでたっても、全然上達しないようなら、あなたは、将来を考え直した方がよい。芽が出ないことを続けるのは、つらいからだ。
October 5, 2005
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思い立ったが吉日。03080「追い込まれないと、やらない」というポリシーは、危険だ!夏休みの宿題を、最終日に全部まとめてやろうとするのは、とても難しい。というのは、その最終日近くには、予想しなかった問題が立てつづけに起こり、あなたは、それに時間を取られてしまうからだ。実に不思議な現象だ。マーフィーの法則ではこうなる。「忙しい時には、もっと忙しくなる」集中しようと思っても、突然のアクシデントに、時間がさかれてしまう。締め切り時間に追い込まれたら、別の緊急を要する事柄が、勃発する。例えば、パソコンを使っていると、そんな時に限ってなぜか、クラッシュしたりする。仕事に集中していると、子供が熱を出して、看病にかかりっきりになったりする。事態を、ボクらの都合でコントロールするのは難しい。もっと、問題の根本に立ち帰って考えてみる。もしも、あなたが、締め切り間際に一気に書き上げられるような、実力があるのなら、どうして、充分時間のある時に、継続的に、その力を発揮しないのだろうか。言うまでもないが、コツコツやれば、楽にできるものなのだ。時間と機会を整えれば、もっとよい結果を、生み出せるのだ。つまり「追い込まれないとやらない」というのは、単に言い訳である。必要なことは、自分自身を、余裕をもって準備をしておける体質に、作り替えてゆくことだ。やれることは、時間の余裕があるうちに、前もってやっておこう。未来のあなたを困らせないように「今」のあなたが、先行して助けよう。童話「ウサギとカメ」の「ウサギさん」のように生きるのは鮮やかで美しい。しかし、ボクらは毎日、鮮やかに生きる必要はない。「カメさん」のように普段は目立たずに、成果を出しておこう。そして、時々思い出してもらって、スポットライトを受ければ、十分ではないか。理想は「カメ」のように、真面目に早々にスタートして、次々目標を達成し、しかも「ウサギ」のように、素早く進む。つまりは、「ウサギ プラス カメ」となりたい。
October 4, 2005
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03070 嫌いな作業はまとめて処理する。あなたは、いろいろなモノに手を出したあげく、どれも、中途半端に終わったことがあるはずだ。目標をたくさん持つのは悪いことではない。が、そもそも豊富にあるわけでない自分の力を、わざわざ分割して、結果的に物ごとをうまくゆかなくしていることが、ボクらの生活の中では数多く見受けられる。ボクらは、限られた力しか持っていない。だからそれらを、無駄遣いせず、少数の事柄に集中させよう。集中させられれば、効果が出るのも早まり、とても気分よく、短時間で課題は終わらせられる。ダラダラやればやるほど、あなたの状況は悪化し、能率は下がり、周囲から「頭の悪いヤツ」と決めつけられて、前進する気力がそがれ、未来への勢いが失速する。いいことは一つもない。ボクは大学を卒業して、すぐに、広告代理店で営業マンとして働いた。営業マンの仕事は、仕事を取ってきて、売り上げを上げることだ。だから、頭と足を使い、カネを稼ぐ、「前進する」ための作業に没頭する。営業マンの頭の中では、書類仕事のプライオリティーは、ついつい「下位」になりがちだ。ついつい「後ろ向き」の作業がおろそかになり、提出しなくてはいけない書類仕事が、たまりがちになる。営業の実績を上げても、書類仕事が滞ると、社内のスタッフに迷惑をかける。だから、ボクは社内のスタッフを敵に回すよりは、そうした書類仕事を、ためず、すぐに提出するよう、いつも心がけていた。あなたの担当している仕事が進まないと、気分良く接してくれなくなるスタッフが増える。彼らに負担をかけないように、こまめに時間を作って集中し、書類を提出することを、心がけよう。書類仕事は、比較的、思考能力を使わない。決められた手順で、項目を次々に埋めるだけで完成する。だから、頭を使って論理的にまとめたり、長く続いた一連の作業の谷間に、しっかり集中して、まとめて時間を取り、書類仕事を処理してしまおう。集中力は、突破力だ。うまく使えば、短時間で突き進むための武器となるのだ。
October 4, 2005
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いろいろ手を出しても、どれも結局中途半端に終わってしまう。そんな昨日とはもうおさらばだ!03060 集中力を身につけよう!受験勉強をしている時期に、自分の集中できる状況が、ハッキリと分かってきた経験は、ないだろうか。ボクは大学受験の予備校時代、予備校から家に帰ってくると、勉強を始める前に、尾崎豊の曲を大音量で聴いて、大声で一緒に歌った。気合いを入れるためだ。勉強も家でやるよりも、なるべく、予備校と近所の図書館の自習室を使った(もちろん、その場合は歌わない)。外だと気が散るものが少なく、集中できる。第一、まわりを取り囲んでいる人たちも、同じように必死に勉強しているので、対抗意識が芽生える。ボクは、三時間も一つのことをやっていられないので、大体三十分ごとに科目を変えた。科目を変えると、頭の使う部分も変わるため、新しい刺激になり、集中力が持続するようだ。また、文章をただ目で追いかけているよりも、手を使い、何度も紙に書いたり、声を出して読んだりする方が、楽しくできた。アクションを加えると、飽きない。あと、勉強した結果が、数字でハッキリ現れた方が、気分が乗るので、数多くテストを受けた。成績が上がれば(勉強すれば、たいがい上がってゆくものだ)進み具合がチェックできるし、もっとやろうと励みになる。つまり、黙々と一人閉じこもって、勉強だけをしているのではなく、いろいろな手段で、自分を、チクチク刺激しようとしていた。受験勉強の具体的、かつ究極のテーマは、大学入試に合格すること。手段は、受験科目を何度も何度もたくさん勉強すること。すでに学んだ事柄を、定着させるために、繰り返しチェックすること。そのための環境を、両親の助けを借りて、整えようとしていた。予備校にも行かせてもらえたので、とても恵まれた環境と言えた。それを生かして、たくさん勉強した。よい結果を出すために、滑り止めの大学を受けず、全部、実力相応か、実力以上の希望校だけを受けた。自分を追い込んで、試験に臨んだ。結局、究極の志望校には受からなかったが、実力相応の大学に合格できた。真剣に準備をして、かつ手に入れたい結果を、獲得できた自信は、今でもボクの大切な経験だ。自分の能力を集中して作業をできれば、大概のことは短時間で仕上げられる。どうでもよい作業を、ダラダラ時間をかけてやっていると、時間が無駄になる。それに、集中して作業することは、爽快感があり、楽しい。「仕事は会社でだけやる」とか、「読書は電車で」とか、あなたが、もっとも集中できる状況を作り出し、整えてゆく。能力を高める状況は、あなたの能率を高め、夢の実現を助けてくれる道具になる。ポイント:あなたの集中できる状況を研究し、なるべく頻繁に、集中できる機会を作り出そう。
October 4, 2005
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他人を思う通りに動かそうと思う前に、あなたにはやっておくべきことがある。03050 自分を飼いならし、手なづける。あなたは、部下を持ったことが、あるだろうか?あったら、少し思い出してほしい。どんなに、あなたの考えているとおりに、動いてもらうのが難しいかを。部下と同様に、兄弟でも両親でも、ましてや恋人、妻、夫。あなた以外の人を、あなたの思うように動かすことは難しく、あるいは、不可能と言えるかもしれない。では、ひるがえって、あなた自身は、あなたの思うように動くだろうか。答えは、聞くまでもないだろう。他人とあなたでは比べものにならないが、少なくとも、他人よりは、いうことを聞き、要求に応えてくれる。逆に言うならば、あなた自身を要望通りに動かせない限り、あなたに協力してくれるスタッフを、思う通りに動かすことはできない。まずは、あなた自身を思うように動かせるように、飼い慣らしてみよう。あなた自身を動かすにも、なだめたりすかしたり、時には脅したりしなくてはならないことを知るだろう。早速、トレーニングを始めてみよう。まずは、自分自身に小さな取り決めをしよう。毎日継続できるような、とても、軽い課題を選んだ方がよい。たとえば、体を鍛えるために、エスカレーターは使わないで、足を使う。毎日五回腕立て伏せをする。それができたら、六回にしてみる。それもできたら、回数を増やしてみる。背筋、ストレッチ、短いジョギングなど、違うトレーニングも加えてみる。英語力の向上の課題などは、どうだろうか。毎日、、電車通勤、通学をしているのならば、語学のトレーニングも楽しい。ボクは、英語のヒアリングをしている。英会話のCDをMDやiPodなどに取り込んで、聞いてみよう。すべての単語をくまなく聞き取れる必要はない。毎日、流して聞いているだけで、かなり聞き取れるようになるものだ。DVDを使うのもよい。大好きな映画なら、トレーニングも苦にならない。特にお勧めは、ディズニーのアニメだ。子供向けなので、表現も簡単である。DVDは、外国のものであれば、日本字幕のものを何回か聞いたあとで、英語字幕にして、改めて聴いてみる。そのあと、字幕をオフにして、聴き取ってみる。口の動きに意識を集中させると、より発音が理解しやすい。これもいきなり全部聴き取れるようになる必要はない。少しずつ向上していけばよいのだ。長期間継続できたら、あなた自身が向上してゆくのを、実感できるはずだ。相手が自分だから、思うとおりに動くも、動かないも、当然、あなた次第だ。トレーニングした日を手帳に記録しておいてみよう。その日の課題と、向上したポイントをメモしておけば、励みになる。毎日チェックすると、自分の進歩に驚くものだ。効果はすぐ現れるので、楽しい実験になる。 ポイント:部下を自由に動かそうと思う前に、あなた自身を思うとおりに、動かすトレーニングをしよう。
October 4, 2005
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百点を目指しても、八十点しか取れない。百二十%やっておかないと、百%の成果は出ない。03040 ぶち抜けるまでやる!プロ野球の新庄選手が、メジャーリーグのボンズと話していて「打席に立って、何を考えているか」と質問したときに、彼がこう答えたそうだ。「ここより倍も大きい、すごくでっかい球場を思い描き、その中で野球をしているところをイメージしている。ボクが、そこでバッターボックスに立っている。もし、その球場で、内野フライを打てれば、それは、現実にはホームランになる」と。高橋尚子は、マラソンの日常的なトレーニングで、六十キロ走るそうだ。四十二キロが正式のゴールなのに、それよりも、ずっと長い距離を練習で走っていれば、四十二キロなんて、通過点でしかない。これらはもちろん、スポーツエリートたちのトレーニングする際のイメージで、ぼくら凡人に、そのまま当てはまらない。しかし、自分のあらかじめ思い描いているゴールが、実際のモノよりも、ずっと先にあると堅く信じていれば、手に触れる現実は、それほどつらいと思わないものだ。『マトリックス』の第一作を撮影する前に、ウォシャウスキー兄弟は、三部作全体の構想を準備していた。一作目が興行的にコケたら、もちろん二作目は作られないが、一作目を撮り上げるだけで燃え尽きてしまわなかったのは、その強烈なビジョンのせいであったのかもしれない。先の先まで考えておこう。未来は、あなたの想像とは、全く違うモノかもしれない。いや、全く違う可能性が高い。だが、未来を成り行きに任せておくよりも、あなたの希望を組み込んだビジョンで、あらかじめ、作り上げておいた方が、うまく行くだろう。「この程度でいい」と手抜きしていると、思わぬ失敗をする。百二十%やって目標をぶち抜いておかないと、百%の成果は出ない。なぜなら、ほとんどの場合、予想もできないような事態が必ず起こり、それに足を引っ張られ、減速させられるからだ。百点を目指した場合、実際の点数は八十点になってしまう。やりすぎて、壁をぶち抜くぐらい、やり抜こう。それぐらいやらないと、あなたも面白くないし、よい評価も受けない。「すごい」と言われよう。ポイント:希望を持って、理想の未来を思い描こう。そして、それを手前から、ひとつずつ実現してゆこう。
October 4, 2005
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03030 興味のあることに、命がけで全力を注げ!あなたが、とても興味の持てる対象を、持っているとしよう。それをすることで、お金を稼ぎ、生活してゆけたら、満足するような対象だ。もし、そんな素晴らしい仕事を見つけられたなら、迷わず手に入れるために、行動できるだろうか。今の時点で、どのように収入に結びつくかは、考えなくてもよいだろう。もっと重要なのは、全力を注ぎ込める対象であるかどうかだ。というのは、それがいい加減な対象であったなら、あなたは、すぐに飽きてしまって、続けることに耐えられないだろう。ついつい違うことを、考え始めてしまうからだ。自然に、続けられることが、とても重要だ。全力を注ぎ込める対象を発見できたら、とても素晴らしい。フジテレビの「F1ピットレポーター」をしている、川井一仁さんを知っているだろうか。F1中継で、現場からの迫真の情報を伝えてくれる、物知りのレポーターの人だ。彼は、まだフジテレビがF1中継をしていない時から、F1の世界に入り浸っていて、ただF1に詳しいというだけで、テレビ中継の仕事に入っていった。ピットレポーターという仕事は、まだフジテレビには、なかったのだ。川井さんは「自分でお金を払わなくてもF1が見れる」という動機で、この仕事を始めたと聞く。もともとF1マニアなのだ。スタートは、単純な動機だ。それが今では、実況中継に欠かせない立派なポジションを確立している。あなたは、周囲の人々から「生活するために、お金を確実に稼がなくてはいけない」というプレッシャーを、受けているはず。今の生活を捨てて、どんなに好きな世界に飛び込んでも、お金に困ってしまうようなら、好きな仕事に集中できない。そんな恐怖が、現実の世界にはある。なにせ、あなたが今までその夢の仕事を得るために、人生の方向を変えられなかったのも、たくさんの、動かし難い理由があったからなのだ。もし、全ての状況があなたの都合のよいように整い、あなたが熱中できる対象を、追求することを許してくれたなら、つまり、好きなことだけやって良いという許しが出たなら、あなたは、何をするだろうか。ちょっとの時間、想像してみよう。自分の学んだことを、全て使って行動する。応用する機転の利く頭は、パワー源だ。好きなことで、かつ、長時間できることなら、さして努力しないで集中力を発揮できる。「世の中はそんな単純じゃない」という人もいるだろう。「自分には選択肢などない」という人もいる。だが、ここで、あらかじめ警告しておこう。あなた自身をねじ曲げて、興味の持てないことをやったとしても、一年も続かないだろう。あるいは、幸運にも続いたとして、趣味に打ち込んだりする、逃げの人生になるだろう。長続きせず、仕方なく人生を食いつぶすより、充実した人生の方が、いいに決まっている。全力でやれれば、気分爽快だ。
October 3, 2005
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優雅に泳ぐ水鳥も、水面下では必死に足ヒレを動かしている。栄光の陰に、必ず努力あり。03020 脚光を浴びている仕事も、その日常は恐ろしいほど退屈だ!安易に、サクセスが欲しいと思っている人は、それが手に入らないと、すぐ現実を嘆く。環境のせい、時代のせい、自分の不運のせいにしてぼやき、ちぢこまって生きている。一方、日々の些末(さまつ)な作業を積み重ね、執念で、偉大なことをやり遂げてゆく人がいる。アニメーション映画作りは、執念でものごとを成し遂げるタイプの、小さな積み重ね作業のいい例だ。『「もののけ姫」はこうして生まれた』(DVD作品)は、『もののけ姫』の制作過程を日々追った、メーキング映像であり、ドキュメンタリーである。アニメ界の巨匠、宮崎駿監督も、小手先で部下に指示をして、ちょちょいと作品を仕上げられるわけでは全くなく、来る日も来る日も机に向かって、こつこつ一枚一枚、絵を描いてゆく。作品は、その継続で、作り上げてゆくしかないのだ。同様に、『マトリックス』のメーキング映像である『マトリックス リビジテッド』(DVD作品)を見ると、主演のキアヌ・リーブスが、いかにこの映画のために充分、準備をしたかが分かる。監督のウォシャウスキー兄弟に推薦された数冊の本を読み込んだ上で、カンフーアクションをマスターするために、六ヵ月間トレーニングを重ねた。トレーニング開始の初日、キアヌの動きはぎこちない。しかし、月日は流れ、最終的に、アクションスター並みの洗練された組み手に変わってゆく。その過程は、彼のファンでなくとも、心打たれるだろう。彼がやりすぎてしまうほど、入れ込んで、集中している様子がハッキリ分かる。彼ら、がんばり屋さんたちの日々が「安易にサクセスを求める行動」と違うのは「初めから、大きな目標があるかどうか」ということと、その日々の作業が「目標に結びついていると、信じられるかどうか」である。ボクらの日常生活も、仕事も、八割はとても退屈な単純作業だ。ゴミを出したり、掃除をしたり、洗濯物を干したり。定型の書類を書いたり、確認の電話を入れたり、締め切りを催促したり。ボクらが、その日々、繰り返す単純作業をもっと楽しめたら、限りなく人生は楽しく華やかになるが、それは難しいことだろう。だけど、残りの二割の作業は、ぼくらにとって「楽しい」と素直に感じることができる宝物だ。あなたの成果を、まわりにハッキリ見える形で、アピールすることも大切だが、日頃から自分を磨いて、常に栄光の瞬間に備え、ひたすら準備しておくことの方が、もっと重要だ。手抜きをして、準備を怠っていると、本当にチャンスが来ても、うまく捕まえられないし、見逃してしまう場合が多い。実行できるときに、集中してとりかかり、継続しよう。ポイント:サクセスは、お手軽に手に入るものではない。日々の細かな作業の積み重ねが、偉大な成果を生むのだ。
October 3, 2005
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自分を偽っても、長続きしない。03010 好きなことを選べば、続けられる!あなたの好きなことを続けよう。それが理想である。あなたの好きなことなら、ずっと続けられる。それが趣味であっても、仕事に直結する事柄であっても。そうすれば継続できる。一方、飽きたらすぐ次の興味に移る、という繰り返しだと、経験が蓄積しないものだ。何度も同じことをしていれば、うまくなり、やり方も洗練されてくる。無駄がはぶけ、段取りが身につく。長期間継続すれば、誰だって始めたときより、ずっとうまくなる。そして、慣れてくれば、ずっと速くできるようになるものだ。継続することには、効能がたくさんある。好きなことをやり、しかも、まわりの人より上手にできれば、あなたの人生は、もっと楽しくなる。もっと長い間、いろんな活動を楽しむことができるのだ。逆に、あなたが好きなことでさえ続けられないなら、他の何も続けられない。脅されて強制させられている仕事などは、もっと続けられまい。すぐに抜け出したくなるだろう。ここまでこの本を読んできたあなたは、新しい世界の真ん中に飛び込む、心の準備が、整ってきたはずだ。まだ迷いがあるのなら、何かを始めるよりもまず、今までの人生を、じっくり思い出してみることを勧める。あなたの好きなことは何だろうか。それを仕事にしたら、楽しく人生を、生きられるだろうか。あなたに必要なものは、第一に、人生を生きる情熱を、再発見することだ。大部分の人は、自分の好きなことなら、何時間も何日間も寝食を忘れ、熱中できるものだ。それが、ロールプーレイングゲームであれ、面白い小説であれ、スキーであれ。それなら、その情熱を、直接ぶつけられるものを仕事に選べばよい。たとえ、厳しい条件でも、ずっと働くことができるなら、その仕事に飛び込むべきだ。不撤退の意志で、腹をくくろう。嫌いなことを継続できないのは、あなたの経験から、身にしみて理解しているはずだ。嫌いなことは続かない。仕方なくやっても、継続はできない。嫌いなことをしていると、目の前の対象なのにもかかわらず、心を集中できず、能率が落ちてしまう。自分の心を一点に留めておけないので、上手にやることは、そもそも無理だ。継続したことは、どんなことでも愛着がわくし、あなたの大切な血肉となる。続けることによって「深く」学ぶことができる。より詳しく知ることで、全行程を、やり抜くことができる。ボクは、趣味で映画をたくさん見てきた。何千本も見たので、ストーリーを、たくさん知ることができた。「映画を見なさい」と、他人に強要されたことは、もちろんない。映画館に行くお金がなくても、ビデオをレンタルしたり、知人に借りたりするし、仕事が忙しくて、まとまった時間が取れなくても、時間をやり繰りして結局、見るのだ。映画を見ることは、ボクにとって、仕事でもなんでもなく、単に生き甲斐だ。だから、何本見ても、苦痛ではなく快楽だ。面白くない映画にぶち当たっても、それは、ボクにとって苦痛とは違う。これまでに、感動するストーリーを、いくつも味わうことができたので、自分の好みが、ハッキリ分かってきた。様々な映画のストックは、自分で、ストーリーを作るような時に、とても役に立っている。また、対象が何であれ、それについてたくさん知っていると、その分野から枝分かれしている事柄も、知らず知らずに、知識として蓄積する。ボクは映画を通じて、英語も聞き取れるようになったし、様々な階層の人たちの生活、考え方、時代の変化、好みの変化などが、知らず知らずに、心と体にしみこんできた。好きなことは、一つの分野にとどまらず、境界を越えて、どんどん広がってゆく。一つの決まった視点から、あらゆる世界を眺めていることと同じなのだ。だから、継続して深く追求することは、あなたの基本として、役に立つ。シンプルに考えよう。すなわち、あなたの嫌いなことは続かないし、続かないことを無理に続けるのは、長期的には、あなたを苦しめることになる。嫌いなことを続けていると、心が病むことになるからだ。ボクは、人とうまくつきあうのが、とても下手だった。しかも、強烈な引っ込み思案だった。大人数の前で話をしたりするのは、本当に苦手だった。今でも得意ではない。しかし、場数を踏むことによって慣れた。なぜなら、ボクの好きで選んだ助監督という仕事は、いつも大人数のスタッフの前で、おのれをさらけ出さないと、やってゆけない。大声を張り上げ、熱狂的に動き回り、バカになり、スタッフの最前線に立ち、現場を丸くおさめなければならない。表面だけのよい子を装っても、その場をしのげないのだ。撮影をしていると、スタッフ・キャストに無理を承知で、頼みごとをすることが日常茶飯事だ。食事時間を削ってもらって、移動したり、睡眠時間を削ってもらっても、どうしても、やらなくてはいけないことが出てくる。その時でも、相手に快く協力してもらうよう、ボクらはたくさんの人々と様々な交渉を、手を変え、品を変え、やり続けなくてはいけない。撮影途中に、食事のシーンで、脚本に書かれていなかった茶碗と箸が必要になったら、一般の人が住んでいる隣家に出向き、交渉して借りてきたりする。街頭でのロケで、急にエキストラが何人も必要になったら、歩いている一般の人に頼み込んで、出演してもらったりする。そんな時に、モジモジしてはいられない。だから、経験が増すにつれ、厚顔になってゆく自分に気づき、驚く。話を戻そう。「趣味を仕事にするな」とか、「好きな人と結婚するな」といった意見を、時々耳にする。その心は「毎日続けると結局、嫌いになる。好きなものを嫌いになってしまうのに比べれば、嫌いなものを続けてゆく方が気楽だ」というもの。あるいは「好きなものを、純粋に好きであるためには、都合のよいつきあい方でだけ、接触した方がよい」とも言われる。しかし、そうだろうか。仕事は、どんなことでも八割の作業はくだらない、単調なものだ。しかし、あとの二割は「やってよかった」と純粋に思える部分を発見できる、というのがボクの持論だ。これは、まわりの人によく言ってみるが、みな納得してくれる。この割合が変わらないなら「好きなことを、一生やってゆけるのが幸せ」とシンプルに考えられる。どうして、嫌いなことをやり続けなければいけないのか。 どうして、あなたの持っている力を分散させる必要があるのか。仕事も趣味も一緒にしてしまって、一日中、好きなことをやっていた方が、集中でき、継続できるに決まっているではないか。明白である。あなたも「好きなことを仕事にできて、幸せですね」と言われたいはずだ。ポイント:やればやるほど、うまくなるものだ。それが仕事なら、長時間やっても、楽しめる仕事を選ぶ。長時間、しかも集中してやり続ければ、上手になる。うまくなれば、プロになり、さらに仕事が増える。良循環が起こるのだ。
October 3, 2005
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失敗の言い訳よりも、事態の修復に力を注ごう!020300 言い訳をしない!簡単に言うと「言い訳は、何もポジティブなものを生み出さない」言い訳は、あなたにも相手にも、プラスにならない。ただ、あなたへの不信感だけを増加させる。例えば、あなたが、期限までに提出しなくてはいけない、プロジェクトを依頼されていたとする。それを、きちんと仕上げられない場合、そのミスを追求されたとしても、発注主に、言い訳しても意味がない。そのミスを、きっちり認め、今度は、それをリカバーすることに全力を注ぐのだ。自らのミスを認められない人は、周囲の人は、それをリカバーできるとは考えられない。リカバーが完全にできていないのに「できた」と言いかねないからだ。まず、あなたが自分のミスを認めよう。誠実さは、相手にだけ示すものではない。あなた自身に対しても、誠実に接するべきだ。そうしないと、自分自身にまでウソをつき、最終的に、あなたの精神構造が壊れる。自分を信用できなくなるのだ。仕事上の会話においては、根拠をもった主張をしよう。独断で、感覚的な意見は、誤解を招き、双方に不利益をもたらす。それに加えて、主張には、改善策を提示することが、義務づけられている。あなたが思いつきの発言ばかりしていたら、自分の発言に重みがなくなる。面倒くさいからやらない、忙しいからやらない、などと公的に発言するのは、論外だ。作業上の疑問点があったら、事前に、相手からすべて聞き出し、自信を持って、行動しよう。注意深く、チェックを欠かさなくても、失敗は、よくあることだ。失敗することよりも、それを隠すことが重罪だ。重ねて言う、リカバーに全力を注げ。どう失敗を持ち直せるかが、決め手になる。(どんなハリウッド映画でも、主人公が観客に見放されないためには、懸命にリカバーするかどうかにかかっている。ウソをついた主人公は、後で手痛いしっぺ返しを受けるものだ。)ポイント:あなたが犯したどんなミスに対しても、言い訳は考え出せるものだ。しかし、たとえ言葉で言い訳しても、事態は変化しないし、誰のためにもならない。まず、自分の犯したミスを修正して、直すことだ。批判ばかり言っても、事態を変えることはできない。
October 3, 2005
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ウソで人生を塗り固めても、決して幸せになれない。02030 誠実に行動する!「誠実に行動する」あなたは、こんな当たり前のことを言われたら、バカらしく思うだろうか。「誠実に行動するなんて、毎日そうしているし、ことさら、強調される意味なし」と思うのだろうか。それとも、全く逆で「この嘘つきだらけの世の中で、人を騙(だま)しながら、オイシイところだけを奪い取って生きてゆかないと、簡単に逆襲され、自分が食い物にされてしまう」とでも思っているだろうか。誠実に行動しない人の周囲からは、間違いなく、人々は離れてゆく。誠実に行動しない人に寄ってくるのは、同類の人だけで、あなたをはじめとして、誰だって一緒にいたくないだろう。特に、これから人生の冒険に乗り出すあなたは、よく知らない世界に飛び込むのだ。人に共感されるような、誠実さを持ち合わせていなければ、見知らぬあなたに、誰も援助の手を差し伸べてはくれない。どんな人にも、誠実に接しよう。これは、人生のテクニックというより、人としての生き方の根幹だ。結局、誠実に人とつきあってゆくにつれ、あなたの行動が信用され、より生きるのが楽になってゆく。不誠実な行動を取る人を、受け入れてくれるようなお人好しはいない。ボクには「誠実に行動する」大切さを、実感させられたことがある。それは初めて、劇場用映画の脚本会議に参加した時だ。コメディー映画の設定を、プロデューサー、監督、脚本家などの、大の大人十人が何時間も話し合っていた。物語のつながりで、そこをきちんと説明できないと、次の設定につながらない。シビレを切らしたボクが「観客は、そんなことに気づかない」と発言したが、監督からとがめられた。シリアスな映画であっても、コメディーであっても、ストーリーの矛盾に気づく人はいるし、設定が嘘っぽく感じれば、観客が見ていてついてこなくなる、と。特に映画は、巨大な資本を投じ、多数の観客に楽しんでもらう、一大エンターテインメントである。誠実な心が、真ん中に練り込まれていなければ、誰も共感してくれない。誠実でない人からは、結局、人が離れてゆく。信用ならない人が、口先で調子のよいことを言っても、実行が伴わないなら、少し連絡が途絶えるだけで、すぐ交流が途絶える。(TV番組の「あの人は今どこに?」に取り上げられる人は、一時スポットライトを浴びたものの、輝きを継続できなかった人だ。一方、おちゃらけたコミックバンドと、誰もが見なしていたサザンオールスターズは、いまだに第一線で活躍している。この違いをよく考えることは有意義だ。この違いに、誠実さはさほど関係してないかもしれない。しかし、後者は、おふざけの領域をぶち抜けて、誠実に活動した結果だと、ボクには思える。決して運が強いだけでは、ないはずだ。)正直に生きていないと、近々に化けの皮がはがされ、最後は、あなたが困る。どんなにウソで人生を塗り固めても、結局は、まわりの人に、素のままのあなたをさらすことになる。ウソをついたって所詮は無駄なのだ。いずれは誰でもが、等身大の評価を受ける。ボクの実感を伴った好きな言葉がある。「誰にもバレなければ、嘘にはならない。だが、この世に、バレない嘘はない」あなたが、今の自分より前に進みたいと思うのなら、誠実に生きることを、当然と思わなくてはいけない。誠実に行動する人しか、まわりから信用されないのである。ともに、誠実に行動しよう。ポイント:あなたに「善の心」がなければ、まわりの人はついてこないし、あなたが、その集団から排除される。良いものを志向しないと、信用を失い、継続的に成果を出せない。
October 3, 2005
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