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iroha888

2009年09月19日

私の愛するフィティ

１０歳５ヶ月でした。

フィティは心のやさしい子でした。
最後まで私に気を使ってくれました。

前日、
私は元気がなくて立ち上がることのできないフィティに
祈るような気持ちで鶏スープを作り

「お願い、一口でいいから食べて・・・」

パクパクと元気よく食べてくれました。

「ありがとう、食べてくれてありがとう。」

それから食べやすい栄養のありそうなものを
少しずつ与え
夜中も２．３時間おきに起きて様子を見守ったんです。

そして翌日３日
少しだけ元気になったフィティを
自慢するかのように夕方、先生に診ていただきました。

実は先週土曜日、あと３日もつかどうかといわれていたんです。

「少し持ち直しましたね。よかったですね」

先生の言葉に

家に帰りフィティを横に寝かせて寝顔を見ながら
夫と二人、
久しぶりに味のある夕食を食べたような気がします。

夕食のとき少しフィティの息が荒かったのですが

病院にいって疲れたのかな？

しかし、夕食が終わりフィティの荒い息はおさまらず
先生に電話をかけて現在の状況を話し
応急処置教えていただきました。

「今、フィティちゃんにしてあげるのはこれだけです」

私はこの先生の言葉にもしかしたら心の深いところで
フィティの命がもうすぐ消えてしまうことに
気づいていたのかも知れません。

フィティの息は今までにない速さになり
そして、急に立ち上がったかと思うとふらふらしながら
トイレを済ませ急に息が静かになりました。

な～んだ！
苦しくて力がなくてトイレ行けなかったんだ。
「すっきりしたね。フィティ」
そう声をかけ撫でてあげると
今まで早すぎた心臓が今度はゆっくり打つように・・・

違う！

落ち着いたんじゃない！

フィティが危ない！

時々途切れる心臓の音・・・

あわててお風呂に入っている夫を呼び
二人で見守りました。

それから１０分くらいだったでしょうか？

フィティは

いつもの部屋で

いつものように横たわりながら

いつもの家族に見守られ旅立ちました。

あまりの突然の出来事なのに
私は、「フィティよくがんばってね。楽になったね。」
にこにこしながら、そういってフィティをタオルでキレイにしてあげました。

私、涙が出てこない・・・。

先生に電話をかけ
フィティが大好きだったトリマーさんに電話をかけ
報告しました。
相手が泣いてくれているにもかかわらず
私は笑いながら話していたかもしれません。

そして、
今日、
四十九日をむかえました。

やっと
お散歩しているワンちゃんを普通に見られるようになりました。
皆さんに報告できるようになりました。
そして、涙も出るようになりました。
ペットロスの本も沢山読みました。

これから、少しずつ
初めてだらけで困ったお葬式ことなど
皆さんに報告していけたらと思います。

フィティをかわいがってくださった皆さん
本当にありがとうございました。

そしてペットロスのための本ではないのですが
文書力のない私では表現できない
ワンコとの散歩風景が
私の気持ちを落ち着かせてくれた

原田マハさんの本
「一分間だけ」