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女教皇


ウェイト版の女教皇って、すごく冷静さとか、シャープさを感じるのだけれど、このカードは穏やかな雰囲気を保っています。
夜のカードなのに、光をも感じる構図になってます。


女教皇

岩場の上でまどろんでいる白灰色の西洋ドラゴン。
自分の前足を枕に、丸まるように眠っている。
岩の下には、駱駝と果物、そして花が置かれている。
駱駝も地に腰を落ち着け、ゆったりと目を閉じているように見える。
空は漆黒の闇。沢山の星達が瞬いている。だが、ドラゴンの周囲は明るく、光を感じるのだ。

ウェイト版の女教皇のカードからは、清浄感だったり、一種張り詰めた空気を感じるのだが、このカードのドラゴンからは緊迫感を感じることはなく、警戒心を解いているように見える。
駱駝が何を象徴しているのか、ちょっと図りかねるのだが、次に続く女帝のカードにも駱駝は描かれているので、何らかの意味があるのだと思う。

このカードの印象は安心・安全・信頼、待つこと、流れに任せること。
なんというか、受身な印象でもある。受け入れるというような、女帝にも通じるような印象でもある。

追記 駱駝・・・・タロット、女教皇に照応するヘブライ文字がギメル(駱駝)でした。
駱駝とは旅人が砂漠を渡る大切な乗り物であり、 そのため、先の見えない旅に出るものを補佐するものを意味するのだそう。このカードにおける駱駝は、先を急ぐわけではなく、むしろ休息をドラゴンと共にしている。自ら動こうとしていない両者、やはり、現状を見守るというか、タイミングを計っているというような解釈が妥当なのだろうか?



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