世界
地球をぐるりと一周するほどの長さの巨大な蛇のようなドラゴン。「月」のカードに出てきたドラゴン同様、手も足もない。実は改めて見ると、このタイプのドラゴンが描かれているカードは結構あったのだ。金貨のスートに描かれているのは、この蛇のようなタイプのドラゴンばかりである。
話を戻して。ドラゴンは自らの尻尾を咥え、地球を抱きかかえているかのようでもある。地球の上には（絵的には小人にも見えるが）巨人が４人立っている。地球の上の方に２人、下の方に２人、紙面の四隅に近い場所に描かれているのだ。彼らはバイキングのような服装であるように見える。兜を被り、腰には剣をぶら下げ、地球に迫る「とあるもの」を支えているのだ。
上の二人は冷たく厚い氷の帯を、下の二人は燃え盛る炎の帯を、それぞれ押し留めているように見える。こうやって、気付かない所で様々な存在に守られ、この世界はあるのではないだろうか？
「世界」 私達の知っているそれは、広いけど狭いもの。それぞれの見え方も違うもの。自分の知っている「世界」よりも大きな「世界」がその外側にはあるのだろう。
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