笑顔のある日々

笑顔のある日々

転院


救急車で転院した先の新しい主治医に最初に言われたのはこの言葉でした。

この日から妻はT病院のFICU(産婦人科専門のICU)に入院。

転院翌日、破水。
子宮口3cm。
この状態で1週間もつことはまずないと診断。

この病院は、自宅から1時間半、妻の実家から2時間程度かかった。
妻側の義理母に病院に来てもらおうにも時間的制約と、そのころ
義理母にはカズを面倒見てもらっていたので義理母が病院に
付き添いにいくということは、カズも着いてくるということ。

寝たきりの状態でないといけないのにカズがくれば、
抱っこせざる得ない状況になるかもしれなかった。
それは妻はもちろん、カズにとっても良くないと判断。
義理母にはカズに専念してもらった。

妻とカズはこの日から会えなくなってしまった。

個室であったこともあり、病院内であったが、
携帯電話の利用は見逃してもらっていた。
妻には携帯でカズと話をしてもらった。
当時の妻の携帯電話の機種ではテレビ電話ができなかったので、
妻とは1週間この状態が続いたらFOMAをプレゼントする約束をした。

1週間後、私は妻にFOMAをプレゼントした。
カズはTV電話で久しぶりに見るママに大喜びした。
(電話を切った後は、大泣きだったが。)

このとき、私は30週まで持ってくれればと淡い期待を抱いていた。


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