Jashi's ROOM

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2012.07.20
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カテゴリ: ゲーム機
■長年愛用したPSP-1000の調子がおかしい

もう6年ほど前に購入したPSP(PSP-1000)、購入してすぐにGTAというゲームのバグを利用してカスタムファームウェア(CFW)を導入した。
(パンドラバッテリーは、以前に友達のPSPにCFWを入れるために作成したことはあるが、私のPSPはそれ以前の時)

その後もカスタムファームウェアの新しいバージョンを導入してきて、本来のゲーム機と言うより、フリーのPSPソフトが動くマルチメディア装置として使ってきた。そして、Android携帯を入手するまでは純正のGPSユニットを接続してカーナビとしても使ってきた。

その後、子供用の動画再生装置として使ってきたのだが、食べ物、お菓子、飲み物によりベタベタの手で操作するので汚れがひどかった。そのうち内部にそのようなものが入り込んだためか動作がおかしくなってしまった。ある程度表から汚れを拭き取ったが、それでもベタベタと汚い。


何かのキーが押されたままの状態になっているようだった。これにより操作ができない状態なのだ。

■修理その1、分解して汚れを落とせ。そしてフィルムスイッチの交換

とりあえず、分解して汚れを確認すれば修理ができるかもしれない。他のサイトでPSP-1000の分解写真を見たところ、左右のボタン部は汚れによるものであれば洗浄すれば解決するかもしれない。しかし、下部のHOME、音量、SELECT、STARTなどのボタンは、フィルム(フレキシブル)状になったスイッチになっており、これが原因なら洗浄は不可能かもしれない。

とりあえず、下部のフィルムスイッチをeBayで検索すると、シンガポールの業者が販売しているものが送料込$1.72(PayPal決済で141円)で見つかったので注文。もう少し安いものもあるのだが、到着まで時間のかかる香港や中国の業者(10日以上、最悪4週間程度かかることがある)ので敬遠した。これが到着してから修理をすることにした。純正部品ではなく互換部品であろう。




フィルムスイッチの表


フィルムスイッチの裏。両面テープが貼り付けられている(3M社の両面テープとは高級)。


このフィルムスイッチが到着したので作業を開始。

バッテリーを取り外し、2つのビス、そしてここをはがせば修理しないと書かれたシール下のビス2つ、さらに上下左右キーの裏のビス2つ、最後に下部1つのビスを取り外せば表のパネルが取り外せる。(注:これらを行うとメーカー修理不可)


内部をよく見ると、右側□キーのあたりがベタベタとしたものが張り付いていたので水で湿らせた綿棒で拭く。元からのフィルムスイッチのケーブルは右の○△□×ボタン基板に接続されている。


その接続部の近くをよく見ると・・子供が触って内部に入り込んだ飲食物の液体の末裔がへばりついている。□ボタンには内部に液体が入りやすい隙間があり、そこから塩分を含んだ液体が入り込み、それによりボタンが押された状態になっていたようだ。


湿らせた綿棒でゴシゴシこするときれいになった。若干基板上のパターンが腐食している感じがしないでもない。


他に基板やスイッチなどに入り込んでいる汚れを落とし、仮にカバーを閉めて動作確認する。何かのキーが押された状態はなくなった。原因はフィルムスイッチ近くの粘り着いたものが原因だったようだ。

ところが、音量の「-」キーが動作しない。さっそく購入しておいたフィルムスイッチに交換するのだが、その前に純正との比較。真ん中は、液晶パネル下部に取り付けられていたフィルムスイッチ固定用金属板。


純正のフィルムスイッチをはがして、今回入手したものを両面テープをはがして金属板に貼り付ける。そして液晶パネルの下部にはめ込み、フィルムスイッチの端子は○△□×基板のコネクタに接続。ところが音量の「-」キーどころか、フィルムスイッチはすべて反応しない。

よく調べると、フィルムスイッチのコネクタへの接続部には保護フィルムが付いており、これをはがす必要があったのだ。写真では左端中央のものが、その保護フィルムである。





それでも音量「-」スイッチが動作しないのは変わらなかった。フィルムスイッチは関係なかった。おかしい原因は○△□×基板か?

■修理その2 ○△□×基板の交換・・・成功!

○△□×ボタン基板がおかしいのかもしれない。またeBayで○△□×基板を探すと、発送が早いシンガポールの業者が最安値よりわずかに高めの送料込み$2.16(PayPal決済で176円)で販売しているので注文した。

8日後に次のような封筒で到着した。基板は純正ではなく互換基板と思われる。


基板の表。本体下部のフィルムスイッチへのコネクタ、電源青色LED、充電LED(この2つは純正ではコンビネーションLED)、そしてLEDの電流制限用チップ抵抗2つが見える。





○△□×基板を交換するためには、ツメで固定されている液晶パネルとケーブル2つ(実際には太いケーブル1つだけでも可能だった)の取り外し、そして液晶パネルの固定金具の取り付けビス5本を取り外す必要があった。そうしないと○△□×基板と内部へのケーブルのが取り付けることができなかった。


今回取り付けた互換基板と取り外した純正基板との比較。基板の色が違い、右下にあるLEDが互換では2つのLED、純正では2色のLED。今回の互換基板は、バリがあるため削らないと内部に取り付けにくい。


基板交換後、フィルムスイッチの先端を取り付けて完了。

実際に動作確認。音量「-」キーが機能するようになった。成功だ!!


ところが、互換基板だけあって、充電中のLEDの色がオレンジ色だったのが、非常にまぶしい赤色。また満充電時の青色もまぶしい色になっている。このあたりは互換基板と言うことで(笑)


■PSP-1000の修理について

修理にかかった費用はフィルムスイッチと○△□×基板と合わせて317円。結果としてフィルムスイッチは交換する必要性はなかった。また○△□×基板も、改めて上部の写真を見直してみると、腐食していて基板のパターンが切れているようにも見えるのでつなげば完全に動作したのかもしれない。つまり、うまくいけば0円で修理できた可能性はある。(今回のような詳細な写真を撮影しておくと、根本の原因追及ができる元となる)

海外から2回に渡って部品購入したため、完全動作するまでに時間はかかってしまった。1つ目の部品を購入して動作確認、さらに次の部品を購入して動作確認と。しかし、このような互換のリペア部品が海外から送料込みで安価に入手できることで、動作確認ができるし、修理も安心して行えることができるのはありがたい。PSP関連のリペア部品は、今回のもの以外に何でも販売されている。

ちなみに、表題のタイトルは、世界最大のオークションであるeBay(日本ではyahooみたいなもの)での即決価格で(いわゆる海外通販になる。直接購入すれば送料込みでも安い)、円と米ドルの為替レートで金額は変動するので注意して欲しい。

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Last updated  2012.08.01 06:38:55
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arch@ Re:■EasyCAP DC60のまとめ。64ビット版Windows対応と映像形式(09/04) 超久しぶりに使ってみました。Win10 64bit…
楽天泰子 @ おめでとうございます。 おめでとうございます。 参考になればと…
jashi @ Re[1]:ACテーブルタップとUSBチャージャーが合体!(06/23) 新米3109さんへ 返事が遅れて申し訳ありま…
新米3109 @ Re:ACテーブルタップとUSBチャージャーが合体!(06/23) 最近パソコンも使うことが多いのでこれい…

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