1935年4月17日

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次の資料によると、
1935年の4月17日は 、イエス・キリストのほんとうの 復活の日 だったそうです。

History of the Unification Church, Vol. I by Yu Kwang-yol, HSA-UWC, Seoul, 1978, p .13.

柳光烈氏が言うことなので、他の新聞記事、パンフレットなどより信憑性?があります。

(ちなみに、この日は旧暦3月15日、ユダヤ暦ニサン14日でした。)
*参照
「The Divine Principle is the fundamental theology of Sun Myung Moon. When he was 15 years old he was praying on a mountain side in Korea on Easter morning, April 17, 1935.」

と宣伝する 統一教会の資料 ←挿絵付き!

・・・・なお、ネット上でも公表されている マイケル・ブリーン氏の著書 に付けられている注記(第2章9)では、
1935年のキリスト教会の復活節はこの日ではなく、4月21日だったことに触れつつ、それに対し、柳光烈を通していわれているのは、この17日は「実際の復活の日」であると霊的に現れたイエスから教わったということです。・・・・
【加筆08.03.04】

そうすると、イエス・キリストは約2000年前の4月17日に復活した、ということになります。

では、西暦何年の4月17日なのでしょうか。 (加筆08.03.05)


西暦4月17日が確かに復活の日だとすれば、それは 西暦29年の同日 日曜日 (週の第1日)
すなわち、その頃ユダヤ人が使っていた暦(バビロニア暦)における ニサン15日 しか見当たりません。
そうであれば、
西暦29年ニサンの月の「13日金曜日」が受難の日となってしまうのですが、いかがでしょうか。 (加筆修正08.03.05)

(初期キリスト教会の一部、 14日遵守派 は、引き続き旧正月の大晦日のような行事であるニサン14日過越祭を守ることに拘っていました。これに対し、この慣習を持たないローマの教会は、曜日に従って、復活の日曜日の祝いおよびそれに先立つ受難週の行事を守ろうとしました。 ---加筆08.03.04~05

さて、
アビブの月(ニサンの月)14日に過越祭が守られるのは、旧約レビ記以来の伝統です。
ニサン13日はその過越祭の前であり、福音書に照らして、受難の金曜日ではなく、
また、ニサン15日は過越祭の翌日であって、復活の日曜日ではありません。
(加筆08.04.05)

一方、 1935年4月17日は ユダヤ暦二サン14日 ですから、 過越祭の日 です。 (同上、移動)

さて、イエスの復活は過越祭の始まりよりも後の日のことではないのでしょうか。
(加筆10.07.23)


ユダヤ暦に慣れ親しんでいるナザレのイエスを念頭に置けば、
約2000年後の過越祭(=受難日)に登場した霊が、この日が本当の復活の日だ、と唱えるのは怪し過ぎます。 (同日、一部加筆)




【以下追記2008.03.03~04、一部移動03.05】

過越祭(パスカ/ペサハ)は、古代の小アジア、すなわちアンテオケアなどの教会によって守られていました。ユダヤ人の旧約の伝統にしたがうものです。
復活もその後の一連の事件として祝われたのでした。

これがローマ教会に伝わると、ペサハに続く日曜日に行われて、今日の復活節(=復活の日)になりました。

一方、ユダヤ教と同じように過越祭を守る特殊なキリスト教会もあります。
古くはユダヤ人の中のキリスト教徒であり、現代では「メシアニック・ジュー」と称される宗派です。これらは、旧約に基づく過越祭を敢えて重視し、復活の日である日曜日を相対的に軽視しているように取られるため、少数に甘んじてきました。

元来のパスカ(ユダヤ人のペサハ)は、ユダヤ(オリエント)暦ニサン14日であり、1935年4月17日は、その日にあたります。
そこで、 (加筆03.05)

ユダヤ人から受け継いだ「本来のパスカ」はこの日だった、というなら、その通りですが、それは14日遵守派による主張が再登場しただけのことです。

この日が「ほんとうの復活の日」だったという意味にはなりません。


統一教会はある時期までこの日に復活節の礼拝を行ったそうですが、
http://www.geocities.jp/bonnppu/page008.html
キリスト教の位置付けが低下したからか、復活節の行事をしなくなったようです。


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